こちらの記事は、プレバト俳句の今日の結果や昨日の結果が知りたいぞ!という方の為に、結果をサクッとまとめています。(2023年2月16日より)
特別回は別記事にまとめていることがあります。ご了承ください。

記事上部に新しい放送回を並べています。
ただ今記事を再構築中の為、過去分が読みにくくなっているかもしれません(>_<)申し訳ございません!
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- プレバト俳句 2023年9月28日の結果……はありません!
- プレバト俳句 2023年9月21日の結果 お題「お蕎麦屋さん」
- プレバト俳句 2023年9月14日の結果 お題「夜食」
- プレバト俳句 2023年9月7日の結果 お題「エレベーター」
- プレバト俳句 2023年8月31日の結果 お題「夏休みの宿題」
- プレバト俳句 2023年8月24日の結果 お題「アウトドアのカレー」
- プレバト俳句 2023年8月17日…は、放送がありません!
- プレバト俳句 2023年8月10日の結果 お題「吊り橋」
- プレバト俳句 2023年8月3日の結果 夏のタイトル戦「炎帝戦」開幕!
- プレバト俳句 2023年7月27日の結果 今週は抜き打ちテスト!
- プレバト俳句 2023年7月20日の結果 お題「夕立」
- プレバト俳句 2023年7月13日の結果 お題「パフェ」
- プレバト俳句 2023年7月6日の結果 お題「冷やし中華はじめました」
- プレバト俳句 2023年6月29日の結果 お題「木漏れ日」
- 2023年6月22日の結果・・・は、ありません!
- プレバト俳句 2023年6月15日の結果 お題「夏の夕」
- プレバト俳句 2023年6月 8日の結果 お題「水族館」
- プレバト俳句 2023年6月1日の結果 お題「雨の日のカフェ」
- プレバト俳句 2023年5月25日の結果 お題「鯖の弁当」 プレバト俳句の今季最高得点が出ました!
- プレバト俳句 2023年5月18日の結果 お題「お子様ランチ」
- プレバト俳句 2023年5月11日の結果 お題「浜田雅功」
- プレバト俳句 2023年5月4日の結果 お題「無人駅」
- プレバト俳句 2023年4月27日の結果 お題「遊園地」
- プレバト俳句 2023年4月20日の結果 お題「水筒」
- プレバト俳句 2023年4月14日・・・・は放送がありません!
- プレバト俳句 2023年4月6日の結果・・・と思ったら、梅沢富美男さんの特集回だった!
- プレバト俳句 2023年『春光戦』開幕!
- プレバト俳句 2023年3月2日の結果 Aブロック お題『卒業』
- プレバト俳句 2023年3月16日の結果 Bブロック お題『引っ越し』
- プレバト俳句 2023年3月16日の結果 Cブロック お題『入学』
- 敗者復活枠 決勝進出者
- プレバト俳句 2023年3月23日の結果 お題「レトルト」※通常回
プレバト俳句 2023年9月28日の結果……はありません!

本日はアジア大会のため、プレバトはお休みでした!
来週以降を楽しみに待ちましょう~!
プレバト俳句 2023年9月21日の結果 お題「お蕎麦屋さん」

第1位 ゆうちゃみさん 71点 才能アリ
秋風の駅や 立ち食い鴨南蛮
☆夏井先生の評価
「や」の使い方が上手ですね。「秋風や 駅の立ち食い 鴨南蛮」としても意味自体はそんなに変わらないんですが、今回の場合は全然違うんです。
「秋風の駅」という風の吹いている場所、駅の大きさがわかりますよね。それを「や」で詠嘆することによって、秋風が吹き渡っていくものが映像として立ち上がっていくんです。「秋風や」と切るよりね。
そして「立ち食い」と来ると「ああ、駅のあそこね」といった光景にポンっと切り替わり、次は鴨南蛮が手元にある様子、手に持っている様子にグーっとカメラが寄っていくような。とてもカメラワークがうまいでしょ?
「立ち食い」という言葉によって、慌ただしい短い時間、「秋風」という季語があるので、そろそろ温かいものが食べたいという季節の気分。これを語ることで、もう一回「秋風」という季語が立って、主役として認識される。

「これは立派なもんです」と夏井先生に言わしめたゆうちゃみさん!
前回の挑戦に引き続き、才能を開花させています!
第2位 浅野ゆう子さん 67点 凡人
CMのオファー来 老舗の新蕎麦を
☆夏井先生の評価
とても惜しい句でした。老舗という情報ですが、この句にとっての必要度は低いと、浅野さんの話しを聞いて思った。CMの事と、お蕎麦の話しは出てきましたが、老舗の情報が出てこず、音数合わせかな?という印象。
そうなれば「老舗」という音数分、新蕎麦の状態をもっと詳しく詠んであげた方が良い。
\添削/
CMのオファー 新蕎麦のかぐわしき

こうすると「CMの」と「新蕎麦の」の「し」の字も効いてきます。との添削でした!
第3位 酒井美紀さん 66点 凡人
望月や 蕎麦と肴の 箸休め
☆夏井先生の評価
基本の型は勉強しているとは思います。ただ、何を迷うかというと「蕎麦の箸休めとして、何か肴がある」のかとも読める。作者の言いたい「蕎麦と肴の箸休めとして何か別のものがある」としても想像できなくはない。
ですが「望月や」とハッキリ詠嘆しているので、上五が季語かな?とは思うのだけど、まったく主役になっていない。
別の季語をしっかりと立てていくと良い。「新蕎麦」が秋の季語なので……
\添削/
新蕎麦や 出くる月が 箸休め

不二家の社外取締役として話題の酒井美紀さん。残念ながら凡人となりました……!
第4位 キスマイ二階堂さん 65点 凡人
台本見ながら 4人で新蕎麦
☆夏井先生の評価
素材はとても面白い。「台本」という言葉で、演劇、映画、舞台に関わっている人かな?と関わっている人物が想定できるし「4人」の具体的なところも良い。ただ漢数字で「四人」と書きましょう。
\添削/
台本を 置いて四人で食う 新蕎麦

こんな風に出来ていれば2~3点はあがるかな。ということでした!
最下位でも才能ナシがいない優秀回でした!
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◆9月21日の昇格試験

名人段 皆藤愛子さん
七味の蓋 差し直し 初蕎麦待つ
☆夏井先生の評価→現状維持
とてももったいない。目の付け所はとても良い。
「七味の蓋」を「どこで」という情報を先に出しておいた方が、この動作の意味がスッと入ります。
「初蕎麦」はあえて選んだのかな、とは思いますが、「新蕎麦」でも構わないかな。
\添削/
新蕎麦待つ 七味の蓋を 差し直し

うわ~!添削が良い!
「この句は五七五の調べにした方が味わいが増すタイプの句です。本当にもったいなかった!」と夏井先生。
最初に感想を聞かれた梅沢さんは「良い句だと思いますよ。思いますけどどうでしょう?」とモヤっとした感じが、夏井先生によって明確になりました~!
永世名人 フルポン村上さん
☆自身の句集完成を目指す!
蕎麦猪口の 藍に濃淡 水の秋
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り18句に!
まずは「蕎麦猪口」のアップから始めて、「藍」という色にクローズアップする。単に「藍色が美しい」という言い方をしてしまうと普通に終わってしまう。しかし「藍色に濃淡がある」と丁寧に描く。それによって蕎麦猪口にさらにグ~……と寄って見せていく。
そこからカットが変わって「水の秋」という大きな光景がスッと広がる。
「秋の水」とどっちにするかが、この句の成否を分ける選択になるわけです。
「秋の水」にすると「水」に軸足がかかります。そうすると「藍」とか「濃淡」にちょっと近くなる。
近くなることが悪いわけではないが、この句の場合はあえて「蕎麦猪口」を出してきているので、ぞれとも寄り添わさないといけない。
そうなった時に「水の秋」という「秋」に軸足を傾けると、秋の水の美しさを言いつつ「新蕎麦の季節だね」と季節の味わいも補強していく。
このような配慮があって「水の秋」を選んだ。さすがですねぇ。

うう~ん!村上さんの新しい世界がまた広がったような素晴らしい句でした!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
梁太き山家 色濃き走り蕎麦
☆夏井先生の評価→お見事
こういう光景を書いた句はないとは言わないけど、自分が書きたい光景が言葉の過不足なく、ちゃんと書けている。技術がしっかりしています。
「梁太き」の見上げる視線、山の中にある大きな家でカットが変わり「色濃き」が出てきます。この時点ではなんの色かはわからないのだけど、下五で「走り蕎麦」が出てくる。田舎の黒っぽいお蕎麦が見えてきますね。
「走り」は音数合わせではなく「先取り」を意味して、食べ物の「粋」や「勢い」を表現したくて計算できている。

連続シュレッダーを免れた梅沢さん(;^_^A
「自分の思い通りのところに読者を引っ張っていく。その技術は本当に全部身につけている。普通にお見事です」と評した夏井先生。

「普通に」というのは、句が汎用ということではなく、朝飯前のようにできているところを褒めている、という感じです!
梅沢さん、さすがですね!
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プレバト俳句 2023年9月14日の結果 お題「夜食」

第1位 Travis Japan 川島如恵留さん 70点 才能アリ
父特製 夜食うどんの 麺柔し
☆夏井先生の評価
「夜食」というのが秋の季語。お父さんが作ってくれた麺のなんと柔らかいことかという下五の描写を読み手もみんな、肯定的に受け止めると思います。
柔らかいのは消化の良いように、という心遣いかもしれない。きっと受験もうまくいくに違いない、なんて読者が勝手に想像を広げてくれる。大したもんですよ。

Travis Japanの川島さんは青山学院大学卒業。英会話ができ、宅建の資格も持っているインテリアイドルさんです!
「不動産がほしいときは僕に相談してください」とのこと!すごい!
第2位 天才ピアニスト ますみさん 63点 凡人
さあ!夜食 ナースコールに 落とす箸
☆夏井先生の評価
視点はとても良いが「さあ!」とビックリマークまで付けるのは大げさ。
\添削/
ナースコール 夜食の箸を またも置く

上沼恵美子さんのモノマネでお馴染みのお笑いコンビ、天才ピアニストのますみさんは看護師経験があるそうです!
「あなたそれ(看護師の経験)をたくさん詠んだ方がいいわよ」と夏井先生からのアドバイスでした!
第3位 伊原六花さん 60点 凡人
秋の夜や 一つ二つと 増える椀

夜食を食べたいと思っていたら、仲良しの家族がみんな集まってきて、どんどんお椀が増えていくという光景を詠んだそうですが……。
☆夏井先生の評価
食欲が止まらなくて自分でお椀を増やしているのか、それとも自分の好きな食器コレクションが増えてきたのか、などそんな読み方もできてしまう。
\添削/
家族五人 夜食の椀の 増える卓
第4位 菊池桃子さん 20点 才能ナシ
満月に 煎餅重ねて 一対七
☆夏井先生の評価
なんかカワイイ句だなとは思いますが、主役になってほしい満月が、どうやっても煎餅に負けてしまう。という事は、発想そのものをどこかで変えないと難しい。
まずできることは「重ねて」という行動が読み手を迷わすので、やめましょう。
\添削/
満月と煎餅 一対七の〇

「これくらいしかできない」と添削に苦心する夏井先生でした(;^_^A
◆9月14日の昇格試験

特待生4級 犬山紙子さん
Gペンに こびりつく黒 夜食喰う
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!特待生3級に!
Gペンが出てくると、漫画家さんかな?漫画家を目指している人かな?と思いますね。そして「こびりつく」という表現だけで、ひょっとしたらうまくいってないんじゃないか、なかなか進んでいないんじゃないか、という焦燥感のようなものが想像できる。
しかも、ダメ押しのように「黒」という色のイメージが、心情や思いも想像させることができる。
そして「夜食」と書けば「食う」ものだから、普通は省く言葉だけど、動作を改めて見せることで、うまくいっていないからせめて夜食を食べてやる気を起こすような雰囲気も読み取れる。
あえて「喰う」を入れた判断は良かったと思いますよ。
永世名人 FUJIWARAフジモンさん 自身の句集完成を目指す!
ショッカーの かたまって摂る 夜食かな
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り24句に!
いきなりショッカーから始まる、というだけで面白いですね。
語順の巧さ、というところは「ショッカーのかたまって」と、ここまでだと「ショッカーがかたまって戦っている」という光景を思い浮かべますが、「摂る」という言葉が出てきて「ショッカー」との接点がすぐには思いつかない。
そこへ「夜食」という季語がポンと出てくる。この落差にリアリティがあり、非常に面白かったですね。
そして使うのが難しい「かな」は滑稽味を讃えるような詠嘆ですが、うまく使えています。

ふふっと笑ってしまう、フジモンさんらしい素敵な俳句でした~♪
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
仏飯の からすみ茶漬け ほぐす夜半
☆夏井先生の評価→がっかり
俳句としては、ちょっと軽いんですよね。からすみを「ほぐす」なんて書かない方が季語(からすみ)が活きてくるんです。めちゃくちゃもったいない。
\添削/
仏飯を 茶漬け鱲 のせる夜半

「からすみ」を漢字で書くための漢字ドリルをプレゼントします。と夏井先生から痛い添削を受けた梅沢さん。最近調子が崩れて来てしまっています!がんばってください!
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プレバト俳句 2023年9月7日の結果 お題「エレベーター」

第1位 トレンディエンジェル斎藤さん 72点 才能アリ
小さな手 2階ボタンに 届く秋
☆夏井先生の評価
上五の「小さな手」という表現はよくあるんですね。だから最初はベタな感じで終わるのかな、と思ったのですが、中七下五の展開がお上手でした。
普通、俳句で数字は漢数字で書くのが定石なんだけど、この句では「2」という書き方が大事なのではないかと。
「エレベーター」と書かずにエレベーターを思わせ、しかも具体的な映像を描く。ここら辺、手慣れたものですね。
そして「秋」という季語が、ここでゆっくり出てくる。「秋」ということは「春夏は届かなかった」のに、秋になって急に背が伸びたのかもしれない。親が子どもの成長を喜ぶ想いが、露骨じゃない形でゆったり描かれ、季語も主役に立っている。

「なんと温かいほんのりした良い句だ」と思った。と絶賛しつつ、「その主役があなただったことにただ驚いている」と笑いを誘った夏井先生でした!
二児のパパらしい秀作とのすばらしい評価。トレンディエンジェル斎藤さん、おめでとうございます!
第2位 和田アキ子さん 70点 才能アリ
NHKホール 迫り上がる 良夜
☆夏井先生の評価
NHKホールという固有名詞を活かした句ですね。まずはそのまま映像が確保できます。また「迫り上がる」ってなにかな?とは思うが、最初に「NHKホール」があるから、舞台のセリかな?とちゃんと想像できます。そこに臨場感もありますね。
最後の「良夜=十五夜、中秋の名月の夜のこと」とありますが、ホールという建物の中にいるところから、良夜の外に行ってしまうところは評価が分かれるところかもしれません。しかし、この満月がNHKホールを包んでいる、そこに自分は迫り上がっていく。そういった実感や感情をもって季語を置いたのではないかと読み解いていくことも出来る。
さらに満月の良夜がスポットライトのように自分を照らしてくれるかのような、作者の心の模様を映し出す季語でもある。この難しい季語をよく扱ったな、というところを褒めたいと思います。

緊張感と第2位に入ったことで泣き出す和田アキ子さん!
和田アキ子さんはラストツアーがこの秋から始まるそうで、感極まった様子でした。ツアーの成功を祈ります!
第3位 Travis Japan松倉海斗さん 30点 才能ナシ
秋涼し ハンカチ社員 笑み浮かべ

梅沢さんから「秋涼し」も「ハンカチ」も季語「笑み」と言ったら「浮かべる」ものなんだから全然だめ!と手厳しいご指摘!

