先週は、天才キッズとの対決、たいへん面白かったですね!
今週は通常回。さっそく見てみましょう~。
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>>【プレバト俳句】今日の結果発表~!
プレバト俳句 2024年9月5日 才能ランキングの結果
第1位 大友花恋さん 71点 才能アリ
風爽か 豚骨臭の シーン8
☆夏井先生の評価
まず褒めないといけないのは「風爽か」と「豚骨臭」を取り合わせる、と。これ、思い切ってよく取り合わせたなぁと思いました。
でもそのギャップが最後「シーン8」で回収されて、回収されるとこの「風」もまた良いんですよね。漂っている感じもあって。
「8」は俳句では普通漢数字にするんですが、これは「シーン」ですからね、使いたい気持ちも分かる。
前回「凡人だったら2度と出ない」と意気込み、見事才能アリを獲得されました!
夏井先生の本だけでなく梅沢富美男さんの本も”ブックオフ”で手に入れて勉強してきたそうですw
「急に上手になったね!」とニコニコの夏井先生でした!
第2位 星野真里さん 70点 才能アリ
綿あめや 葉月のかかと 浮かせたる
葉月:旧暦の8月を意味する季語。新暦では8月終わりから10月上旬
ケータリングにどんなものがあったら嬉しいか考えた時、綿あめのマシーンが来たら嬉しいな、と考え、綿あめを待つ間、かかとを浮かせてワクワクしている様子を表現したそうです!
☆夏井先生の評価
結構難しい型をやっているんです。上五、季語ではない普通の名詞に「や」をつけて詠嘆して、中七下五に季語を巧く溶け込ませてワンフレーズを作っている。これは難しいことだけど無理なくサラっとやっていることは評価してよいと思います。
浮かせる、という映像を書くことで心情も言おうと、ここら辺丁寧に考えてらっしゃる。
ささやかな謎だったのは、なぜ綿あめにたどり着いたのか。お話し聞いた内容をそのまま詠んだら今日はダントツだったかもしれません。
\添削/
ケータリングの端に 綿あめある葉月
星野真里さんは過去、才能アリ2回、凡人4回とのことですが、成績が良い印象があります!タイトル戦でスタジオ入りも果たしているのでこれからも大注目していきたいです!
第3位 城田優さん 40点 凡人
秋時雨 運ぶ弁当 台無しに
☆夏井先生の評価
今回のテーマから発想を飛ばしたのは悪くないんですが、何が一番問題かというと最後の「台無しに」。ここが散文的な説明になってしまう。
最後の5音使ってどうするか、それだけです。
最後「秋時雨」が来ると、降ったりやんだりする秋の雨で、転んでお弁当を台無しにしてしまうかもしれない、と読み手に想像させる余地をちょっと残してあげる。これが俳句のちょっとしたコツですね。
\添削/
弁当を 運ぶ自転車 秋時雨
第4位 藤井隆さん 30点 才能ナシ
前のスリム 新米小盛り 真似てみる
☆夏井先生の評価
まあとにかく「前のスリム」という書き方が雑ですよね。(これを言われて藤井さん「悩んだんです~」というと)悩んだ結果これかよ!って思います。私たちはテーマがケータリングってわかっているから「前の」が何かは理解できます。書きたい気持ちはわかるけどとにかく無理矢理書いて得することは何ひとつない。(と言いながら「前の」をバッサリ)
\添削/
細身なる人真似 新米を小盛り
今回番組冒頭でも句を弄られてしまった藤井隆さん。過去才能アリを4回も取っているのですが、最近調子が悪いようです……。
第5位 熊谷真実さん 25点 才能ナシ
食の秋 ケータリングで 2キロ増え
☆夏井先生の評価
もう読んだだけで散文的だな、というのは一目瞭然ですね。
俳句で「散文的ですね」というのはどういう事かと言うと、「一行の普通の文章ですね」ということ。
「食欲の秋なので、ケータリングで2キロ増えました」の「なので」と「ました」をちぎって、俳句のフリをしただけのものなんです。
別の言い方をすると「詩がない」と。俳句は17音の詩なんです。
\添削/
楽屋への 差し入れ多し 食の秋
熊谷真実さんは過去才能アリ、凡人、才能ナシを2回ずつ取っていますが、梅沢富美男さんに「ただの感想文」と言われてしまいました……。
プレバト俳句 2024年9月5日 自身の句集完成を目指す!永世名人・フルポン村上さんの結果
ゾンビらに取っておく 差し入れの桃
☆夏井先生の評価→ボツ残り13句のまま
素材がとても面白いんですよね。「ゾンビ」のひからびたような無彩色と、瑞々しい桃との取り合わせ、良いじゃないですか。良いと思うんですけど、「取っておく」って雑だよね?何個?何切れ?
\添削/
差し入れの桃 ゾンビらに二十切れ
「あんた、細部書くのがたったひとつの取り柄なんだから、ちゃんと書きましょう!」と言われてしまいました……。
プレバト俳句 2024年9月5日 特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
ロケ終盤 夜食に並ぶ 研修医
☆夏井先生の評価→お見事!
この句の良いところは「夜食」という季語。これを二重の場所に見せようとしている意図の面白さ、とうところです。
この句を逆からやる場合もあるんです。「研修医夜食に並ぶロケ終盤」。これだと意図が前に出過ぎる。俳句は意図が出過ぎるのを嫌うんですよね。
そして、病院の医療現場の研修医たちも夜食をとることもあるに違いない、そうなったらこの「夜食」がロケ現場と医療現場とふたつ「虚(想像)の季語」と「実(際)の季語」そのふたつの効果をこの「夜食」が持ち始めるんですね。
う~ん、梅沢富美男さんの句の評価は難しくてよくわかりませんでした(;^_^A
わかりづらくてすみません!梅沢富美男さん、スランプ脱出でしょうか⁉
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