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プレバト俳句 2024年7月24日 才能ランキングの結果
今回は、ラーメン好きの芸能人のみなさんが挑戦しました!
俳句に関係ありませんが、番組内で、それぞれのお気に入りのラーメンが紹介されたので、併せて記します!
お近くの方、うらやましいな~(*‘ω‘ *)
第1位 蝶花楼桃花さん 71点 才能アリ
前座二年目 具のない冷やし中華
落語家の蝶花楼桃花さんが、修行時代の思い出を詠みました✨
☆夏井先生の評価
これは読んだ瞬間に意味がハッキリわかる、と。これはとても大事なことですよね。
「具のない○○」という食べ物はいろいろあるでしょうけど、季語であり、具のないという状況がありありと分かる「冷やし中華」を選んだことはとても素晴らしいポイントだったと思います。
\添削/
前座二年目 具のない冷やし中華かな
直しなくてもいいのですが、足して17音という破調の句ですと、悲壮感や悲哀に句のイメージが傾くんです。あなたがそういう気持ちで作ったのならこのままでいい。でも「あの時代は楽しく学んでいたわ」という事であれば、「かな」を置くと、悲壮感がス~っと無くなっていく、と。
「あなたとしてはどっちだった?」と蝶花楼桃花さんに尋ねると「美味しかったイメージがあるので」との答えに、「では『かな』を付け、あなたの一句といたしましょう」と素敵な添削をしてくださいました(*‘ω‘ *)
蝶花楼桃花さんお気に入りのラーメン屋さんは東京・荻窪の「春木屋」さんの中華そば950円!勝俣さんいわく「ラーメンブームを作ったお店」とのことです!シンプルな醬油ラーメン、おいしそうです!
第2位 ペナルティ・ヒデさん 70点 才能アリ
空蝉や 雷紋消ゆる 鉢の底
雷紋は、どんぶりの周りのグルグル模様。
ゴミ置き場に捨てられていたラーメンどんぶりに、たまたまなのか小学生が置いたのか、蝉の抜け殻があった時に感じた、センチメンタルな思いを詠んだそうです。
☆夏井先生の評価
これはもう「空蝉」という季語を信じて、自分の表現したいことを書いた、そういう一句ですね。
ひとつの可能性として、屋台のようなラーメン屋さんの事を詠んだのか、「空蝉」が寂し気な表情を持っているので、捨てられたものかもしれない、という読みも当然出てくるわけですから狙い通りです。
\添削/
空蝉や 雷紋あせる 鉢の底
こちらも「直さなくてもいいけど上を目指すなら、描写の精度というものを、もう一押し考えて」との添削。「この調子でがんばりましょう」と嬉しいお言葉でした!
ペナルティ・ヒデさんは、東京・荏原中延「三陽楼」さんの、灼熱の担々麺(中級)850円がお気に入りだそうです( ˘ω˘ )
第3位 アンミカさん 50点 凡人
盆の月 ラーメンの香に 父偲ぶ
アンミカさんのご実家はかつてラーメン店を経営されていたんですって!
☆夏井先生の評価
良いところからいきましょう。「盆の月」という季語を見つけてきて、お父さんのことを書こうというここの選択はいいですね。
でも「盆の月」という季語を信じられれば「偲ぶ」は要らないんですよねぇ。凡人の人はよく偲ぶんです。
\添削/
盆の月 かのラーメンよ 香よ父よ
アンミカさんが好きなラーメン屋さんは、東京・神田にある「ラーメンわかい」さんの味噌ラーメン850円だそうです!札幌ラーメンの真髄ですって!
第4位 岡田紗佳さん 30点 才能ナシ
らあめん屋 外の蝉まで 舌鼓
梅沢さんからは「ラーメンと一緒に、蝉も食ってるように読める」とのご指摘!
☆夏井先生の評価
(梅沢さんの指摘を受けて)私も、まさか蝉まで食ったんじゃないだろうな?と思いはしました。セミを食べていないにしても「蝉まで私と一緒に舌鼓を」というのは、ちょっと幼稚な擬人化です。
\添削/
店外は蝉 ラーメンに舌鼓
「ついでに言わせてもらうと、ラーメンを平仮名で書いたのは、どうでもいい工夫」とバッサリ添削が入りましたw
第5位 勝俣邦和さん 5点 才能ナシ
麺の神 汗に塗れた かたつむり
大勝軒の店主さんが足の病気をされてもなお、厨房に立ち続ける姿を詠んだそうですが、梅沢さんから「汗もかたつむりも季語なの」と基本的なご指摘が入りました( ;∀;)
☆夏井先生の評価
いや~、久しぶりに意味わかんないと思って。私が分かったのは「麵の神様」というものに、何かを書きたかったんだろう、という思いだけ。
そもそもなんで「かたつむり」が出てきたの?(→勝俣さん「お客様のためにまっすぐ歩んできた人生を」という答えを聞いて)
あ、比喩なんですね?悪いけど、中七・下五のどっちか消さないといけないから、つまらない比喩をやめてください。(と、下五をバッサリ)
\添削/
ラーメンの神 山岸さんへ
麺の神と呼ばれて 汗にまみれけり
以前、10点という評価に辛酸をなめた勝俣さんが、自身のワーストを更新してしまいました……。
「ほんと久しぶりでうね、あなたの”わからないシリーズ”」とお怒りの夏井先生でした(;^_^A
ラーメンの話しになると、饒舌ぶりが加速する勝俣さんのお気に入りは、東京・東池袋「大勝軒」のラーメンだそうです!
