▼まとめ記事
待ちわびた2023年の炎帝戦がいよいよ放送!
参加資格は、過去に才能アリを獲得したことのある254名。
資格を持った実力者が、春光戦以降に提出した句の中から夏井先生が厳選し、15名の出場者が決定。
いまや永世名人が4名と、プレバト俳句のレベルが上がる中、タイトル戦では意外な方が優勝することも。
15名の中から優秀な10句のみ発表されます!
放送前に発表された合格者は、
☆梅沢富美男さん
☆千原ジュニアさん
☆森口瑤子さん
☆キスマイ千賀さん
そして、「炎帝戦史上最大のサプライズ」と発表されたのが、お笑い芸人・ニューヨークの嶋佐さん!
過去3回才能ナシと判定され、夏井先生にこっぴどく添削されていた嶋佐さんが覚醒⁉
結果発表が楽しみですね~( ˘ω˘ )
2022年炎帝戦は中田喜子さんが悲願の優勝。2021年は無段位の犬山紙子さんが大下剋上を果たした夏のタイトル戦。
2023年大会に選ばれた15名を以下にまとめます!
〈特別永世名人〉
梅沢富美男さん
〈永世名人〉
フルーツポンチ 村上建志さん
千原ジュニアさん
FUJIWARA 藤本敏史さん
〈名人〉
Kis-My-Ft2 横尾渉さん(10段)
Kis-My-Ft2 千賀健永さん(9段)
中田喜子さん(8段)
立川志らくさん(7段)
森口瑤子さん(6段)
〈特待生〉
森迫永依さん(3級)
春風亭昇吉さん(4級)
〈段位なし〉
かたせ梨乃さん
星野真里さん
伊集院光さん
ニューヨーク 嶋佐和也さん
プレバト俳句・2023年炎帝戦 お題「行きつけのお店」
炎帝戦2023|第1位
特別永世名人 梅沢富美男さん
水貝の さくりと清く まず一献
直近では浜ちゃんの還暦祝い「浜田杯」で優勝していますが、タイトル戦では4年10か月ぶりの優勝!
「水貝」は、生のアワビを水に浮かべる料理で夏の季語だそうです!
夏井先生の評価
季語を気持ちよく描けている。「清く」という言葉で水貝だけでなくお店の清潔感・上品さも分かる。
「清し」で切ると水貝だけのことで終わってしまうが「清く」が「まず一献」に続いていく。
そして「まず一献」は「この時期のこのお店のこの水貝を必ず食べにくる」と小手先の行きつけ感ではなく季語を生かしてそのお店の雰囲気やお味を表現する。そういうことが1位と2位の技だったんだと思います。
梅沢富美男さん、おめでとうございます!
炎帝戦2023|第2位
名人8段 中田喜子さん
呼び鈴の はんなり抜けて 湯びき鱧
夏井先生の評価
「鱧」という季語を活かして、おいしそうにちゃんと描くことで、そのお店への想いを表現する。そういうタイプの句ですね。
「呼び鈴」に対して「はんなり」を持ってくることで「京都かな?」と連想させる。
「抜けて」という言葉で空間ができて、奥行きのある京都の素敵なお料理屋さんかな?とか、「呼び鈴」が涼しげに響いてくる。
ここら辺が、見えないように技が使ってある。
全部読み終えた時に、夏になったらこの人は必ずこの店に来て、この座敷でこの鱧を楽しむに違いない。露骨に行きつけ感を出すのではなくて、言葉の外ににじませる。これが巧い、粋な一句でした。
連覇は逃しましたが、永世名人をのきなみ押さえて第2位!
昨年の優勝句も良かったですよね~( ˘ω˘ )
\中田喜子さんは2022年の炎帝戦優勝者!/
>>【プレバト】俳句2022夏のタイトル戦「炎帝戦」 結果まとめ!
炎帝戦2023|第3位
段位なし かたせ梨乃さん
鱧の皮 あの娘再婚 したらしい
句が発表されると「あぁ~」と皆さんが感嘆しました!
夏井先生の評価
この句の特徴は、お客さんのセリフを入れることで「行きつけ感」を出す狙いがある。
そしてこの句の場合、季語がしっかり効いている。
少し下世話な話しをしているところに「鱧の皮」が出てくる。また「結婚」じゃなくて「再婚」がいいじゃないですか。皮っぽい感じもして(身じゃないところが良い)。
「こんなの作るのどなたかと思ったらあなたですか。素晴らしい」と直しもなく絶賛でした!
炎帝戦2023|第4位
名人10段 キスマイ横尾さん
古都眩し 夜は酒場の 氷店
横尾さんは2回の優勝経験あり!