「ハンカチ社員」は、「ハンカチ王子」のように、いつもハンカチを使っている社員さんという意味だそうです。その名物社員さんがハンカチを使わず過ごせるようになった、という事を詠んだようです。
☆夏井先生の評価
梅沢さんが全部指摘してくれた通り。季重なりより気になるのは下五「笑み浮かべ」ですね。「浮かべ」が不要だと気付くことがまず第一歩。ただ、いま話しを聞いたら「笑み」すらいらないと分かりました。(と、ばっさりカット)
そして「秋涼し」と「ハンカチ」の季重なりを解消するために「秋のハンカチ」としてしまう。そうなったら「社員」とか言ってる場合じゃないんですよ。(と、さらにばっさり!)
\添削/
エレベータに 秋のハンカチ 使わざり
第4位 秋元真夏さん 10点 才能ナシ
若煙草 纏いし君に 気もそぞろ

秋元さんは「煙草の香りをまとった」同僚がエレベーターに乗ってきて、ドキドキしたという光景を詠みたかったようですが……夏井先生~!
☆夏井先生の評価
これはですね、ものすごく面妖な不可解な光景の句です。
まず「若煙草」という季語は、その秋に初めて作られ乾燥させた煙草のことを言います。煙草の葉を吊るして乾燥させることを言うことを前提にして読むと「煙草の葉っぱをまとった君」という謎の光景に。
読んだ瞬間「変人が変人に出会って恋に落ちた」という句だと思った。
まずは「気もそぞろ」なんて、あなたの気持ちを書いている場合でもない。だいたい「纏う」が諸悪の根源です。(ばっさり)それと「君」と書かなくても詠めます(ばっさり)。そして「若煙草」の「若」があるから、煙草の葉を干す作業場の光景になってしまう(ばっさり)。
残すのは「煙草」だけ。
\添削/
嗅ぎ慣れぬ 秋の大人の 煙草の香
◆9月7日の昇格試験

特待生5級 勝村政信さん
この階で 降りればいいのか 鬼灯め

鬼灯は秋の季語。
ちょっと暗いですがホオズキの写真です。

☆夏井先生の評価→現状維持
この句は得も言われぬふしぎな世界を詠もうとしている。そんな魅力はありました。
「この階で降りていいのか?」そして「鬼灯」がポッと灯るようにある。まるで上質なお芝居の1シーンのようして「いいな~」と思ったのは正直なところです。
ただ、言いたい世界が言葉として補強されていない。これは、言い方をちょっと変えるだけですごく良い俳句になります。
\添削/
この階で降りるか 鬼灯を灯して

エレベーターを人生に例え、この階で降りるべきか迷う。鬼灯を提灯のように照らして次の人生に進む。というような句に添削されました。夏井先生は、直しながら「こんな句にできたら2つ3つ上に行けるよ」「今まで破門とかしてきましたが、初めて期待した」と興奮気味でした!

2017年1月26日の放送で「今日を限りに破門」宣言をされた勝村さん。最近は破門も解け、浜ちゃんからも「ようここまで来たよね」とねぎらいを受けるも、今回は現状維持。
がんばれ!勝村さん!
名人4段 皆藤愛子さん
閉ボタン連打 秋夜のエレベータ
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!名人5段に!
まずボタンのアップの映像から始まります。それをなぜか連打している、と。そして「秋の夜」という季節や時間はわかるが具体的な映像はないという季語に切り替わる。その瞬間に「連打」の意味がなんとなく読み手に伝わってくる。
理由もなく寂しい秋。そしてなんだかわからない不安にとらわれ、秋の憂いを抱きがちな季節なんです。
下五の「エレベーター」は、のばす「ー」を無くし「エレベータ」と表記することで、不安とかすかに響きあうんですね。

ここ最近、6回中5回昇格という絶好調の皆藤愛子さん。
「細やかに意識しながら言葉を選んでいる」という嬉しい評価をいただきました!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
白桃や 車いす用 ボタン押す
☆夏井先生の評価→がっかり
やさしい取り合わせですね。本当に優しい句。何がもったいないかと言うと、おっちゃんが思っていることが表現できていないこと。それが詠嘆の「や=!」。詠嘆が悪いわけではないが、この場合、詠嘆した後カットを切り替える働きがある。
映像を切り替えて車いすが出てくるより、一緒に存在する映像にする方が絶対に良い。
\添削/
桃抱いて 車いす用 ボタン押す

絶好調だった梅沢さんは残念ながら「がっかり」でしたが、今回はみなさん、ほっこりするような優しい句が多くて素敵な回でした!
次回のお題は「夜食」とのことでした!
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プレバト俳句 2023年8月31日の結果 お題「夏休みの宿題」

第1位 勝俣邦和さん 70点 才能アリ
誘蛾灯 英語のテストは 三十点

「誘蛾灯」が最高、と森口瑤子さんと梅沢さん。この季語だけで、気持ちが全部表されている、と実力者たちからお墨付き。
☆夏井先生の評価
基本形をちゃんと勉強していますね。季語の5音と、季語とは関係の無いフレーズの取りあわせという技。考え方はとてもシンプル。英語テストで30点を取ったその帰り道がどんなに心細いか。そして誘蛾灯に虫が飛び込んで落ちていく。そんな虫の心にこの人はなっているというわけなんですね。
直しなし!

「ここから上手くいくことを期待します!」と力強く評価されました!
勝俣邦和さん、おめでとうございます!
第2位 乃木坂46 弓木奈於さん 45点 凡人
花火背に 夢中で描いた 父と母
☆夏井先生の評価
言いたいことはぼんやりとは分かるが、細部がすっきりしない。
花火を背にしているのは自分?それともお父さんお母さん?そこら辺の位置関係が分かりにくい。
また「夢中で」というところは、作者の気持ちを書いているのだけど、俳句では自分の気持ちより、映像を描写してあげると読み手が勝手に想像してくれる。
そしてここから、どこに誰がいて、どういう風に花火が上がっているのか、その位置関係が分かるように書くと良い。
\添削/
花火観る 父母を描く 花火背に

「このように描写を書けるようになると上が見えてきます」とのアドバイスでした!
第3位 鬼越トマホーク 坂井良多さん 43点 凡人
夏の果 明日は来るなと 神頼み
☆夏井先生の評価
この句は、何に対して「明日は来るな」と言っているのかが書かれていない。これだけ読むと、夏休みの宿題なのか、ノストラダムスの大予言なのかわからないでしょ?だからこれは「キングオブ・ザ・凡人」です。
「明日は来るな」と言ったら「神頼み」なんて書かなくていいという事に気づいてほしいと思うんです。
上五「夏の果」の傍題に「夏果」という言葉があります。そしてプレバト俳句のあるあるで、余った2音に「嗚呼」と入れる。
\添削/
夏果の宿題 明日よ来るな 嗚呼

「まあ、整えたところで凡人です」とばっさり添削されました……!
第4位 尾上右近さん 35点 才能ナシ
すぐ後ろ ママの姿は 入道雲
☆夏井先生の評価
この句の季語は「入道雲」です。この季語を比喩として使うと季語が立たない。「ママは入道雲みたいだね」となると季語の鮮度が落ちてしまう。一番簡単な対処方法は順番を変えること。
「すぐ後ろ」なんて書かず、宿題だと分かるように書きましょう。
こうすると一応「入道雲」が季語として立ちます。
\添削/
入道雲 宿題迫る ママみたい

「とは言え、直したところで凡人です」とこちらもばっさり!でした(/ω\)
◆8月31日の昇格試験

名人6段 森口瑤子さん
箱庭の 四人家族の 無表情
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!→名人7段に!
「箱庭」が夏の季語だということはあまり知られていません。箱庭には、大きさを表現するために人を置くことがあるんですね。「家族」ですから紙粘土で作ったのかな?と想像しました。
箱庭に置くほどの小さなものなので、顔の細部まで表現するのは難しいですね。とてもよく作れた、と思ったものの、よくよく見ると、四人家族の顔がなんともつまらなそうに無表情。
その四人家族が無表情でいる、というのが、日常生活の人間関係を象徴しているような気がしてハッとする。最後の「無表情」が、この句の奥行きや心理の陰影を示唆する、と。
うまいこと持ってきたな、と思いました。

「一筋縄ではいかない箱庭の一句を作ってくださったと思います。」との賛辞でした!
永世名人 キスマイ横尾さん 自身の句集完成を目指す!
日盛りのマック 課題図書の あらすじ
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り29句!
まずこの「日盛り」から始めた判断が良かったですね。暑さを逃れて涼しいところに入っていったような展開や、マクドナルドの店内から見る、外の暑さのギラギラした様子もここまででわかります。
そしてここから後(中七下五)がおもしろいんですよね。課題図書を一生懸命読んでいるのかと思ったら、「の、あらすじ」に着地する。1冊全部読むのではなくて、ネットであらすじを検索したり、友達にあらすじを聞いたり、という展開もあるかもしれない。
無理のない展開で、まさに「ありそう」な、よき青春あるあるを書けている。

「本当に横尾さんは安定している。嬉しい」と夏井先生から絶大な信頼をいただいた横尾さん!永世名人としての初めての句は見事掲載決定です!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
一心に 日焼けの鱗 はぐ子かな
☆夏井先生の評価→がっかり
日焼けの皮じゃ芸がないから「鱗」としたところは工夫があると思いますよ。そこは認めたい。ただ、全体見たときに「一心に」という説明は書かなくていい。また「かな」という詠嘆もあまり効いてないんですね。おっちゃんが詠みたいと思っている「日焼けの皮をはぐことばかりやっていて宿題が進んでない」という事を書きたいんでしょう?ここで書くのよ。
宿題は 遅々と日焼けの 鱗はぐ

梅沢さん「特別永世名人の上五を切るか!?」夏井先生「切ります。いらない物は切る」と淡々と添削し「以上です」とまとめた夏井先生。
おふたりのやり取りはいつも面白いですねw

しばらく絶好調だった梅沢さんは久々のシュレッダーでした(/ω\)
次回に期待です!
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プレバト俳句 2023年8月24日の結果 お題「アウトドアのカレー」

第1位 えなこさん 71点 才能アリ
残暑の夜 誰も洗わぬ カレー鍋

「このカレー鍋を洗ったら楽しいバーベキューが終わってしまう」という気持ちを詠んだとのことです!
☆夏井先生の評価
「誰も洗わぬ」というところのリアリティがとても良いと思いますね。北山さんがおっしゃったように「誰も」と書くことで、ひとりではないし、みんなで一緒に作るところからやったのかもしれない、とかバーベキューのついでにカレーでも作ったのかしら?と読者が想像してくれる。
語順も良かったですね。映像を持たない時候の季語から始まって「夜」という時間、「誰も」という人物、「洗わない」という動作、最後に「カレー鍋」これは当然空っぽになっているに違いない。そういう映像に焦点が絞られていきます。
巧いもんだと思いますよ。

「初めての挑戦で上等以上」という夏井先生の評価でした!
えなこさん、おめでとうございます!
第2位 武田真治さん 70点 才能アリ
青空の 炊事遠足 しゃばカレー
☆夏井先生の評価
「炊事遠足」という、ひとかたまりで情景が全部伝わります。最後の「しゃばカレー」は、子どもたちがきっと「遠足のカレーってしゃばしゃばなんだよね~」なんて言ってるリアリティもある。

ジュニアさんも「しゃばカレー」という言葉はないが、どういうものかよくわかる、と高評価!
第3位 IKKOさん 70点 才能アリ
寸胴に 溶かすカレー粉 秋の蝉
☆夏井先生の評価
「秋の蝉」と「カレー」の取り合わせが良い。大事なところは語順。そして「溶かす」と書かなくても「今、溶かしている」とわかる書き方がある。
「寸胴鍋へ」とすることで解決できる。
\添削!/
秋の蝉 寸胴鍋へ カレールー

同じ得点のIKKOさんとの順位はどのように判断したかというと、武田真治さんの句の方が実感があり、添削の必要がなかったからとの事でした~。
第4位 エルフ荒川さん 10点 才能ナシ
秋涼し 銀に口紅 底フィルム

「アウトドアが楽しくて、大口空けてカレーを食べると、スプーンに思いっきり口紅が付くのだけど、ギャルってすぐ写真撮りたいんですよ」「でも写真を撮るのを忘れるくらい楽しいよね、アゲだよね、という気持ちを書きました」と解説してくれたエルフ荒川さん。

解説を聞いて「カレーはどこ行った……?」と聞く周囲のみなさんに「カレーを書くことを忘れてました!」との衝撃発言で、その場を困惑させたエルフ荒川さんw
梅沢さんは怪訝な顔です(/ω\)

ちなみに「底フィルムは、バッグの底にあるケータイどこ行った?……って」と説明を続けると「そんなもんケータイって書きゃいいだろ!!」と当然のご指摘。
ジュニアさんは「ホンマに底フィルムはマジでわからん。ほんでトータル何が『秋涼し』やねん」とのツッコミをいただきましたw
☆夏井先生の評価
久しぶりにワケのわからないものがきました。今聞いてハッキリと言えることは、これは17音に盛る材料がとてつもなく多すぎる。ですから、世界でたったひとりしかわからない句が出来上がったんです。
こういう時は、短く1カット1カット映像にしていく意識をしないといけないのです。「カレー」は書くしかない。「底フィルム」は論外ですよ~。(と、ばっさりカット)「口紅」は勝手にしてください(カット)「に」もいりません。(カット)
\添削!/
秋涼し カレーのための 銀の匙

直されたあと「あの、なんか、ちょっと俳句って、ホンマに楽しいですね」と思わぬ発言のエルフ荒川さんw
ジュニアさんの「ホンマか?底俳句やで⁉」というツッコミが秀逸でした(*‘∀‘)
◆8月24日の昇格試験

特待生2級 キスマイ北山さん
秋晴れや 焦げ石に 米粒一つ

評価のポイントは「中七下五のフレーズの効果の是非」とのことです……
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格! 特待生1級に!
まあ読めばわかるんですけど、焦げた石があって、そこに米粒がひとつくっついている。ただそれだけの光景なんだけど、ここで火を起こして、米炊いて、蒸らして食べて……という一連の行為が行われたに違いない、と。作者自身はこの光景が目に入った時に、ふと気になって言葉にしてみる。これがまさに俳句だと思います。
俳句というのは、一種どうでもいいような事をすくい取って詩にしてしまう、そういう文芸という一面があるんです。
北山さんがこういう句を引っさげて1級になっているということに私はささやかな感動を覚えます。

久しぶりの登場となったキスマイ北山さんは前回、6回連続現状維持の泥沼から脱出。1年半ぶりに昇格しました!
そして今回の昇格でもうすぐ名人に!
キスマイとしての出演は今後あるのでしょうか?今後もがんばってください!

