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プレバト俳句 2024年6月20日 才能ランキングの結果
兼題写真は、「傘をさしてバスを待つ」というシーン。
雨のジメジメや行列のイライラ感、バスの行き先はや時間帯は?と想像のふくらむお題で挑戦です!
第1位 IKKOさん 72点 才能アリ
タクシー待つ 単衣鴇色 雨曇
単衣:裏地の無い夏の和服のこと
☆夏井先生の評価
軽やかに良い句ができましたね。タクシー待つ、で場所・場面・人物が一発で想像できる効率のよい上五を置けました。
そして「鴇色」。これが良いですねぇ。ほんのりとした柔らかい上品なピンク色が出てきて「雨曇り」という対比も出てきます。
何よりも、声に出した時に、すぐに覚えてしまいそうな調べ。これが俳句の命でもあるわけですね。
「これだけできれば上等ですね」とお褒めの言葉!
こんかいで4回目の才能アリでしたので特待生かと思いきや、今回はそのお話しはありませんでした……。
でもとっても素敵な句!IKKOさん素晴らしい~✨
第2位 水田信二さん 70点 才能アリ
\問題児⁈水田さんの力作!/
夕虹の列 前の男の 傘当たる
「夕虹」と来たら、綺麗なものを取り合わせたいのに、嫌な部分を合わせるってさすが…水田さんの嫌なところが」と村上名人w
☆夏井先生の評価
小さな迷惑も俳句のネタになります。
上五は「夕虹や」で5音にすることもできるんですが「列」を入れることで、前の男との距離感がわかります。
水田さんは、閉じた傘を水平に振って歩く光景を詠みましたが、夕虹がでているのにも気づかずに傘をさしたまま、というんならもっと迷惑ですよね。なんて無粋なやつ、という光景にも読めます。
「当たる」だけでいろんな当たり方が想像できる仕組みになっているんですね。
「なかなかうまいもんじゃないか、と思ったらなんとこの男だった」と同じ愛媛出身の問題児・水田さんをいじる夏井先生でしたw
第3位 NEWS 小山慶一郎さん 68点 凡人
梅雨寒や こぞって並びし ワンタン麵
☆夏井先生の評価
問題は中七が8音になってしまっていることろ。「中七」は極力7音にする、というのが俳句の定石です。
さらに、並びしの「し」とういのは、過去の意味なんです。ここに過去の意味が入ると、季語の鮮度が落ちてしまうので「今、並んでいる」とした方が季語もワンタン麵も鮮度が上がります。
\添削/
梅雨寒や こぞって並ぶ ワンタン麵
とっても惜しい!ただし、「寒いからワンタン麵」という発想は凡人に軸足が残っているとういご指摘もありました。今後に期待したいです(*‘ω‘ *)
第4位 モモコグミカンパニーさん 67点 凡人
イヤホンに 囁く推しや 梅雨じめり
☆夏井先生の評価
まずは「推しや」の「や」ですが、これは上の言葉を強く詠嘆します。
「推し」を詠嘆したい気持ちはわかりますが、俳句として考えた時、その部分が強すぎる。季語の印象に対して損をしている。俳句は季語が主役になっていただきたいわけですから、微調整すると俄然良い句になります。
\添削/
イヤホンに 推しの囁き 梅雨じめり
「このようにすると、皮膚感のように耳に残ってくる。推しの囁きとは、そんな音なのではないでしょうか。”梅雨じめり”も皮膚感の季語なので、こんな風に繋いでくれると主語が際立ちます」と夏井先生。
紅白にも出場した大人気グループBISHで最も多く歌詞を担当していたというモモコグミカンパニーさん。凡人3位ですが、67点は高得点です!素晴らしい~
第5位 高橋光臣さん 60点 凡人
梅雨晴れや ぴょんぴょん跳ねる 親子傘
☆夏井先生の評価
大きな問題点はふたつ。上五「梅雨晴れ」を「や」で詠嘆までしているのに、最後に傘が出てくる。なんで傘がいるんだろう?という疑問がひとつ。
もうひとつは、「ぴょんぴょん」とくれば「跳ねる」は要りません。
\添削/
親と子の傘のぴょんぴょん 梅雨の蝶
「季語は”梅雨晴れ”でも良いのですが、ぴょんぴょん跳ねている光景や、今雨があがったというようなニュアンスを作るのであればこんな季語もあります。」と添削してくれた「梅雨の蝶」を夏井先生が読むと、スタジオから「きれい…!」と声が上がりました!
最下位ですが凡人査定、なんと60点というレベルの高い回でした!
プレバト俳句 2024年6月20日 自身の句集完成を目指す!永世名人・フルーツポンチ村上建志さんの結果
五月雨の 傘をはみ出る アンナヴァン
アンナヴァン:バレエの所作
☆夏井先生の評価→ボツ 残り15句
アンナヴァンってなんだろう?調べる→ああ、こういうポーズか、とわかった瞬間に、どういう状況?片手でもアンナヴァンというのだろうか?と色々小さな疑問が浮かびました。
「はみ出す」とう描写にこだわるよりは、この句の場合は、読み手への配慮があった方がぜった良いと思いますね。
\添削/
五月雨の傘よ 片手のアンナヴァン
又は
梅雨の傘軽し 片手のアンナヴァン
なんと最近お子さん誕生との村上さん。
2023年12月14日の回、2024年3月28日の回では、お子さんを想起させる句を詠んでいらしたんですって!
参考に貼っておきます(*‘ω‘ *)↓↓
レノン忌や 小さき手にまだ 利き手なし
花曇 昼夜の区別なき赤子
「電撃発表って言われるけど、隠していたわけでもなく、お子さんが生まれた事言っていたのにニュースにならなかっただけ」と、なんとも村上さんらしいエピソードです( ˘ω˘ )
プレバト俳句 2024年6月20日 特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
前回「10回連続”がっかり”だったらなんか考えんといかんなぁ」という浜ちゃんから恐ろしい宣言が!
もしも10回連続「がっかり」判定だった場合、①特別永世名人の称号剥奪②句集廃盤③これまでの印税を返金という大きな試練‼
果たしてどうなったのでしょうか~
遥かなる 長持唄の 喜雨をゆく
長持ち唄:昔の結婚式で嫁入り行列の際に歌われた祝いの唄
梅沢さんが見た雨の日のお嫁入りの光景。
「雨が降って嫌だな、なんてとんでもない。お祝いの意味も含めた雨なんだ。そこに流れる長唄。こういう風情はいいな」という思いで詠んだそうです。
みなさまはどう判定しますか⁇
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☆夏井先生の評価→お見事!
まずこの上五なんですが、イメージとして使われがちな言葉なんです。ですがこの句の場合は、距離感として映像になっているところをまず褒めましょうかね。
「喜雨」は、日照りの後の喜びの雨、夏の季語です。
はるか向こうの方から花嫁さんの行列がくる、そこへ長持唄が聞こえ、待ちに待った雨が降り出してくれた。
そんな光景を描いているわけで、さすがです。
危機を脱した梅沢さん!おめでとうございます!
しかし夏井先生から「最近毎週句を詠まされてネタが無いと愚痴った、と小耳にはさんだんですね。」「俳人として、ネタが無いなんで口が裂けても言ってはいけない!」とお怒りの言葉が(;^_^A
見ているこちらもハラハラの回でした~
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