夏井先生の評価
「眩し」をすぐにぽんっと置いたのも巧かったですね。日中の強い日差し……と思ったらいきなり夜に?何かと思ったら酒場が出てくる。助詞の「(夜)は」によって、自分は昼の様子も夜の様子も知っている。それによってお題の「行きつけ感」を出しているのかと。
ただちょっとだけもったいないと思ったのは「古都」から始めると、ひょっとしたら行きつけと言うよりは、観光パンフレットの情報のようにも読めてしまう。
「作品としては良いと思うが、順位をつけないといけないからあえて言えば」という感じで指摘がありましたが、直しなしでした!
炎帝戦2023|第5位
段位なし 伊集院光さん
土用鰻 大将すまん 小ジョッキ
なんと第5位にも段を持たない伊集院光さんがランクイン!
暑い土用の丑の日に、ひっきりなしに鰻を焼く店主を差し置いて、ビールを頼む光景を詠んだそうです!
「せめて小ジョッキに」という意図に対して、句の感想を求められた志らくさんは「」店側からしたら大ジョッキの方がいいんじゃないの?」と、ここ最近のライバル関係にある伊集院さんに難癖をつけますw
夏井先生の評価
一年の中でも一番忙しい日で、大将は朝から一日中鰻を焼き続けている、という事が季語の力で見えてくる。「大将すまん」というこの言葉だけでも、なぜ「すまん」なのかもわかる。
なんとこちらの句も直しなし!
大変優秀です!
炎帝戦2023|第6位
永世名人 FUJIWARAフジモンさん
土地区画整理 末伏の タッカンマリ
秋と春のタイトルホルダー、フジモンさん上位ならず!
「末伏(まっぷく)」とは、立秋後の真夏のような酷暑日のことだそうです
夏井先生の評価
「土地区画整理」をする側なのか、される側なのか、ちょっと意味合いが広すぎる。
意図が変わってしまうが、例えば……↓
地上げの噂 末伏の タッカンマリ
炎帝戦2023|第7位
永世名人 フルポン村上さん
じゃあそれとガツ刺し 夕涼の酒場
夏井先生の評価
「酒場」は屋内や室内のイメージ。「夕涼」という季語を活かすために「屋台」や「中州」なんてしてみたら?
炎帝戦2023|第8位
永世名人 千原ジュニアさん
焼酎や けふは店主に 辞儀深う
永世名人3人が6位、7位、8位に沈みました……!
ジュニアさんの句の感想を、嶋佐さんに聞いた浜ちゃんに「誰に聞いとんねん!」と突っ込んだやり取りが、めちゃくちゃ面白かったのです!字面では表せない……。
ダークホースとして最初に登場してからここまでの流れから嶋佐さんに振る浜ちゃん、天才ですw
観られる方はTverでご視聴ください~(*‘ω‘ *)
夏井先生の評価
助詞の「は」を使って行きつけ感を出した句ですね。いつもは違うけど「今日は」何かの理由で深々と頭を下げて帰ったという。しかし、なぜお辞儀をして帰ったのかという読みの幅が広すぎる。それによってちょっと損をしたかもしれません。
隣の席の人に絡んで迷惑かけた?転勤していくのでお別れとして?
ただ作者にとっては心に残る一夜のことなんじゃないかという手触りは感じる。
自分の人生の中の一句としては、これはこれでしっかりと書き留め、作品として置いていいと思います。
夏井先生のアツい添削にジュニアさん神妙な面持ちで深々とお辞儀。
それに対してすかさずフジモンさんが「辞儀深ぁ~」とガヤw
このやり取り、さすがですw
炎帝戦2023|第9位
名人7段 立川志らくさん
西日溜める店 影だけが呑んでる
優勝経験者の志らくさんが脱落!
最近ライバル関係にある、伊集院光さんより下になってしまいました(/ω\)
夏井先生の評価
西日に対して「溜める」という言葉があるのか、ちょっと不安。
またお題の「行きつけ」感をもう少し入れたら上にあがれたかも?
西日の店 いつも影だけが 呑んでる
炎帝戦2023|第10位
特待生4級 春風亭昇吉さん
キープボトル 墓碑銘となる 夏のBAR
行きつけのお店で「常連のオヤジが亡くなったらしいよ」と、店主と話しながら、ボトルだけが残ったという句。
夏井先生の評価
「キープボトル」と「BAR」、これどちらもいるのか?「キープ」は無くてもいいんじゃないでしょうか?「墓碑銘」と「ボトル」は連動していますからね。
「夏の」ではなく、墓碑銘の気分と連動させる「晩夏」とするなど、もうちょっと季語を丁寧に作ってほしかったですね。
晩夏なるBAR 墓碑銘となる ボトル
2023年炎帝戦 ランク外の方
第11位 森口瑤子さん
第12位 キスマイ千賀さん
第13位 森迫永依さん
第14位 星野真里さん
第15位 ニューヨーク嶋佐さん
炎帝戦2023|まとめ
梅沢さんが久しぶりの優勝を飾りました!
昨年冬は苦戦をしていましたが、句集を完成してからはなにやら調子が良いようです!
もう金秋戦が待ち遠しいな~( ˘ω˘ )
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