「ここからこの人の成長を本当にしっかりと見守っていきたいと思う一句でした」と夏井先生大絶賛でした!すばらしいですね~
永世名人 千原ジュニアさん 句集完成まであと24句
山雀の高音 竹皿のカレー
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り23句に!
山雀は人に慣れやすいカワイイ鳥なんです。その山雀が澄んだ声で鳴く。「声」なので姿は見えていないのかもしれません。声だけが聞こえてくる場所である。ここでカットが切れます。
そこへ手元の「竹皿のカレー」へ切り替わるわけですね。その瞬間に、キャンプかしら?林間学校かしら?と思い浮かびましたね。竹皿も自分たちで竹を割って作ったのかもしれない。となると、カレーも自分たちで作ったに違いない。どこにも書いてないけど、読み手の自然な想像として伝わってくる。
そうなってくると「山雀」がまた効いてくる。みんなで一生懸命作ったカレーに、人懐っこい山雀がちょんちょんと近寄ってくる。そういう印象まで手に入りましたね。

最後に夏井先生は「コンパクトで見事。楽しい、なんて書かなくて伝わってくるでしょ?と今日の最下位の人に伝えたい」とエルフ荒川さんに強烈なパンチを繰り出しましたw
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
芋煮ゆる 紙の器の 頼りなく

この句の感想を聞かれたジュニアさん「良いですね~。さすが」と褒めると「人間国宝狙ってますから」とウキウキな梅沢さんに「そうなんや」と吐き捨てるようにため口w
個人的にジュニアさん推しなもので、ジュニアさんの秀逸コメントをつい拾ってしまいます(*‘∀‘)お許しください(*‘∀‘)
☆夏井先生の評価→お見事!
あの兼題写真から紙皿とか紙の器の感触に発想が動いていったんだろうな、という事が手に取るようにわかります。そして「芋煮ゆる」を「カレー煮ゆる」にしてもいいのだけど、カレーにした場合、別に季語を入れる必要が出てくる。(芋煮は季語)
上五に「芋煮」という季語を入れれば、中七下五でゆっくりと、紙の器の感触を描写して、調べも整えることができる。そこまで考えて上五に季語を置こうとした。
これは経験値のなせる技だというしかないですね。率直な書きっぷりですが、読み手にそのまま伝わる。ホント普通にお見事です。

「普通にお見事」というのは、ディスっているのではなく、梅沢さんならこの高度なテクニックを「普通に」使いこなすことができる、という誉め言葉かと思います(‘◇’)ゞ
梅沢さん、最近絶好調です!

今回は段位の無い挑戦者のみなさんも4名中3名が70点越え、名人・特待生も高評価というレベルの高い回となりました!すばらしい句をありがとうございました!
夏井先生の評価、おそくなり申し訳ありません(>_<)
お読みいただきありがとうございます!
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プレバト俳句 2023年8月17日…は、放送がありません!

残念ながら、今週はお休みでした!
来週8月24日が待ち遠しいです(>_<)
プレバト俳句 2023年8月10日の結果 お題「吊り橋」


永世名人6人のうち、いまや3人がお笑い芸人さんというプレバト俳句。
本日は、次世代の俳句芸人は誰なのか!?という事で、挑戦者は若手のお笑い芸人さん方の回となりました。
さっそく見てみましょう~!
第1位 ぼる塾 田辺さん 70点 才能アリ
吊り橋や 覚悟を決める 鰯雲
☆夏井先生の評価
一見「吊り橋」に対して「覚悟を決める」というのはベタじゃないかと思う人もいるかもしれません。
ですが、上五の「吊り橋」という季語ではない言葉を「や」で詠嘆している。しかも意識的に「や」で切れを入れていますから、意味も場面も切れる状況になる。
その意味が「覚悟を決める鰯雲」と読んでいくと、ひょっとしてこの覚悟は単に吊り橋を渡る渡らないという「覚悟」ではない。なにか別の決心を強いられて「よし!」と決めてから吊り橋への一歩を踏み出す。そういう意味合いの句なのではないかと丁寧に読んでいくと読み解ける。

「背のびをしていない等身大の句だと思います」という評価をいただきました!
2位の伊藤さんと同じ70点ですが、夏井先生いわく「作品の出来としては同じくらいですが、1位の田辺さんの句の方が、快苦の型に入れる意識がある」という僅差の順位付けとなりました!
第2位 オズワルド伊藤さん 70点 才能アリ
夏空の 青だけ見てと 手を引く君よ

キスマイ横尾さんは下五の音数について「もったいなかった」との指摘。フルポン村上さんは「詩じゃん」「すごい詩やってるじゃん」「なになにそういう感じ?」と、伊藤さんを指さし、好きそうな感じを出しておられました(*‘∀‘)
☆夏井先生の評価
「夏空の青だけ見て」というのはセリフになりますが、これだけでどういう状況で言われているのかが「手を引く君」で、しっかりわかりますね。
問題点はやはり下五の韻律のところ。「君」というのはどうしても入れたいだろうから、せめて「よ」だけ削って6音にしていただき、「君」という名詞で止まる方が、人物に焦点が合っていきます。
第3位 アインシュタイン河井さん 65点 凡人
秋麗や 五十鈴の緒の手 光射す
☆夏井先生の評価
フルポン村上さんが指摘した通り「素材は良いけど、ちょっとずつ惜しい」に同感。また「光」とあれば「射す」ものですから「射す」は余計。
もうひとつ、「緒の手」の「の」。
「緒」に自分が手を出しているのか、それとも「緒」の事を「手」と比喩として補強しているのか。それが分かりやすい。
でもそもそもね、この句なら自分の手まで画角を広げない方が絶対得。
\添削/
秋麗や 光に揺るる 五十鈴の緒

前回「本物が来ましたよ」と夏井先生に絶賛されたアインシュタイン河合さんは残念ながら凡人となりました。
添削は「光によって何かが揺れておりますよ。それは何かというとそれは五十鈴の緒ですよ」という流れに。
この添削をしている途中から、フルポン村上さんはこめかみに手をあて笑顔。「これは……!」とでも言いたげな顔!
河合さんも添削された句が読まれると「うわあ~!それ言いたかったなあ!」と天を仰ぎました!
第4位 さや香 新山さん 55点 凡人
高秋の 吊り橋ややに しがみつき

「やや」は赤ちゃんを表す言葉です。
☆夏井先生の評価
「やや」について悩みました。「子」を意味するのかな?「少しの間」の「やや」か。誤読されることにつながるので、もっと普通に書きましょう。
高秋の 吊り橋赤子 ぎゅっと抱く
◆8月10日の昇格試験

特待生2級 馬場典子さん
かなかなの 遠のいてゆく かずら橋

季語は「かなかな」。ヒグラシを指す夏の季語です。
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格! 特待生1級に!
まずこの季語ですね。「かなかな」そのものがオノマトペになっていて「カナカナカナカナ……」と綺麗に鳴く様が想像できる。この状況を詠むとき「声遠のいて」と書きたくなってしまうものだけど、この季語の力を信じているから「声」などと書かなくて良いことをわかっている。
そこの音数を使って「遠のいてゆく」という、ここの描写が大事。そして最後「かずら橋」で終わるという語順をちゃんとやると、もう一度かなかなの声が活きてくる。

「いや~、久しぶりに良かった」と感嘆する夏井先生でした!
名人10段 キスマイ横尾さん 現在☆☆☆☆
秋光の跳ね橋 ドローン追うチワワ
☆夏井先生の評価→ひとつ前進! ☆☆☆☆☆星5つ獲得 永世名人に昇格しました!
まずこの材料の多さ。17音の俳句に取り入れようと思うと、普通なら失敗する。
この句は実は、いろんな動きを入れているんです。「ドローン」や「チワワ」で秋の空気をかき混ぜて、跳ね橋が上がっていく様。いろんな動くものを配して、何を主役にするかというと「秋光」というこの季語の世界。
意図してやろうとしたら相当難しい。意図してやった、と信じて。

浜ちゃんから「ほんとに意図してやりました?」と聞かれた横尾さんは「ちゃんとやりました✨」と凛々しくお答えになりました(*‘∀‘)
永世名人 フルポン村上さん 句集完成まであと20句
吊り橋に 四つの碇 鰯雲

「碇」とは、橋のワイヤーを止めるアンカーブロックというものの事だそうです。
「その『橋の碇』と『鰯雲』の取り合わせだけなんですけど、なんか良くない?という俳句です」と独特の村上ワールドさく裂ですw
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り19句に!
メインケーブルを止めるアンカーブロックが「4つ」ある、としっかり書いたことでちゃんと映像化されますよね。そして「碇」という言葉を持ってきたことが大事なポイントになります。
「碇」とすることで船を連想させ「鰯雲」と、かすかに触れ合う。この「かすか」な触れ合いのさじ加減が大事なんですが、当然どれが分かって作っている。

「過不足ない、これが俳句」と当然のごとく評価の言葉を贈った夏井先生でした( ˘ω˘ )
さすが村上永世名人!
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プレバト俳句 2023年8月3日の結果 夏のタイトル戦「炎帝戦」開幕!

季節ごとのお楽しみ、タイトル戦が放送されます。
別記事でまとめますので、ご興味のある方は下のリンクからどうぞ!
>>【プレバト俳句】夏のタイトル戦2023年「炎帝戦」開幕!
プレバト俳句 2023年7月27日の結果 今週は抜き打ちテスト!

今週は、名人・特待生の4名による、抜き打ちテストが行われました!
過去の句で才能アリを獲ったのは、ふたつの句を比較問題として出題され、才能アリはAの句なのか、Bの句なのかを答えるテストでした!
テストを受ける4名!
テストを受ける4名
永世名人 千原ジュニアさん
永世名人 FUJIWARAフジモンさん
名人10段 キスマイ横尾さん
特待生3級 森迫永依さん
第1問
Aの句
風薫る 初のマニキュアは 100円
山之内すずさんの句
Bの句
若夏を ラッパ飲みする 白帽子
市川右團次さんの句

Aを選んだのは、フジモンさんと森迫永依さん。
Bを選んだのは、千原ジュニアさんとキスマイ横尾さん。
第1問目の答えは……⁉
才能アリは、Aの句!

Aの句は「風薫る」と「マニキュア」の対比がよいとのこと
●ボツの句の解説
発想は悪くない。「若松」という季語は本来、沖縄で稲の穂が出る初夏のことを指す。
この句を読むと、沖縄の句かと思ってしまうので「若夏」から「初夏」に変えましょう。(子どもの句とするなら「はつなつ」と平仮名にしても)
「製帽」と書けば、小学生くらいの子どものことかな、という事もわかる。また「する」なんて書かなくても。
製帽は白 はつなつを ラッパ飲み
第2問
Aの句
春暁の実家 オムツは 三枚目
早見あかりさんの句
Bの句
雪濡らす バス待つ我の 単語帳
パンサー向井さんの句

Aを選んだのは、千原ジュニアさん、キスマイ横尾さん、森迫永依さん
Bを選んだのは、フジモンさん!
才能アリはBの句!
昔の人なら使い捨てではなく布おむつを縫って作っていたので「3枚目」だとおむつを変えたのかが読み違えてしまう。
「実家」と場所を書くより、今あなたがやっていることを素直に書いた方がよい。
春暁のあくび 三回目のオムツ
第3問
Aの句
小高の地 心に刻む 春日傘
キスマイ二階堂さんの句
Bの句
手酌酒 祖父の背中や 年歩む
キスマイ二階堂さんの句

Aの句を選んだのは、千原ジュニアさん、キスマイ横尾さん、森迫永依さん
Bの句を選んだのは、フジモンさんただひとり!

