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プレバト俳句 2024年5月9日 才能ランキングの結果
第1位 山本里菜さん 71点 才能アリ
迎え梅雨 紙端に滲む 友の文字
☆夏井先生の評価
基本形きっちりお勉強しています。
工夫のひとつが「滲む」という動詞。これを置くことによって季語を補強しています。ここは良いと思います。
そして最後「友の文字」に映像が寄っていく。これも良いです。
\添削/
迎え梅雨 借りたノートに 滲む文字
元TBSアナウンサーで現在はフリーで活動している山本里菜さんは、青山学院大学出身!
この句のままでも良いのですが「もし今後特待生を目指すのなら」という目線で夏井先生の添削でした!
第2位 内藤剛志さん 70点 才能アリ
虹の下 クレヨンの箱 踊り出す
☆夏井先生の評価
こんな可愛い作品も作るんですね。作者がわかってびっくりしました。
下五の「踊り出す」。この擬人化はとても難しいんです。ここだけが悪目立ちして、映像がリアルじゃなくなったり、季語を邪魔したり。こうなると擬人化は失敗なんです。
でもこの虹という季語を使って、「虹の下」で「クレヨン」を開けて、描く子どもたちのワクワク感や、書いては箱にポンと戻しては散らかってくるような光景が「踊り出す」という擬人化が嫌味にならずに溶け込んでいるんですね。これはよく考えていると思いますよ。
「そして前回と今回、まったく違うところを描いて意図的に狙って書いてるんでしょ?
」「これだけ揃えられたら、特待生でもやっていけるんじゃ?」と、第2位ながら特待生に昇格となりました!
内藤剛志さんの前回の挑戦は2024年2月15日の回で見られます!
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第3位 雲丹うにさん 55点 凡人
天王山 黒ずむ袖に 薄暑光
☆夏井先生の評価
中七の描写、細部に目が行って、とても良いと思います。句の基本の型もちゃんとお勉強していらっしゃいます。
ただし、「天王山」というのが一番問題。これは描写の言葉ではなく、説明の言葉になっているんです。
\添削/
鉛筆に 黒ずむ袖や 夏休み
または
鉛筆に 黒ずむ袖や 晩夏光
高学歴アイドルの雲丹うにさんは東京大学出身で、高校生当時、全国模試で偏差値90越えだったそうです!
「薄暑光」でも良いですが、夏の初めを意味するそうで、「晩夏光」にすると夏の終わり、受験の追い込みを表現できる、という添削でした!
第4位 JO1(ジェイオーワン)河野純喜さん 50点 凡人
薫風や 隣の君と 教科書を
☆夏井先生の評価
基本はちゃんと勉強していますし、状況もわかります。
では何が悪いかというと、もう本当に内容が普通なんです。
\添削/
教科書を 忘れた君と 風薫る
「教科書はどっちが忘れたのかを書くだけで、想像がリアルになる」との添削でした。
過去2回才能アリの河野さん。今後が楽しみです!
第5位 ゆりあんレトリィバーさん 5点 才能ナシ
消しゴムが 白き水面に ボウフラを
☆夏井先生の評価
久しぶりに腹立たしいものがやってきたな、と思いました。
冷静になってみてください。どう書いてありますか?
「消しゴムが白き水面」?なんで水面が白いんですか?ここからもうよくわからない。
「消しゴムが白き水面」にどうしたの?と読み進めたら「ボウフラを」?
俳句としても日本語としても腹立たしい。
\添削/
消しかすは ボウフラみたい 夏休み
または
消しかすは ボウフラみたい 子どもの日
など
「先生、初鰹だったらどうでしょうか?」というゆりあんに、「論外です」と夏井先生ぴしゃり!今後どうなる、ゆりあん!
◆永世名人 自身の句集完成を目指す!
プレバト俳句 2024年5月9日 自身の句集完成を目指す!永世名人・千原ジュニアさんの結果
永世名人 千原ジュニアさん
密やかに 鉛筆登る てんと虫
☆夏井先生の評価→掲載決定!→残り14句に!
「密やかに」という言葉を使うのは勇気がいるのですが、よく判断したな、と。それを強く褒めたいと思います。
ふっと飛んできたてんとう虫がゆっくり登りだすのをただ見つめている、というだけの映像なんですが「密やかに」が詩を作り出すんです。
飛んできたてんとう虫は小さな体で一生懸命鉛筆を登り始める。
そのてんとう虫が逃げていかないように、まるで息を止めるかのように見つめている。
そのふたつの生き物の「息」が「密やかに」にちゃんと詩の言葉として入ってくるんです。
残りの句数でフルポン村上さんを抜きました!
夏井先生より「こういう小さな場面をとらえるのが本当にお上手です。お見事でした」とのお言葉✨
おふたりのデッドヒートが楽しみになってきましたよ~
プレバト俳句 2024年5月9日 特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
初夏の 光のインク 硝子ペン
☆夏井先生の評価→がっかり「また未完成のまま提出しました?」
とてもきれいな句なんですよね。見たものを一生懸命書こうととなさっている。
「初夏」は5月あたまの清々しい季節ですね。「初夏」も美しい、「光」も美しい、「インク」「硝子ペン」それぞれ透明感のある美しい言葉でまとめてきていてとても良いんですよね。
でも最後の最後の推敲の部分が完璧か?って言うと……。完璧にやってくださってこそ「特別永世名人」だと思うんです。
この句の中で一番気になったのは表記の問題。
俳句は一行で書きます。「光」、これはひらがなで書くべきだと思います。
光の印象が薄まって「初夏」と「インク」がスッと浮き上がってくる。光は目に見えるけど、映像としての存在感となると、インクを立てた方が得です。
初夏の ひかりのインク 硝子ペン
「俳句は表記も大事なんです。油断しないでください」という夏井先生の厳しいお言葉でした~
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