プレバト俳句 2024年7月25日 自身の句集完成を目指す!永世名人・フルーツポンチ村上建志さんの結果
味玉の 尻に凹みや 夏の夕
「味玉の窪みに気づいた、それだけの描写なんですが「夏の夕」というノスタルジーな季語と、この気づきは相性がいいんじゃないかな、と思って」というハイレベルな句です!
梅沢さんも「悔しいけど良い」と絶賛!
☆夏井先生の評価→掲載決定!→残り14句に!
本当によく見てますよね。ポンチ君らしいです。
「味玉」「尻」さらに「凹み」、そしてその凹みを見つけた自分、嬉しいなと思って「や」で詠嘆する、と。ポンチ節ですよね、素晴らしい。
そして、おっちゃんも触れてくれた「味玉」しか書いてないのに、ラーメン店の匂いや熱気、ざわめき、そういうものが、「や」の詠嘆の後ろに入っているのがありありと見えてきます。
これが俳句のチカラだと思います。
そして問題の季語です。
このタイプの句は、最後にどんな季語がきてもある程度成功するというタイプです。
だからなおさら季語が難しい。そんな中で「夏の夕」とても良いと思います。
夏の暑さが夕方になって少ししのぎやすくなる、腹ごしらえして帰ろうか。味玉の外の醬油の色と、夕暮れの空の色みたいなものがかすかに触れ合います。
そこら辺もよく考えられて作ってある。
「『夏の夕』という季語は案外難しいけど、これはさすがだと褒めましょう」と大絶賛の評価でした!
夏井先生の解説が熱すぎるので、ぜひTverで見てみてください!
▼Tver プレバト俳句のページ
#457 後編「スクラッチアートでビックリの才能が出現★俳句は“ラーメン”で一句!」
村上さんのお気に入りは、東京・恵比寿「手打 親鶏中華そば 綾川」さんのラーメンだそうです(*‘ω‘ *)
プレバト俳句 今日の結果!2024年7月24日 特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
夜の秋や 色紙だらけの ラーメン屋
今年に入って18回中15回シュレッダーの梅沢さん。「俳句が浮かばないんですよ」と珍しく弱気です…。
村上さんから「だらけ、はちょっとマイナスなイメージがありませんか?」と言われても、「はい、そうですね。がっかりでしょうね」と、いつもの梅沢さんはどこへ(´;ω;`)
☆夏井先生の評価→お見事!
手堅く置きに来ましたね。まずは良いところを押さえましょう。
この句の中で一番良かったのは「夜の秋」を選んだところ。秋とありますが夏の季語です。
夏の終わりのころ、秋の気配を感じる夜のこと、夜だけ秋が来ているかのようだ、こういう季語ですね。
村上さんの指摘にあった「だらけ」は「いっぱい」という意味もありますし「ごちゃごちゃしている」という意味もありますが、それが結果的にラーメン屋に悪い効果は持ってこないんです。
「夜の秋」という季語を詠嘆いたします。そして、語順が案外いいんですよ。
「色紙」のアップ、一枚かな?と思ったら「だらけ」、いっぱいあるんだ。それがラーメン屋さんだと分かると、たくさんの色紙があるんだから、有名人が来る美味しいラーメン屋さんに違いないと、ここまでで読み取れるわけです。
そしてここから季語が効いてきます。
ちょっと涼しくなってきて、温かいものが食べたいな、というしみじみとした自分の想いを表現してくれる。
「ホントきっちり基本形に入れて、よっぽどシュレッダーになりたくなかったんですね」とのことでした!
梅沢さんは、コロナ前に「香旬」という中華をやっていたところが閉店し、北海道・帯広で再開した「麺屋 弘」さんの担々麵がお気に入りだそうです!
絶不調の梅沢さんが「お見事」獲得!ほっとしました!
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