Aは「心にきざむ」なんている?とか、Bの句は、ぶつぶつと三段切れがきになる、と賛否両論。
才能アリはAの句!
●ボツの句の解説
三段切れだけクリアできたら才能アリでも良かった。
手酌せる 祖父の背中や 年歩む
第4問
Aの句
ますかけの 手にある我の 木の葉髪
梅沢富美男さんの句
Bの句
桐の花 いつかは来ない 紙袋
梅沢富美男さんの句

どちらかは夏井先生が絶賛んし、梅沢富美男さんの句集に掲載されました!
Aの句を選んだのは、フジモンさん
Bの句を選んだのは、千原ジュニアさん、キスマイ横尾さん、森迫永依さん
句集掲載となった句は、Bの句!
●夏井先生の解説
「ますかけ」という言葉がすぐわかる人とわからない人がいるので配慮が足りない。
「手相」と書けばいい。
また「にある」は余計。
ますかけの 手相ぞ我に 木の葉髪
第5問
Aの句
白秋や 漢字ドリルに 書く名前
梅沢富美男さんの句
Bの句
何度目のオセロ 薄めのこたつ猫
梅沢富美男さんの句

Aを選んだのは、森迫永依さん
Bを選んだのは、千原ジュニアさん、フジモンさん、キスマイ横尾さん
句集掲載となったのは、Bの句!
●ボツの句の解説
ダメ押しが足りていない。この句だと「漢字ドリルに名前書いている小学生がいて、ちょっと俳句のことを勉強している子どもが、白秋という季語をちょいと選んだ」というくらいにしか読めない。
じいさんがドリルやっているなら、それがわかるようなダメ押しをした方が句としては良くなるよ。
漢字ドリルに 白秋の 我が名記す
第6問

ここからは、添削チェックです。
どこを直したら才能アリになるでしょう?
問題:小林幸子さんの句
扇風機 市民ホールの 舞台袖

惜しくも凡人第2位となったこの句を、夏井先生はどのように添削したでしょうか?
まずは4名の方の添削を見てみましょう!
☆フジモンさんの添削
開演前 舞台の袖の 扇風機
☆千原ジュニアさんの添削
幕前の 市民ホールの 扇風機
☆キスマイ横尾さんの添削
開演の 舞台袖ある 扇風機
☆森迫永依さんの添削
舞台袖 開演前の 扇風機
☆夏井先生の添削
開演の 舞台袖なる 扇風機

4人の挑戦者のみなさん、惜しい添削となりました!
語順を変えて季語を立て、「いつ」「どこで」という状況や場所を足した添削で、才能アリになる可能性のあったという句でした!
問題:ニューヨーク嶋佐さんの句 お題「ソフトクリーム」
夏の雲 ソフトクリームと 溶けてゆく

才能ナシ・最下位となってしまったこの句を添削したら1位になっていたかも⁉という句です!
☆千原ジュニアさんの添削
溶けてゆく ソフトクリーム 夏の雲
☆フジモンさんの添削
溶けてゆく ソフトクリーム 夏の雲

フジモンさんとジュニアさんはまったく同じ答えに!
お次の横尾さんは、嶋佐さんの回にいたそうで、果たして答えを覚えているのでしょうか?
☆キスマイ横尾さんの添削
ソフトクリーム 溶けてゆく雲 そして

むむ⁉
ワタクシもオンエアは欠かさず観ているはずなのに、こんな添削あったっけ⁉と驚いていたら、次の森迫永依さんも「そして」を覚えていたようです!
☆森迫永依さんの添削
溶けてゆく ソフトクリーム・雲そして

森迫永依さんは放送を観ていたそうで、特に「・(なかぐろ)」の事まで記憶していました!
ワタクシの記憶は一体……
☆夏井先生の添削
溶けてゆく ソフトクリーム そして雲
まずはこのように添削した後、嶋佐さんの言った「夏が終わっていく」という事を詠みたかったという気持ちを聞いてさらに添削したのがコチラ↓
溶けてゆく ソフトクリーム・雲そして

いちど目にした事のある句ばかりなのに、意外と覚えていないもので…。
あなたは何問正解できましたか?
千原ジュニアさん、フジモンさん、横尾さんが3問正解。
そしてなんと名人を押さえて森迫永依さんは4問正解!さすが勉強家ですね!

そして来週はいよいよ夏のタイトル戦がスタート!
前回は中悲願の初優勝をした中田喜子さん。
今年はどんな結果になるでしょうか?楽しみです~
プレバト俳句 2023年7月20日の結果 お題「夕立」

今回は名人クラスの昇格試験のみでした!
挑戦者は昇格、掲載続きの絶好調の3名です!

◆7月20日の昇格試験

名人6段 森口瑤子さん
口々に 夕立のこと 路線バス
☆夏井先生の評価→現状維持
悩ましいところは千原ジュニアさんの指摘のとおりです。
バス停に立っているのか、バスの中に入っているのかを明確にした方が、季語の「夕立」の見え方がはっきりしてくる。
それを入れるためにどうするか。
「口々に」「夕立」と、くれば間違いなく夕立のことを喋っているだろう、と俳句なら伝わる。
そうすると「こと」という無駄な部分をお借りしましょう。そして「夕立」を「ゆうだち」ではなく「ゆだち」と読めば、4音から3音になる。季語の特性も活かしましょう。
\添削/
口々に乗り来 夕立の路線バス
名人8段 キスマイ千賀健永さん
驟雨過ぎ 海の詩集を 買う港

「驟雨」は夕立のことだそうです。
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!名人9段に!
今までの千賀さんは、カッコイイのやるとスベってたでしょ?この句は全然スベらずに綺麗に入ってる。見事だと思いました。
そして「夕立」ではなく「驟雨」を選んだこと。これは映像としたら同じようなことなのだけど「驟雨=しゅうう」という音の響きと「詩集=ししゅう」が、非常にいいい意味での静けさやセンチメンタルな感じにとてもよく合っている。ここの判断がいい。
さらに「買う」の後に「港」を出してくる。これが出てくるとどういう効果があるかというと、まず雨上がりの土やアスファルトの匂いがある。そして「港」が出てくることによって潮風・海の匂いまで、嗅覚の効果も押さえている。
そういうところも分かって作っていると信じます。お見事です。

評価の中で「見事」を二回も言ってくれました!
9段に昇格した千賀さん。10段の横尾さんを捕らえられるか⁉
永世名人 千原ジュニアさん 句集完成まであと25句
750ccの 飛魚の如 大夕立

詠まれた瞬間「出た」と浜ちゃんから飛び出すくらい「ナナハン」の使い手・千原ジュニアさんw
どういう句ですか?と聞かれると「これはもうナナハン出すしかないと思って」とジュニアさん。プレバト俳句ファンならつい笑ってしまいます!

ちなみに過去2回のナナハン作品↓
「750ccの アクセル戻し 紅葉踏む」
「750ccの タンクにしがみつく 寒夜」
ついにナナハン3部作が出来ました( ˘ω˘ )
大雨で「わしゃ、飛魚か!」と心の中でツっこんだという体験をそのまま詠んだそうです。
しかし……
☆夏井先生の評価→→ボツ
まず「ナナハン」を「飛魚」で例えることは躍動感もあるしスピード感もあるしいいと思います。
選択ミスは「の如(ごと)」という比喩表現。代表的な比喩表現はふたつあって「○○のごと」「○○のような」というのは直接な比喩=直喩(ちょくゆ)という。
この直喩(ちょくゆ)は「作者がそう思いました」と、作者の存在が句に残っている。
でもこの句の場合は、作者の存在を残すよりも「750ccは飛魚」と、ここで切った方が俄然生き生きしてきます。「750ccは飛魚」も比喩表現です。
この比喩は「ようだ」「ごとく」を使わない比喩=隠喩(いんゆ)と言います。
隠喩を使うと、作者の姿が無くなって「ナナハンは飛魚なんだ」という映像が強く印象付けられる。
そして「大夕立」の「大」を取り、残りの文字数で、どういう場所を走っているのかということも描けます。
\添削/
750ccは飛魚 夕立の湾岸線

ボツの句でしたが解説がアツかった!
途中まで、ジュニアさん納得いってないのかな?というような「はぁ…?」と夏井先生の解説を聞いておられましたが、下五の解説に入り、「残りの文字でどういう場所を」と夏井先生が言った途端「うわ~、いけた~!」と、何かが降りてきたかのように姿勢を正してご納得の様子。

「はぁ…?」は、納得いっていないのではなくて、いつもの勤勉なジュニアさんが、脳をフル回転させて夏井先生の解説をかみ砕いて吸収しようとしている姿勢でした!

ワタクシも解説を聞きながら「うん?」と思っていたのですが、夏井先生が最後「例えば湾岸線とか」と場所を書き込むと、ジュニアさんが最初に詠んだ句のワンカットの映像からグッと画角が広がって、ひとつの句の中にさまざまな光景が描かれたのを実感しました。
直された句に「めちゃくちゃいい!」とジュニアさん大絶賛!
ボツではありましたが、添削によって輝きが増したという楽しい解説でした~♪
そして番組の最後に夏井先生がジュニアさんにお願いとのこと。
「この句は『直喩』と『隠喩』を説明する時に、ものすごくわかりやすい見事なお手本なんです。私が学校の先生たちに研修会でお話しするんですが、この句を使わせてください!」と力強い申し出がありました!

いつも楽しい俳句の世界をみせてくださりありがとうございます!
7月27日はなんと抜き打ちテストだそうです(>_<)
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プレバト俳句 2023年7月13日の結果 お題「パフェ」

第1位 結城モエさん 72点 才能アリ
結い髪の 従妹はパルフェ 風涼し
☆夏井先生の評価
風の通る窓辺の席やテラス席という場所かな、というところまで浮かんできます。そして「結い髪」「従妹」で関係性も見えてきます。最後の風のなんと涼しいことよ、というカメラワークがこなれていてよく勉強している。
小さなところですが、「従妹は」パフェだが、周りの人は別のものを頼んでいる、と「は」の助詞をとても丁寧に使っている。お上手だと思いますよ。
→直しなし!

結城モエさんは「ドクターX~外科医・大門未知子」に、ドSな秘書役で話題の女優さんです!
慶応大学在学中にはミス慶応のファイナリストにもなったという才色兼備な方(*‘∀‘)

「風涼し」で「結い髪の」
第2位 かたせ梨乃さん 70点 才能アリ
夏帽子 Wi-Fiのある 町屋カフェ
☆夏井先生の評価
「Wi-Fi」という新しい言葉と「町屋カフェ」という対比が良かった。京都かな?と思い浮かべることができた。
しかし、最初読んだときには「夏帽子をかぶって町屋カフェを探している」という光景かと思ったが、かたせさんのお話しを聞くと「カフェの中に入っている」光景を描きたかったのだとすると、1か所変えてみてもいいかも。
\添削/
夏帽子ぬぎ Wi-Fiの町屋カフェ

今回の挑戦者はみんな高学歴の中、堂々の2位才能アリを獲得!

夏井先生の添削で、光景がガラッと変わりましたね!
添削はあったものの「確実に抑えていらっしゃる。楽しみになってきました」と、拍手に笑顔で評価した夏井先生でした(*‘ω‘ *)
第3位 辰巳拓郎さん 68点 凡人
百雨くる パフェのはしご 初デート
☆夏井先生の評価
伝えたいことはしっかり伝わっている。「白雨」「はしご」「初デート」と韻を踏んでいるのも工夫さをしている。
ただね、おじさんたちが「初デート」て言葉よく使うんです。

夏井節さく裂でスタジオに笑いが…w
しかし辰巳拓郎さんは「おじさん目線で若い人を見ている雰囲気でもあった」と反論!
すると夏井先生「おじさん目線がはっきり打ち出されていれば、それはそれで別の味わいは出てきます。でもこの句は中途半端に己の初デートしてる感が残るから曖昧なんです」と追い打ちをかけます(;^_^A

「言葉悪いな!」と浜ちゃんw
「もし『ハ行』の韻を諦めてくださるのであれば、という条件付きで、才能アリにするにはどうしたら良いか添削してみます。」と夏井先生!
\添削/
白雨くる来る 二店目の 恋のパフェ

夏井先生に添削されてしまいましたが、本上まなみさんが「ハ行の言葉はフワフワして収まりが悪いが、初デートという浮足立った気持ちがハ行の音感と合っていて、とても素敵な句だと思いました」とおっしゃった本上さんの感性も、とても素敵でした~(*‘ω‘ *)
第4位 コットン西村さん 37点 才能ナシ
兄とパフェ 桜桃懸けた 匙の殺陣
☆夏井先生の評価
素材は良いのに大げさ。普通に書けばいいのに、何をドタバタしてるんだ。そういうタイプの句です。
\添削/
兄の匙と 戦うパフェの さくらんぼ

慶応出身→Mr.慶応グランプリ獲得→アナウンサー→お笑いコンビと、めまぐるしい経歴のコットン西村さん。
フジモンさんからは「何かやってやろうという気持ちが強すぎてイヤ」とばっさり(;^_^A
フジモンさんの感想に浜ちゃん大喜びしてましたw

それにしても今回、3名が68点越え!優秀回でした!
◆7月13日の昇格試験

特待生5級 本上まなみさん
パフェ二塔 はさむ二人の 夏終わる

冬のタイトル戦で、当時特待生5級ながら2位に食い込むという実力をみせた本上まなみさん。
中学の頃の初デートで、緊張して無言でパフェをはさんでいた思い出を詠んだそうです!

評価のポイントは「パフェ二塔」と比喩した是非とのこと。
立川志らくさんも「二塔」は大きすぎる表現では?との感想でしたが結果はいかに?
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!
「二塔」はいくらなんでも大げさですよね。しかし「たかがパフェを『二つの塔だ』と楽しい比喩表現をした」と別の見方もできる。二塔を挟むことで、どう打ち解けたらいいかわからないという心情も映像と共に表現できている。
最後「終わる」大げさな二つの塔に阻まれて、結局何も進展しなかった若いころのある日の恋であった、と心情を企んで表現している。

「こういう事を企めるのが、この方の詩人の心だとあらためて思いました」と、本上さんを褒めてくださいました!
名人6段 立川志らくさん
桃のパフェに溺れ 死海の謎解き

「みんなの句を大げさだと言いながら自分が一番大げさ」と自虐発言の志らくさん(*‘∀‘)
大きな桃が使われているパフェに一生懸命格闘しながら食べている自分は、死海の謎解きをしている人と同じように見えた、とお得意の「破調」の句を詠んだ志らくさん。
評価のポイントは「前半と後半の対句表現を使った効果の是非」とのこと!
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!
余韻の作り方が面白いよくこんなとりあわっせを思いついたなと、こういうのが志らくさんの表現者たるところだなとあらためて思った
「桃のパフェ」と「死海の謎」が対句表現だが、この句はこれだけじゃないんです。
「解き」「溺れ」と切れの無い形で終わっているというところも対。そうなった時に、この句全体が対句表現にもなっている。
さらに「桃」の甘さに対して「死海」のしょっぱさ、「パフェ」と「謎」という人々を魅了するイメージ、そういう付かず離れずというところ。
このような大げさな企みをしながらも失敗しないのが名人の力なんだと私は思います。

昨年6月から一年以上昇格なし、と苦境が続いた志らくさん。ワンランク昇格おめでとうございます!
句も難しいし、夏井先生の評価も難しかったです( ;∀;)うまく書き起こせずすみません!
永世名人 FUJIWARAフジモンさん 句集完成まであと26句
パフェグラス 底まで至る匙 盛夏
☆夏井先生の評価→掲載決定!
面白い視点だと思います。パフェのグラスの深い底に、あの長い匙を沈めていく、あの感覚は食べた事のある方はみんな共感すると思います。
そして「まで至る」。これはとても大げさな表現なんです。今日は大げさな表現がいっぱい。
この匙をゆっくり沈めながら「この奥には何があるんだろう?」というワクワク感、それを表現する。
「匙」で終わっていたら、大げさですね、で終わってしまうが、ここに「盛夏」という季語をどっしり置き、言葉の質量が釣り合っているから違和感がない。

「その力がないくせに『殺陣』とかなんとかいうからあんなことに」と、最後にコットン西村さんを再度ディスる夏井先生( ˘ω˘ )

今回は「大げさ」な表現がうまく使えているかが評価の分かれ目になった回でした!
来週も楽しみです♪
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プレバト俳句 2023年7月6日の結果 お題「冷やし中華はじめました」

第1位 水野真紀さん 72点 才能アリ
冷やし中華 明日も朝練 あるってよ
夏井先生の評価
これは読んだ瞬間、中高生の部活帰りということがすぐにわかる。練習帰りにちょっと腹ごしらえ、という「部活あるある」のような。
「明日」「朝練」「ある」の韻の踏み方で「あるってよ」の口語が活きてくる。手練れているので、かなり俳句をやっている方なのかと思いました。お見事です。

ご自身が学生時代、バレーボールをやっていたご経験から生まれた句が、直しなしの高得点!
「きれいなおねえさん」の水野真紀さんが第1位でした~!
第2位 弓木奈於さん 50点 凡人
夏風や ふるさと恋し 甘酢の香
夏井先生の評価
自分の伝えたいことはきちんと書けていて、読み手にも光景が伝わります。もったいないのは三段切れになってしまったこと。「夏風や」と詠嘆で切れて「恋し」の終止形でまた途切れる。
俳句は短い文章なので、プツプツと文章が切れることは好ましくない。
\添削/
ふるさとの 夏風恋し 甘酢の香

「凡人査定となりましたが、初めてでここまでできれば、今後充分才能アリの可能性もある」と、夏井先生のやさしいお言葉でした!
第3位 八島智人さん 50点 凡人
玉の汗 錦糸卵を 刻む子や
夏井先生の評価
お子さんが頑張っている様子を表すために「玉の汗」と書きたい気持ちはわかる。「玉の汗」と誇張するよりも、映像をきちんと書いてあげるほうが、よりリアルになる。
\添削/
錦糸玉子 きざむ子の指 汗の額

五七五をそれぞれ映像にすると「玉の汗の映像→錦糸卵の映像→刻む子どもの映像」だと繋がりが薄い感じですね。
夏井先生の添削のようにすると「錦糸卵の映像→刻んでいるのは子どもだな→額に汗をかいている。きっと慣れない作業を一生懸命やっているんだな」と想像がよりふくらんでいきますね!

この句の感想を聞かれた名人・キスマイ横尾さんと千原ジュニアさんは「語順が良くない」と即答。
名人レベルになると、問題点がすぐにわかるんですね~( ˘ω˘ )
第4位 椿鬼奴さん 48点 凡人
冷やし中華 残りし胡瓜 母にらむ
夏井先生の評価
体験を書こうとしているのは良い。惜しいのは「残りし胡瓜」の部分。
お母さんがにらんでいるのは「残っているきゅうり」なのか「残した子」なのかを意図を聞こうと思っていた。

と、夏井先生が問いかけると、鬼奴さんは書きたいことが入りきらなかったとのこと。
すると即答で「入るんだ、これが」と夏井先生!
\添削/
冷やし中華 残せば にらむ母

「私が残せば、にらむ母がそこにいる」という語順のマジックを見たようです!

椿鬼奴さんは、大学で国文学を学び、代官山で育ったというお嬢様という経歴!
最下位ではありましたが、才能ナシではなく凡人査定。今回は優秀回でした(‘◇’)ゞ
◆7月6日の昇格試験

名人7段 中田喜子さん
遠き日の銀座 冷麺待つもよし
☆夏井先生の評価→1ランク昇格!
「待つもよし」の着地点
読者に共感を与える
「遠き日」という表現は失敗することもあるが、この句はとてもうまく使えている。思い出も含んだ時間情報と、銀座という場所。そして着地点がよかった。
イメージとしては、かつて憧れの銀座で冷麵を食べた思い出が心の中にある。そして今、自分はそれを待っている。一緒に食べた人との思いでを胸に抱きながら、来るのを待っている。そんな感じに読むことができます。
遠き日の冷麵は当然ここにはないし、待っている冷麵も手元にはないが、それをふたつ重ね合わせて読み手に共有させる、そういう力があります。
そして「待つ」という短い時間と「遠き日」という長い時間、この時間軸をうまくだぶらせたのも良かったですよ。

銀座でお育ちの中田喜子さん。幼い頃にお母さまと行った町中華で「冷麵(ひやめん)ふたつ」と注文されたお母さまを思い出し詠んだそうです。
「冷麵(れいめん)」ではなく、実際にそのお店のメニューとして「ひやめん」と呼ぶところもリアリティがあっていいですね。

そして夏井先生の評価を聞きながら中田喜子さんは顔をゆがませ涙!
なんと8カ月ぶりの昇格だったそうです!
名人10段 横尾渉さん 現在☆☆☆
炎天の列や 限定二十食
→ひとつ前進!☆☆☆☆
☆夏井先生の評価
「や」の位置が悩みどころに。「炎天や 限定二十食の列」としても意味の上では同じ。しかし俳句は、映像をどうやって鮮やかにつたえるかということが大事。そう考えるとこの「炎天の列や」の判断は良かった。
「や」は、すぐ上の言葉を強調する。「炎天の列を見なさい!」というイメージ。そして「何の列なのか」と、くだくだ説明することなく「限定二十食」と、この単語をぽんっと打ち出すだけで、何のために並んでいるかがすぐにわかる。
しかも「二十」という数詞がちょうどいいですね。食べられそうなギリギリアウトになりそうな、絶妙な数詞を選んでいると思う。

前回4月20日の査定で、永世名人に王手だったものの、添削が入ってしまい☆をひとつ剥奪されてしまいました……。
しかし今回夏井先生より「横尾さん、最近安定してきましたね。ホッとしてます、私。」とのお言葉。
再度、永世名人に王手となりました!
千原ジュニアさん 永世名人 句集完成まであと26句
町中華 日傘を開く 最後尾
→掲載決定!
夏井先生の評価
この句の眼目というのは「最後尾に並ぶと決めて、日傘を開いている人物がいる」そういうところに気づいていることが一番大事なところ。
自分が日傘を開いているというよりは、第三者の視点として「最後尾でちょうど日傘を開いた人がいる」と読んだ方が、季語の鮮度が鮮やかと。そんな風に読ませていただいた。
こういう内容を書こうと思いついた時、語順が迷いどころ。「最後尾 日傘を開く 町中華」でも同じように意味は伝わる。
しかし、映像を鮮やかに伝えようと思えばやはり「町中華」から始めた方が圧倒的にいい。
「場所の町中華」→「季語の日傘」→「開くという動詞」で動きが出てくる。
その最後尾で、日傘を開いて並ぶしかないぞ、という意思が伝わります。

女性の気持ちになって詠んだという千原ジュニアさん。
「カメラワークがとても良かった」という夏井先生の評価でした!

夏井先生の評価は後日追記します!お待ちください!
7/10追記
夏井先生の評価も記載しました!
お待たせして申し訳ございません(>_<)
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プレバト俳句 2023年6月29日の結果 お題「木漏れ日」


今回は名人、特待生の一括査定。
「木漏れ日」という言葉は英語に翻訳することがむずかしく、日本人ならではの情緒的な表現。
それほどの美しい言葉は、みんなが俳句に取り入れたくなる。だからこそ陳腐な発想になりがちなんだそうです!

凡人発想になりやすいということで、プレバト俳句実力者のみなさん「むずかしかった」と声をそろえました……!

森迫永依さん 特待生3級
居残りの 数学補修 晩夏光

「晩夏光」とは、夏の終わりに差す光を意味する時候の季語。
☆夏井先生の評価→現状維持
昇格試験のポイントは「上五・中七の十二音のフレーズ」、とのことで言葉の重複が残念と現状維持。
永世名人のフルポン村上さんが指摘したように「補修」と「居残り」の意味が重なってしまっている。下五に「机」や「廊下」といった映像を入れてあげると良いのでは?
また今回、凡人になりやすい「木漏れ日」というお題に挑んでほしかったので、枝や幹が見えてキラキラとしている光景を詠んでほしかった。「木漏れ日」というお題に対して「晩夏光」だと、光の種類ががことなるかな。
\添削/
数学の補修 晩夏光の廊下

続いて名人のおふたりは「木漏れ日」に真っ向勝負!
どんな句を詠んだのでしょうか?
森口瑤子さん 名人5段
木漏れ日に晒され 空蝉のしずか

セミの抜け殻「空蝉」は、陰でひっそりしているものだけど、木漏れ日に晒されたことによって一瞬、生きているように見えた。でも近づいてみればやはり、もちろん命はない。
そのように感じたことでかえって空洞が際立った、という気持ちを詠んだそうです。
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!直しなし!
評価のポイントは中七の「晒され」を選んだ是非。
樹木の枝の間から漏れる美しい光の「木漏れ日」に対して、よく「晒され」という言葉を持ってきたな、と思った。
「晒す」という言葉はいくつか意味があるが、どちらかというと「負の印象」を持っている。
しかしそれをあえて持ってくることで、良い意味での違和感が生じる。それが詩的だったりリアリティになっていったと考えられる。
そして「しずか」の後の余韻が、もう一度「木漏れ日」の光を味わいなおさせてくれる。

「大したものだと思います」と力強く評価した夏井先生!
森口瑤子さんがグイグイ段位を上げてきています!
フルポン村上さん 永世名人 句集完成まであと21句
木漏れ日を 動かして鳴る ラムネ玉

ラムネを飲んでいたらビー玉がコロンと鳴る。ガラスなので光や陰は少し動くわけです。
その光や影が木漏れ日だったら、より美しいし、ラムネ飲んでみたくなりませんか?と浜ちゃんに問いかけるフルポン村上さんw
☆夏井先生の評価→掲載決定!
「木漏れ日」と「ラムネ玉」は関係なく存在しているのだが、それをあたかも関係があるように言い切る。これが「詩」を発生させるひとつの技。
もうひとつ褒めたいのは、この句の中には種類の違う光がいろいろ入っている。言葉で違った種類の光を書き表しているんです。
木漏れ日の光、ラムネ玉の光、ラムネの瓶の光……。これができるところを褒めたいんだけど……

夏井先生は「これができるところを褒めたいんだけど、この男の表情何とかして!」と、評価の間ずっとにやにやしている村上さんに対してツッコミをいれましたw
いや~、村上さんの真骨頂がでた!という素晴らしい句でした!

村上さんの句集、早よ!
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2023年6月22日の結果・・・は、ありません!

残念ながら今週はお休み!
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プレバト俳句 2023年6月15日の結果 お題「夏の夕」

一年で一番日の長い夏至の頃「夏の夕」がお題です!
ワンランク上の査定では志らくさんと昇吉さんの小競り合いが見どころです( ˘ω˘ )

第1位 中川翔子さん 70点 才能アリ
暮れなずむ 愛猫色の 夏の空
☆夏井先生の評価
この句は中七の比喩の勝利。「暮れなずむ」というだけで、どんな色かがある程度想像が付く。そしてこの句を書いた人は猫をとても愛している人に違いない。それが一緒に言えちゃうわけですから見事な展開だった。
惜しいところは語順。もう少し工夫すればもう2~3点上がる。
\添削/
暮れなずむ夏や 愛猫色の雲

「空」とすると広すぎてしまうので「猫の形をした雲」というようにしてあげると、よりリアルになります。と、すばらしい添削にしょこたんが「泣きそうになっちゃいます」と感動!

過去3度の才能アリ経験者の中川翔子さん!お題を見て句が思いついた時、過去才能アリを獲った時の感覚があった、とおっしゃっていました!
句が発表された時に徳光さんが思わず「うまいねぇ」と唸り、志らくさんは「愛猫色」がとても良いとの感想。
第2位 レイザーラモンRGさん 60点 凡人
玄関に 恐れ入ります ががんぼです
☆夏井先生の評価
観察はちゃんとできているが、描写ができていない。
\添削/
玄関の 隅にががんぼ 夕間暮れ

「ががんぼ」が夏の季語。
大江豊さんのモノマネをしたまま登場したRGさん。
一見誰かわかりませんでした(;^_^A
第3位 山口もえさん 35点 才能ナシ
夕暮れて 公園ベンチも 涼しげだ
☆夏井先生の評価
読み終えたあと「そうだね」と終わる句。上五と下五を合わせて、一言で表せる「夕涼」という言葉がある。
\添削/
夕涼や 公園ベンチ 一人じめ
第4位 徳光和夫さん 20点 才能ナシ
八十路夏 蛍照らせし 初デート

春風亭昇吉さんから「今のことなのか10代の頃なのか時系列が分かりにくい」との指摘。さらに梅沢さんは「蛍と言ったら照らすはいらない」とのこと。
季語がふたつ入っていることも良くなかったと徳光さんご自身で気づかれました。
\添削/
君とゐて 椿山荘の 初蛍
◆6月15日の昇格試験
春風亭昇吉さん 特待生4級
夕焼けや つくばいのある 美術館
☆夏井先生の評価→現状維持
「~のある」が報告になってしまっている。
\添削/
作品名「つくばい」 夕焼け美術館
立川志らくさん 名人6段
夏至の古色蒼然 行商老婆

田舎から東京に行商に来るおばあさんと「古色蒼然」で昔にタイムスリップしたような雰囲気を詠んだそうです。
☆夏井先生の評価→現状維持
四字熟語に寄りかかりすぎて、肝心の「描写」が手薄に。「夏至」は時候の季語で、映像がしっかりあるわけではない。この「古色蒼然」では季語が見えてこない。老婆のことを言っているのかな?と読み手が勘違いしてしまう。
\添削/
行商の 老婆は夏至の 逆光に

「逆光に」の「に」の後の余白が広がっていくことで、夏至の季語が認識される。と難しい評価を受けた志らくさんは「私が頭に思い描いた光景がこれです」と夏井先生の添削に一言も言葉が出ないようでした(>_<)
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
せせらぎの 1/F 夕蛍
☆夏井先生の評価→がっかり
「1/F」という句は最近多い。作り方が悪い。
\添削/
1/F せせらぎも 蛍も

自然界のゆらぎを表す「f分の1」を俳句に持ってくるなんて!と思いきや、俳句界では取り入れている方が多いんですね!
最近好調だった梅沢さんですが、久しぶりのシュレッダーとなってしまいました…。
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プレバト俳句 2023年6月 8日の結果 お題「水族館」

今回は「作者の話しを聞かなきゃ良かった」と夏井先生に言われてしまうのは誰の句なのか!?
また、梅沢さんが絶好調?夏井先生も驚く季語を使いこなした!?
さっそく結果発表~!
第1位 山西惇さん 72点 才能アリ
熱帯魚 アクリル越しの オーディション

実はこの句が「聞かなきゃ良かった」という句でした(/ω\)

山中さんは水族館でみんなが「どの魚が好き?」「私はっこれが好き」というような光景をそのまま詠んだそうですが、フジモンさんが「熱帯魚を飾っている会議室などで行っているオーディション会場」をイメージした、という事に夏井先生も賛同されました(>_<)
☆夏井先生の評価
ご本人の思った句と違った。俳句は字面がすべてだから結果オーライ。
アクリル板の前で行うオーディション。品定めされている緊迫感などを詠んだのかと。「熱帯魚」に対して面白い取り合わせを詠んだなぁ。そう信じて選んだ。だから何も聞かなかったことにします!

俳優の山西さんは京大卒で2回連続才能アリを獲得!・・・でしたが、複雑な判定となりました(;^_^A
第2位 紺野まひるさん 70点 才能アリ
夏空や 石鯛掲かぐ 父の遺影
☆夏井先生の評価
結構難しいことに挑戦している。「夏空」も「石鯛」も季語だけど、ちゃんと強弱をつけている。
また「父の」と具体的に言わない方が、作品の幅が広がります。
\添削/
石鯛を 掲げる遺影 夏の空

紺野さんは9年ぶりの参戦だったそうです!見事才能アリ!
第3位 A.B.C-Z 橋本さん 47点 凡人
夏日影 水槽の下 搔い潜る
☆夏井先生の評価
「夏日影」だと屋外のイメージ。着地点が分かりにくい。「掻い潜る」と言うなら「下」は不要だと気付けると良い。
\添削/
巨大水槽 潜れば夏のひかり降る
第4位 蛙亭 イワクラさん 45点 凡人
夏の昼 ペンギンの様に 手を引かれ
夏井先生の評価
フジモンさんが指摘した「誰の手を引いているのか」という事や、中七は極力7音に収めたい。
\添削/
手を引かれ ペンギンのごと 吾子の夏
◆6月8日の昇格試験
中田喜子さん 名人7段
鯱戯け 尾ひれかみかみ 南風
☆夏井先生の評価→現状維持
誤読を招く表現。「鯱」は「しゃちほこ」とも読める。
\添削/
南風や シャチの尾ひれを 噛むシャチも
FUJIWARAフジモンさん 永世名人 句集完成まであと27句
ゴンドウ鳴く 水族館を出て 白夜
☆夏井先生の評価→掲載決定!26句に!
俳句では、時間を17音で表現するのは難しいこと。
「ゴンドウ鳴く」と始まると、今まさに鳴いているのかと思いきや「水族館を出て」「白夜の中に私はいます」という、難しいことをさらっとやってのける。なおかつ「白夜」という季語をしっかり主役に立てている。
これは確かな力が無いとできない。お見事でした。
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
夏のほか ペンギンの飛ぶ 大水槽

「夏のほか」というのは「夏の暑さを一瞬忘れる」という事を表す季語。
「ペンギンは鳥なの?魚なの?」と聞く子どもの発言から詠んだ句だそうです。
☆夏井先生の評価→お見事!
俳句を40数年やっているが「夏のほか」という季語を知ったのは1年前。それをおっちゃん(梅沢さん)が知っているのに驚いた。そして、この季語を見事に使いこなしているのはこの句が初めて。
チャレンジを褒めたい一句です。

句集完成を目指していた3月までの不調から一転、快進撃を続けています!
本当に2冊目の句集があっという間に完成してしまうかも!?
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プレバト俳句 2023年6月1日の結果 お題「雨の日のカフェ」

13歳の大人気子役、村山輝星さんは梅沢富美男さんと60歳差!
どんな句を詠むのでしょうか!

第1位 早見あかりさん 72点 才能アリ
パパと子は 留守番 夕虹のテラス
夏井先生の評価
「パパと子は」の助詞「は」が大事。「パパと子は」と言われたら自然に「ママは」と思う。普通は「テラス」に「私がいる」とか「ママがいる」と書きたくなって音数が足りなくなり、訳が分からない句になる。
そんなこと書く必要がない、と作者はわかって、季語と場所だけポンと添える、ここがうまい。
読んだ人が「ママは久しぶりにひとりの時間を楽しんでいるのかな」とか「パパと子どもはふたりでお夕飯は何を食べているのかな」と想像させる、よくできた一句です。

過去2回の才能アリで、特待生候補の早見あかりさん!
第2位 村山輝星さん 70点 才能アリ
夕立や 計算ドリル 3回目
夏井先生の評価
5音の季語+12音のフレーズという俳句の基本型で構成されている。ちゃんと勉強している句ですね。
中七に「計算ドリル」が出てくるので、勉強している子どもかな?という場面が見えてくる。そして雨が止むまでの時間経過「3回目」という数字で表現できている。
\添削/
夕立や 計算ドリル 三回目

13歳のきらりちゃんがなんと2位!
「これだけできれば充分、上等ですよ。」と、添削は数字の「3」を漢数字に直しただけ。すばらしい俳句でした~
第3位 Aマッソ加納愛子さん 60点 凡人
夕立を 妬む期日の 充電席
夏井先生の評価
いきなりインパクトのある入り方、「夕立妬む」が面白い。「期日」が分かりにくい(ジュニアさん指摘)から「締め切り日」を入れるしかない。「夕立=ゆうだち」ではなく、季語として3音で「夕立=ゆだち」という読み方がある。
\添削/
夕立妬む 〆切の日の 充電席

夏井先生からは「将来性のある凡人」と評されました!
型を覚えたら、キスマイ二階堂さんより早くうまくなるとのことでしたw

Aマッソ加納さんは、お笑い界屈指の文才の持ち主。読書家でも有名です!
自身初の小説も執筆され、予約が殺到したんですって!
最下位 伊集院光さん 35点 才能ナシ
止まぬなら ケーキセットじゃ 梅雨の陣

「はしゃがれましたね~」と、感想を聞かれたジュニアさんw
\添削/
梅雨の雨宿り ケーキもたのんじゃえ
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◆2023年6月1日の昇格試験
皆藤愛子さん 名人4段 →現状維持
梅雨寒のカフェ 腿に愛犬の熱
夏井先生の評価
「カフェ」という場所を限定しないのならもう少しゆったりとした句にできるが、本人の想いは「カフェ」が重要だとすると、次のように語順を変えた方が。
「愛犬の熱」が今私の「腿」に残っております。と切れ目をなくすことで余韻ができる。っこの余韻が「梅雨寒」という皮膚感覚に戻ってくる。余韻をふくらますことで季語が生きる。
\添削/
梅雨寒のカフェ 愛犬の熱腿に

5連続昇格中の皆藤愛子さん。今回は現状維持でしたが、今後に期待です!
千原ジュニアさん 永世名人 句集完成まであと27句
→掲載決定!26句に!
珈琲は 冷めて怯者の 梅雨の闇
喫茶店でコーヒーを飲むわけでもなく「やります」とか「行きます」とか決断できず、ずっと黙ったまま。言えば始まるのに言えない臆病者(怯者)の様子を端からみた句。
夏井先生の評価
「珈琲は冷めて」というフレーズはありがちではあるが「怯者」が出てきて迫力もあり引き締まっている。
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
→お見事!
濁りゆく ソーダフロート 減らぬまま
外は雨が降っている。喫茶店でソーダフロートを飲んでいるのに一向に減らない。飲み切ってしまえばお店を出なくてはいけないから。きっと誰かを待っているのかな、と感じた句。
夏井先生の評価
目の前にソーダフロートある、というだけの句。しかし背後のいろんな情景を伝えられてる。「濁りゆく」とすれば時間経過が表現できる。さらに最後「減らぬまま」と切れのない形で時間を膨らます。時間も思いも入ってくる。「ソーダフロート」といえば元気で明るいイメージ。それをこんな憂いを含んで書くことができるのは年の功というものかもしれません。

今回の優秀作品は個人的にどれも好きな作品で、楽しい回でした!
挑戦者の皆さま、いつもありがとうございます!
プレバト俳句 2023年5月25日の結果 お題「鯖の弁当」 プレバト俳句の今季最高得点が出ました!

今回なんと、今季最高得点が出たという記念回です!

ここ最近では「72点」でも高得点、という印象でしたが、なんと「75点」が出ました~。
いったい誰が詠んだのでしょうか!


では早速、5月25日の結果発表~!
第1位 武井壮さん 75点 才能アリ
鯖食ふや 係船柱の 錆硬し

「係船柱」とは、船をワイヤーで留めるための杭のようなものです。


仕事で日本海側に行った時、宿の方に鯖の弁当をいただいたことがあり詠んだ句。
海は夏だけど荒々しく、硬い錆が付くくらい荒い海にもまれている係船柱のそばで弁当を食べ、やすらぎを感じたとのこと!
夏井先生の評価
とてもしっかりした句。「係船柱」という言葉だけで、港であることや周りで働いている人が見えてくる。「港」ではなく「係船柱」に注目してさらに「錆」にクローズアップする。このカメラワークも巧い。
そして最後の納めがよく考えてある。
「硬き錆」としても映像自体は変わらない。しかし「硬き錆」だと物の方に軸足がいく。それを「錆硬し」とすると手触りに軸足がいく。このように手触りに軸がいくことで今度は「その手触りを感じているのは鯖を食べている港で働く人たち」に結ばれていく。

「これはとてもうまい句。お見事です。」と夏井先生大絶賛!解説がアツいとこちらも嬉しくなります!
第2位 小藪千豊さん 70点 才能アリ
汗水漬く 大工かきこむ 鯖弁当
夏井先生の評価
「汗」と「鯖」は、どちらも季語だが、「汗」が主役、「鯖」が脇役と、はっきり分けられているところがまず良い点。そして「大工」と書くことで現場の様子まで思い浮かべられる。
表現の上でもったいないのは「かきこむ」。ここを漢字で書いた方が勢いが出るのではないか。逆に「水漬く」をひらがなにしたら「汗」が際立ってくる。
\添削/
汗みずく 大工搔っ込む 鯖弁当

さらに「掻き込む」より「搔っ込む」にしたら、と直しが入ると一同「おぉ~」と声が上がりました!

小藪さんは特待生を目指しているようで、これから台風の目になっていくのか!?
後輩であり名人のフルポン村上さんにいじられるシーンも、これからの名物になっていくのでは?と想像すると、とても楽しみです( ˘ω˘ )
第3位 YOUさん 60点 凡人
焼き鯖の 香り漂う 夕涼み
\添削/
焼き鯖の香や 休日の 夕涼み
第4位 新内眞衣さん 20点 才能ナシ
鯖食いて 青葉感じる 箱の中
\添削/
弁当の 鯖よ青葉よ ふるさとよ

プレバト俳句の最高得点を出したのはなんと武井壮さん!
今回の挑戦はなんと4年ぶり。
4年前は4回連続才能アリを獲得し、特待生候補だったのです!

NHKで俳句の番組に出ているだけあって、さすがの実力でした!今後のタイトル戦にも参戦してほしいです~。
そして特待生昇格かと思いきや、夏井先生が4年前のことをもう忘れてしまったようで、もう一回詠んでみて、とのこと。次回に期待です!
◆5月25日 昇格試験の結果!
森口瑤子さん 名人5段→現状維持
肴手土産に来る 父の日の父
\添削/
父の日の父来 肴を手土産に
フルポン村上さん 永世名人 句集完成まであと22句
→掲載決定!
薄暑のシンク 鯖缶の 蓋の反り

ここ3回連続シュレッダーの村上さん。夏井先生から「ポンチ村上が戻ってきた」との評価!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
→お見事!
朝まだき 半夏生鯖 匂ふ市

「朝まだき」は、まだ夜が明けきらない頃のこと。「半夏生」「鯖」が季重なりかと思いきや、福井県では「半夏生鯖」がひとつの言葉になっているのだそうです。
※夏至から数えて11日目の「半夏生」に食べる鯖のこと

永世名人のおふたりが快調!
すばらしい回でした!
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プレバト俳句 2023年5月18日の結果 お題「お子様ランチ」

かわいらしい句がたくさん生まれました~

第1位 ビスケットブラザーズきんさん 70点 才能アリ
旗楊枝忍ばす 半ズボンのポッケ
\添削/
旗楊枝こっそり 半ズボンのポッケ
第2位 山本千尋さん 68点 凡人
武術一位 薫風のお子様ランチ
\添削/
武術大会一位
演武服のまま 薫風のエビフライ

今回は、山本さんの詠みたい内容になるよう、夏井先生から特殊な方法で添削。
前書きという手法を用いて音数の調整をしてくれました!
第3位 筧利夫さん 60点 凡人
惜春の メニューに憶う 母の影
\添削/
惜春の お子様ランチ 母の影
または
惜春の お子様ランチ 母よ母よ
第4位 西山茉希さん 37点 才能ナシ 最下位
添えられる 家族の笑顔と さくらんぼ
\添削/
お子様ランチ 笑顔とさくらんぼ 添えて
◆5月18日 昇格試験の結果!
森迫永依さん 特待生4級→ワンランク昇格!
溽暑のファミレス 机上の通知表

査定のポイントは、上五8音、下五9音の破調にしたところ。
千原ジュニアさん 永世名人 句集完成まであと27句
→ボツ!
矯正箸は ちりめんじゃこを つまみけり
\添削/
矯正箸の先に ちりめんじゃこ 笑う
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
→お見事!
日の丸と グリンピースの 残る皿

珍しく夏井先生が褒めるほど、特別永世名人の梅沢さんの指摘がズバズバと冴えわたった回でした!
締めの句も「お見事」を獲得!おめでとうございます!
プレバト俳句 2023年5月11日の結果 お題「浜田雅功」

5月11日の回は、浜ちゃん還暦スペシャルとして「浜田杯」が開催されました!
別記事にまとめましたので、よかったらご覧ください!
プレバト俳句 2023年5月4日の結果 お題「無人駅」


5月最初の放送は主に水彩画のコンクールだった為、俳句のコーナーは永世名人ふたりの査定のみ!
永世名人 フルポン村上さん 句集完成まであと22句
→ボツ!
青き踏む 影の少なき 無人駅
\添削/
青木踏む 影のみ増ゆる 無人駅
特別永世名人 梅沢富美男さんのお手本
→お見事!
まくなぎの ただ中にあり 無人駅

「まくなぎ」とは虫の大群がわんわんとしている様子とのこと
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プレバト俳句 2023年4月27日の結果 お題「遊園地」


今週は、14歳の寺田心さんと75歳の安藤和津さんの「61歳差対決」が見どころ!果たして結果はいかに?!
第1位 安藤和津さん 71点 才能アリ
色褪いろあせし 無人の木馬 春しぐれ
雨の日に誰も乗らず、よく見たら塗装がはげた木馬を自分の人生に重ね合わせて詠んだ句だそうです。
子どもが乗ってこそ、その木馬は生き生きとする。自身が感じた「子や孫の世話が大変だ、家族の世話で大変だ」という事はあったが、それを背負ってこその私の人生だという気持ちが込められているそうです。

安藤和津さんは元CNNのキャスター。昨年の夏のタイトル戦では6位と大健闘されました!言わずと知れた、安藤サクラさんのお母様です( ˘ω˘ )

安藤和津さんは実のお母様を12年にもわたり介護されていたそうです。
だからこそのこの句が誕生したのかな、と思うと胸があつくなりますね。
感想を求められた梅沢さんも「何もいう事はありません。素晴らしい句ですよ!」と称賛!
夏井先生の評価
俳句の世界でいう「過不足のない表現」が出来ている。「色褪せし」のあとに「無人」という静けさを入れてから「木馬」という物に着地させている。そうすると、この静けさも木馬を取り囲む空間として浮かび上がってくる。
「しぐれ」は降ったりやんだりする雨のことを表す季語。「春」とつくことで、少し暖かい雨、そして「時雨しぐれ」と漢字でなく平仮名で書くことで、春の雨のやさしさも表現できている。

作者がやりたいことをすべて表現できている句だ、と添削なしの評価となりました!
降ったりやんだりを表す「しぐれ」のように、悪いこともあれば良いこともあるという人生そのものを表しているようで、じっくり噛みしめて読み返したくなる良い句だったと思いました!
>>【プレバト】俳句2022夏のタイトル戦「炎帝戦」 結果まとめ!
第2位 キスマイ宮田俊哉さん 70点 才能アリ
ジャズ流し 桜湯啜すする ラジオブース

特別永世名人の梅沢さんは初見で「流し」と「啜る」の部分を指摘。夏井先生もこの二つの動詞がザワつく、と添削に。
\添削/
桜湯や ラジオブースに 流すジャズ

こんな感じで詠めていたら、今日はこの句が1位だったかも!?との事でした!
第3位 ジャングルポケット斎藤さん 60点 凡人
銀の風船の中にも 遊園地

梅沢さんから「中にも」という使い方に指摘が入りました。夏井先生も「中にも」という詩的な情景に乏しい言葉の使い方に、梅沢さんが気付いたことを褒めつつ添削!
\添削/
風船の メタルに映り込む パレード

下五には「木馬」など具体的なものを入れてみては?との添削でした!字余りになりますが、例えとして夏井先生の出した「パレード」を採用。

今回は凡人査定になりましたが「あなたはできる人だと思う」と、目の付け所を褒められ、今後に期待がかかるジャンポケ斎藤さんでした!
第4位 寺田心さん 50点 凡人
カメラごし 君の横顔 さくらんぼ
\添削/
ファインダーに 君の横顔 風光る

「さくらんぼ」という季語に凡人臭さが出てしまう。と季語を変更。「風光る」にすることでキラキラした情景も描ける。「季語の力」を一緒に勉強していきましょう!と夏井先生の温かい言葉でした!
◆4月27日の昇格試験
永世名人 千原ジュニアさん 句集完成まであと27句
→ボツ!
春嵐 継父と見上ぐ 観覧車
「観覧車=楽しい」だけでなく、ネガティブな感情を持つ者もいるのではないか。新しいお父さんと一緒に乗る観覧車への不安な気持ちを詠んだそうです。
夏井先生の評価
やっていることは良いが「見上ぐ」が、うっかりミス。
継父と見上ぐ 春の嵐の 観覧車

「このように出来ていれば、太字で句集に載せたいくらいだった」という夏井先生!
永世名人 フルポン村上さん 句集を完成まであと22句
→ボツ!
春愁や 廻る木馬の 目の潤み
夏井先生の評価
村上さんらしくない。ちょっと欲張ったり、うまくやりたいというような余計なことを考えている節が最近チラチラ見える。「春愁」という心の動きを表現する時に「廻る」だけでも「潤む」だけでも出来るのに、安全を考えて入れているのではないかと思わせる。
\添削/
春愁の木馬よ 青く潤む目よ
または
春愁の木馬よ 雨に潤む目よ
など。

浜ちゃんやジュニアさんから「置きに行ってる」「守りに入ってる?」と散々な言われよう・・・。
夏井先生にも「目を覚まして!」とのお言葉(>_<)
◆4月27日 特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
→お見事!
ポップコーンまじり 遊園地の落花
\直しなし/

「駄作はシュレッダー」という中で、今回は「お見事」の句で番組を締めてくれました!「毎回こういう句を作ってください」と夏井先生(*‘∀‘)
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プレバト俳句 2023年4月20日の結果 お題「水筒」


久々の通常回です!
昨今環境意識が高まり、持つ人が増えた水筒やタンブラーがお題となりました。

早速結果発表~!
第1位 コットン西村さん 70点 才能アリ
駆ける子と 背で鳴る氷 夏囃す
\直しなし!/

前回最下位という結果から、飛躍の才能アリ1位!
その時「俳句を真面目にやんなさい」と言われた西村さん。
今回はなんと「誰かが成長する瞬間を喜びに、この番組をやってる」とのお言葉をいただきました!

一点だけ「夏囃す」は他の言葉でも良かったのでは?というキスマイ横尾さんの指摘に賛同されていました。
だとしても、とても良い句と高評価でした!
第2位 村上弘明さん 67点 凡人
わかめ狩り 水筒転がす 親父の船
\添削!/
水筒を 転がし父の 若芽船
第3位 春香クリスティーンさん 60点 凡人
春暁や 陣痛室で 握る水
\添削/
水筒を 握る陣痛 春の暁
第4位 篠原ゆき子さん 37点 才能ナシ
背後より 歳時記覗く 椿あり
\添削/
歳時記を覗くか 目のような椿
◆4月20日の昇格試験
名人4段 森口瑤子さん →名人5段に昇格!
水筒の底にいる 春愁の澱
名人10段 キスマイ横尾渉さん 現在☆☆☆☆→ひとつ後退・・・☆☆☆
花冷の 砂かぶり席 売り子駆く
\添削/
売り子駆く 花冷えの 砂かぶり席
◆特別永世名人 梅沢富美男さんのお手本

ついに自身の句集を完成させた梅沢さんは、番組を卒業することなく、今回からは「番組の最後を締める一句」を詠んでくれるそうです(*‘∀‘)
水筒の 囀り満たし 一息に

今回の句はなんと・・・「がっかり!」という評価に・・・。
\添削/
水筒はさへづる 囀りの真下

新しいシリーズになり、ますます梅沢さんは番組での存在感を増していきそうですね( ˘ω˘ )
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プレバト俳句 2023年4月14日・・・・は放送がありません!

今週はお休みなんですって(>_<)残念!
プレバト俳句 2023年4月6日の結果・・・と思ったら、梅沢富美男さんの特集回だった!

本日は特別回だったので、別記事でまとめました!
>>【プレバト俳句】祝・句集完成!梅沢富美男さんの傑作集まとめ
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プレバト俳句 2023年『春光戦』開幕!


3月は1週目から、春のタイトル戦「春光戦」の予選会がスタート!

しかしながら今月は春光戦の予選会ということもあり、傑作が多く生まれる可能性が!
できる限り、夏井先生の評価も記載していきたいと思います!
2023年2月、春光戦の予選組み合わせ抽選会が行われました。Aブロック、Bブロック、Cブロックにスケジュールで参加可能かどうかで振り分けられ、その後、浜ちゃんによってくじ引き、組み合わせが決定!

予選会で素晴らしい作品が登場!そして、通常回の3月23日の放送回では、ついにおっちゃん(梅沢さん)の作品が・・・!?
\春光戦決勝2023の結果もアップしました!/

『春光戦』決勝は、シード権獲得者4名(梅沢、村上、フジモン、ジュニア敬称略)と、予選を突破した6名で決勝戦が行われます!
予選参加は15名。
Aブロック、Bブロック、Cブロックに分かれ、各ブロック1位の3名は自動的に決勝進出決定。残り2位以下の12名の中で、上位3名が残りの枠を獲得できます。

以前は2位が補欠、というルールもありましたが、組み合わせによって出来の良い句が落ちてしまうこともあったので良いルール改正になりました!

激戦区で優秀句がそろった場合、同ブロックの第4位までは決勝進出の可能性アリ。
第5位となると進出は厳しくなります(/o\)!
プレバト俳句 2023年3月2日の結果 Aブロック お題『卒業』


くじ引きでAブロックに犬山紙子さんが選ばれると「うわ~、強敵」と声がもれました!
キスマイ対決も気になるところですが結果はいかに?
予選Aブロック 順位
第1位 春風亭昇吉さん(特待生4級)
\決勝進出/
三月の 空に託せる ものがない

昇吉さんが学生の頃、未来に確たるものがなく、3月というのは未来に希望を持っている人ばかりじゃないという気持ちを詠んだそうです。

読み上げられた句にフジモンさん思わず「めっちゃいいですやん!覚醒しましたね!」とのこと。
\夏井先生の評価/
見た瞬間に見事だと思いました。誰もが「卒業」=「めでたい」ではない。希望に満ちた卒業を迎えられるわけではないのが人生の現実のひとつ。「三月の空」を頭に持ってきて、このまま明るい句を詠むのかと思いきや、後半から方向がぐぅっと変わる。
この明るい美しい水色の空に、私は託せるものが何もないんだ。頑張ってきたけど成果を残せなかったという人なのか。それとも、頑張ってきた人を横目に「自分は何ひとつ真剣にやってこなかった」と卑屈に感じている人なのか。
「空に託せるものがない」という口語の語りがリアリティ胸に迫ってくる。

良い句を見たときの夏井先生の熱のこもった解説がAブロック予選で飛び出しました!
最後には「昇吉さん、あなた理屈こねなくなって巧くなった!」と辛口ながらも賛辞をおくっていました!
第2位 キスマイ横尾渉さん(名人10段)
夕桜 学ラン捲り 1on 1

みなさん一気に「スラムダンク」を想像したようです!
第3位 犬山紙子さん(特待生4級)
春光や ルーズソックス すべて干す
添削なし
第4位 キスマイ北山宏光さん(特待生2級)
上履きの 文字も滲むや 卒業式
永世名人の梅沢さん、フジモンさんがそれぞれ「惜しいことをした」と指摘したのは、
「文字も」ではなく「文字の」、「卒業式」より「卒業す」や「卒業歌」などにしたら良かったのでは、という点。
それを聞いた夏井先生は嬉しそうに、その指摘が正しいことを説明してくれました。
\夏井先生の添削/
北山さんは「文字も」として、時間の経過による文字のにじみや、卒業の涙による印象を掛け合わせたかったのだろうけど「文字の」で充分。
また「滲む」より「滲み」にすると「滲みそのもの」にクローズアップできる。「滲む」だと滲んでいる状況でしかない。
上履きの 文字の滲みや 卒業す

「滲む」と「滲み」の説明に、一同うなりました!
第5位 松岡充さん(特待生2級)
古巣あり 教えの庭よ いざさらば
\夏井先生の添削/
楠(くすのき)の 古巣よ雲よ いざさらば

特待生の中にひとり格上の名人10段・キスマイ横尾さんが参戦しましたが、なんと1位は春風亭昇吉さん。
夏井先生は「久しぶりに感動しました」と大絶賛でした~!
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プレバト俳句 2023年3月16日の結果 Bブロック お題『引っ越し』


次回ははBブロックの戦い!お楽しみに~!
と思ったら、次のプレバトはいつ~⁉

3月9日はWBCの開幕戦だそうです。こちらの戦いも楽しみですが、プレバト俳句はちょっとお預けに・・・。放送次第、追記していきます→3/9追記しました!
\参加者!/

ぐいぐい実力を伸ばしている本上まなみさんがBブロックに!注目です!
予選Bブロック 順位
第1位 皆藤愛子さん(名人4段)
\決勝進出/
春日向 カーテンの到着は 明日

入居日にカーテンが届かないという失敗をよくやってしまうのだけど、その時だけの景色が見られるからいいかな、という皆藤さんらしいほっこりした句がBブロック1位でした!

「素晴らしい。未来にむけた明るさも感じられるし、誰が読んでも光景が浮かぶ良い句」とジュニアさん。

梅沢さんも「肩の力が抜けていて、なにか難しいことやろうなんて思わず、そのままを素直に詠んだのが素晴らしい」と絶賛しました!
夏井先生の評価
「引っ越し」という言葉を使わず、中七下五で「引っ越しあるある」を想像させるのがうまかった。
カーテンが無いからこそ「春日向」の季語がちゃんと立っているし、カーテンが用意できた後の「カーテン越しの光・風」まで想像させる。季語もテーマもしっかり描けています。
添削なし!

「やっと皆藤さんらしい句が戻ってきた」と夏井先生は笑顔でおっしゃってくれました!
第2位 キスマイ千賀健斗さん(名人8段)
木の芽冷え 青いジャバラで 家具包む

「木の芽(このめ)冷え」が春の季語です。

「家具包む」は「包む家具」にした方が良い、と梅沢のおっちゃん。
\添削/
木の芽冷え 青いジャバラで 包む家具
第3位 本上まなみさん(特待生5級)
新しき庭 あたらしき 泥の春

引っ越し先の新しい庭が春の日差しに照らされ、地面が温もっているのをみると、これからいろんなものが豊かに茂っていくんだろうな、というワクワク感を詠んだそうです。
夏井先生の評価
「新しき」と「あたらしき」の使い分けや、「春の泥」でなく「泥の春」と季語に軸足をわずかに寄せていることなど、表現したいことはそつなくできている。
しかし、順位をつけるとなるともう少し独自性が必要。
「新しき、あたらしき」をリフレインした意図はわかるが、この部分にもう少し具体性を出せる余白がある。
\添削/
新しき庭 赴任地の 泥の春
新しき庭 脱サラの 泥の春

など、状況を入れてもいいのではないか、とのこと!
第4位 中田喜子さん(名人7段)
春泥を 引っ越し女房 大跨ぎ

「引っ越し女房」とは、嫁入りの荷物と同時に来る嫁の事だそうです。

お嫁さんがたくましく、ぬかるみを跨(また)いで引っ越しをする様子を句にしたそうです!

フジモンさんは「春泥」と「跨ぐ」をもっと近づけたほうが良かったのでは?と、梅沢さんは「引っ越し女房」から始めた方が良かったと指摘。
夏井先生の評価
庶民的でおかしみもあって、やろうとしていることはチャレンジしていて良い。他の句にはない目の付け所。
もったいないのはやはり「春泥」と「おお跨ぎ」の間に人物を入れてしまったこと。
\添削/
引っ越し女房 ほら春泥を おお跨ぎ

例えば「いま」とか「ほら」なんて入れると、
「ほら、あれがウチノ女房だよ」なんて指さすような「今まさに」という光景も見えてきます、と夏井先生!
第5位 的場浩司さん(特待生5級)
校舎裏 抱きし犬の目 春の月
小学生の頃、拾った犬を親から返してこいと言われ、校舎裏で抱きながらひとりで暮らそうと思っていた時のことを詠んだそうです。

ジュニアさんは、カメラワークとしてこの句を考えると、
「校舎裏」の大きい画角→「犬の目」の寄り→「春の月」でまた引きの画
という慌ただしさがどうか、と指摘。

「的場さんが校舎裏というと、ボコボコにされそう」とフジモンさん( ´∀` )
夏井先生の評価
発想を「プチ家出」に持ってきたことはチャレンジングで、他の素材も悪くない。しかし、ジュニアさんの指摘の通り、カメラワークでかなり損をしている。
抱いている犬から始めるべき。
また「抱きし」の「し」は、ご本人の体験から「過去」を表しているのだろうけど、「抱く犬の」の方がリアルに感じられる。
\添削/
抱く犬の目よ 春月の校舎裏
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プレバト俳句 2023年3月16日の結果 Cブロック お題『入学』

Cブロック 順位
第1位 勝村政信さん(特待生5級)
\決勝進出/
亡き妻と 入学前夜の ハイボール

夏井先生からの波紋を乗り越え、2月にようやく特待生に昇格!

ご友人の実話を句にしたそうで、解説をしている時に涙ぐむ勝村さん・・・。
みなさん、とても良い句だと高評価!
第2位 森迫永依さん(特待生5級)
新歓を 断る理由 春眠し

前回のタイトル戦を制した森迫永依さん。SNSでの反響が大きくて、プレッシャーに押しつぶされそう・・・と語るも、しっかりブロック2位を獲得!

森迫さんは人見知りで、新入生歓迎会を断る理由を考えたとき、もう天気のせいにしちゃおう!というところから「春眠し」の季語をもってきたそうです!

フジモンさんが好きそうな俳句です!
夏井先生の評価
「新歓」だけで大学入学だということが分かる。そして「断る理由」に「説明」を選んでしまいがちなところ。例えば花見に行くからという「花の宴」や「花見酒」など。
「春眠し」は理由になっているようでなっていない。そのことで説明臭さがスッと消えている。ここら辺のさじ加減が分かっている。

「さじ加減が分かっているのが面(つら)憎い」という言葉で森迫さんを評価。
「面憎い」は、顔を見るだけでも憎々しいという意味を持ちますが、夏井先生は作者がわかると「あぁ、やっぱりうまいなぁ」と感服した様子。一種の賛辞としてこの言葉をおっしゃったのだと思います!

上から目線ではなく、同じ俳人として「一本とられた」とか「やるなぁ」という言葉に聞こえましたね( ˘ω˘ )
森迫さんにますます注目です!
\添削なし/
第3位 立川志らくさん(名人6段)
弟子入りの日 墨色の八重桜よ
第4位 馬場典子さん(特待生2級)
一年生 さいしょのともだち だんご虫

「一年生」が春の季語です!
夏井先生の評価
俳句としてはきちんと書けているが、だんご虫が友達という句は割とある。また「さいしょの」が説明くさくなってしまっている。
\添削/
入学の朝 友達は だんご虫
入学三日目 ともだちは だんご虫

このように時間経過を明確に具体化するとオリジナリティが生まれます、とのこと!
第5位 こがけんさん(特待生5級)
入学や 書いては消して わが名前

Bブロック、Cブロックの結果が出ました!

ここから決勝進出の敗者復活枠が発表されます!
敗者復活枠 決勝進出者
各ブロック1位は自動的に決勝進出。
2位以下の句から優秀句を詠んだ方3名が決勝進出を獲得します!

森迫永依さんの才能が止まりません!

森迫永依さんが活躍した前回のタイトル戦のまとめはこちらもどうぞ~
>>【プレバト俳句】冬のタイトル戦2023年「冬麗戦」の結果発表!
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プレバト俳句 2023年3月23日の結果 お題「レトルト」※通常回


3月16日に春光戦の予選会は終了しましたが、決勝戦は3月30日とのこと!
今回は通常回の放送となりました(‘◇’)ゞ
通常回の今回は、菊池桃子さん、朝日奈央さん、平野ノラさん、JO1の河野純喜さんが挑戦。
またプレバト俳句有段者は、森口瑤子さん、千原ジュニアさん、梅沢富美男さんの昇格試験。
梅沢さんは自身の句集完成まであと1句としながらも、ここ数か月足踏みが続いています。

番組的には、タイトル戦を前にした通常回で「おめでとう~!」なんてなるかしら?

春光戦で渾身の一句を詠んで句集完成!からの4月から新しい形態で梅沢さんのコーナーができるとか?と推測してしまいます。

夏井先生が「少々困惑しました」と言った今回の査定は、才能ナシがふたり!
早速見てみましょう!
第1位 JO1 河野純喜さん 70点 才能アリ
レンジ置き場は空(から) 早春の 一人暮らし

夏井先生は「韻律が少々ガタついている」のが悩ましい。五七五が調整できるようになると特待生にも手が届くようになる、とのお言葉。
\添削/
早春の独立 レンジ置き場は空(から)

添削はあったものの「自身の体験を、いい分量だけすくい取る才能がある」と、夏井先生のうれしいお言葉!
よくみなさん題材を詰め込みすぎて指摘を受けるシーンをよく拝見します( ˘ω˘ )
第2位 菊池桃子さん 50点 凡人
春の風邪 レトルト粥に 夫の気持ち

夏井先生より、改善の余地があるのは「夫の気持ち」の部分。心情・気持ちを書くのではなく、夫の動作を書くだけで気持ちが見えてくる、との指摘。
\添削/
春の風邪 夫の買いくる レトルト粥

「夫」と書いて「つま」と読むのだそうです!
第3位 平野ノラさん 30点 才能ナシ
春眠や あちちと落とし 目が開く

梅沢のおっちゃんも夏井先生も「よくわからない・・・」との評価
\添削/
春眠の眼や 鍋に沸かす湯よ

ノラさんの言いたいことに寄せるなら、添削はこれが限界とのことでした・・・
第4位 朝日奈央さん 20点 才能ナシ
大試験 レトルトカレーが 救助待ち

千原ジュニアさんは「この句は、上五・中七・下五の入った箱からランダムに引いて作ったん?」と、支離滅裂ぶりを揶揄しました・・・
\添削/
大試験前夜 レトルト湯に溺る
または
大試験近し レトルト湯に溺る

朝日奈央さんの添削をし「私の力ではこれが精一杯です」と夏井先生・・・。
取り急ぎ速報です( ˘ω˘ )

特待生や名人は、昇格試験によって「昇格」「現状維持」「降格」の査定を受けます!
◆3月23日の昇格試験
森口瑤子さん 名人3段→名人4段に昇格!
白粥は三日目 春の風邪 飽きた
直しなし!
永世名人 千原ジュニアさん句集完成まであと27句!!→今回はボツ!
コロナ7日目 レトルト絞る 遅日

「遅日」とは、春の日暮れが日に日に遅くなることだそうです。

この句に対して浜ちゃんが朝日奈央さんに感想を求めると、かなり食い気味に「誰に聞いてんねん!」とジュニアさんの鋭いツッコミが入りましたw
夏井先生の評価
あと少しのリアルが欲しい。
\添削/
コロナ七日目 レトルト絞り切る 遅日
永世名人 梅沢富美男さん 句集が完成しました!
句集完成まであと1句!!→掲載決定!句集完成!!
湯玉ふつふつ 春の厨 砂時計

永世名人昇格から2年10か月!なんとついに梅沢富美男さんの句集が完成します!!
夏井先生の評価
良い句でしたね。湯玉のアップから始まり、ふつふつというオノマトペから「春」という大きな季語が出てくる。台所を表す「厨(くりや)」まで来ると、「ふつふつ」はきっと鍋の中に違いない、と光景が立ち上がってくる。
そして褒めないといけないのが着地。「砂時計」という物に焦点をもってくると、「茹でる」とか「何分」とか、ごちゃごちゃ説明を言いたくなる。でも、おっちゃんは言わなくていいことは分かっているんですね。
「砂時計」というものをそこに置いただけで「春」という季節がキラキラとし始める。春の光が「湯玉」にも「厨」にも、さらに砂時計のガラスや砂粒にもキラキラと及んでいる。

「料理好きのおっちゃんらしい厨と砂時計。良いじゃないですか~。」と夏井先生!
良い句が生まれたときの夏井先生のアツい解説は聞いているこちらも嬉しくなります。

「嬉しいからあのボタン(シュレッダー)押しちゃおうかな」という浜ちゃんw
梅沢さんの句集「一人十色」は4月7日から発売されるそうです( ˘ω˘ )

句集完成により、4月の1週目は梅沢富美男さんの特集回でした!
過去のどんな句が掲載されるのか、番組内容をまとめました↓↓
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3月まとめ
3月は、春光戦の予選会に、梅沢富美男さんの句集完成と、盛りだくさんの月でした!
そして「春光戦2023」の結果がでましたよ~。
>>【プレバト俳句】春のタイトル戦2023年「春光戦」結果発表!

なんとCブロックから3名が決勝進出!激戦区だったんですね~( ˘ω˘ )
ところで2023年の春光戦決勝はいつ?

春光戦決勝は3月30日!
今からとっても楽しみです!
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プレバト俳句 2023年2月23日の結果 お題『富士山』


お題は『富士山』!
第1位 山本千尋さん 70点 才能アリ
中華街の少女の旋子 風光る

鎌倉殿の13人にも出演した妖艶な俳優さん!
中国武術の競技をしていたそうで「旋子(シュエンズ)」は中国武術の技の名前で、バタフライキックのようなものだそうです!

スタジオで演武を披露してくれましたが、かっこよかった~
夏井先生の添削
技の名は旋子 風光る少女
第2位 寺田心さん 65点 凡人
山笑う 白髪の父と 観覧車

父親との光景をほのぼのと描いていて良いが「白髪の父」という年齢を「山笑う」という明るい季語で補いきれるか、というところが少々減点だったそうです。
作者が心くんだと分かり、もう少し年齢の若い父を表現しよう、ということで添削!
夏井先生の添削
観覧車の春よ 白髪の増えた父
第3位 インディアンズ きむさん 60点 凡人
風光る 車掌誘う 窓の富士
夏井先生の添削
風光る車窓よ 富士のアナウンス
第4位 新浜レオンさん 50点 凡人
春一番 富士のいただき 捕まえて
夏井先生の添削
頂を掴まん 春一番よ吹け
◆2月23日の昇格試験
名人10段 FUJIWARAフジモンさん
永世名人への道★★★★→ひとつ前身!★★★★★ \永世名人へ昇格!/
春の山 ひつじに空の 名を与え

フジモンさんの解説によって結果が変わる、緊迫した査定に!しかし、無事「1つ前進」を獲得し、永世名人へと昇格しました!さすがです~
永世名人 フルーツポンチ村上健志さん
句集完成まであと22句!
富士山の 胴へふらここ 漕ぐ少女

結果は・・・ボツ( ;∀;)
永世名人 梅沢富美男さん
句集完成まであと1句!
沸点の 富士に近づく 暮れの春

梅沢さんも残念ながらボツでした( ;∀;)
プレバト俳句 2023年2月16日の結果 お題『つまずき』

お題は『つまずき』!
第1位 本上まなみさん 72点 才能アリ
あの崖の 上がわらびの 萌える野と
第2位 こがけんさん 71点 才能アリ
鍵失せて ファミレスにいる 春の月
第3位 勝村政信さん 70点 才能アリ
つまずいて 春を見つけた 排水溝

3名が70点越えの優秀回でした~。
本上まなみさんについて夏井先生は「感覚の中に詩がある」と絶賛♪

そして3人が特待生に昇格!
一時は破門になっていた勝村政信さんも実力を発揮してきましたね(^^♪
プレバト俳句に挑戦してはや8年!だそうです!
◆2月16日の昇格試験
特待生5級 森迫永依さん→4級にワンランク昇格!
春風のマーチ 擦り傷にマキロン

夏井先生からは、特待生5級としての添削ならこの語順でも良いが、今後名人を目指すなら・・・と添削!
夏井先生の添削
擦り傷にマキロン 春風のマーチ

「マキロン」のCMなら元の語順でも、ともおっしゃっていました。なるほどね~
名人2段 森口瑤子さん→3段にワンランク昇格!
覚えなき青痣 きっと春のせい

森口瑤子さんらしい素敵な句です✨
名人10段 キスマイ横尾さん
永世名人への道★★★→ひとつ前身!★★★★
靴脱げたランナー 春塵の入賞

横尾さんも星4つに!あと一息で永世名人よ~。夏井先生からは「季語を信頼している」との評価!

顛末をあれこれ書きたくなってしまうところ、必要以上に書かなくていい事を横尾さんはしっかり理解している。「書かない」事で成功した句だ、と。

「ここから後は安心して見ていられる」と夏井先生から絶大な信頼を得た句となりました!
永世名人のお手本 梅沢富美男さん
句集完成まであと1句!!
赤チンの 膝の記憶や 養花天

今回も残念ながら「ボツ」でした・・・。
プレバト俳句初の句集完成が待ち遠しい!
夏井先生の添削
赤チンと イジメの記憶 養花天

森迫永依さんや本上まなみさんは、2023年冬のタイトル戦で名人を破り、1位・2位に輝きました!
>>【プレバト俳句】冬のタイトル戦2023年「冬麗戦」の結果発表!

また、歌うま芸人のこがけんさんは「才能アリ」率100%のインテリ派。慶応卒なんだって~
その他、俳句歴2か月でタイトル戦8位に食い込んだ、フリーアナウンサーの久代萌美さんも挑戦しましたが今回は最下位。

最下位でも「凡人」ということは、今回のレベルがいかに高かったかがうかがえます~
2月16日放送のおまけ
今回の放送では、歴代名人・特待生の中で「昇格までに時間がかかった苦労人」が紹介されました。

梅沢さんが番組を引っ張り、千原ジュニアさんの大躍進もプレバトの素晴らしい歴史です~

個人的には柴田理恵さんにまた参戦してほしいな~。
2月16日の挑戦者の皆さま、すてきな作品をありがとうございました!

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