番組出演が10年にもなる梅沢富美男さんは、これまで189もの俳句を詠んできたそうです。
特待生の5級から1級、名人初段から10段、そして失敗のできない永世名人への道を乗り越え、2023年3月に自身の傑作句50句を生み出し、晴れて自身の句集が完成しました!
現在「永世名人」は他に、フルーツポンチ村上健志さん、千原ジュニアさん、FUJIWARA藤本敏史さんの3名がいらっしゃいます。
梅沢さんはどんな立ち位置になるのかと思ったら、「特別永世名人」という肩書に!
それを記念して、2023年4月6日の放送は梅沢さんの傑作を紹介する回となりました。
梅沢富美男さんの傑作集
お題「秋の運動会」で一句 2016年10月13日
当時名人2段から、この句で3段に昇格
ライン引き 残してつるべ落としかな
この句が最初の掲載句となりましたが、ここから「現状維持」を25回、「降格」を8回繰り返す厳しい評価が続きます。
「ボツ」によるシュレッダーに至っては48回も・・・!
お題「ラジオ」で一句 2018年8月9日
炎帝戦 当時名人10段
タイトル戦4度目の挑戦で初制覇を果たした句
旱星 ラジオは余震 しらせおり
お題「郵便ポスト」で一句 2018年9月27日
金終戦 当時名人10段
炎帝戦に続いてタイトル戦制覇!
廃村の ポストに小鳥 来て夜明け
続いては、夏井先生の心に深く残ったという句です!
お題「カーテンを開けた瞬間」で一句 2022年1月6日
当時永世名人
縫い染めの 楽屋朝日は 母にさす
この句こそが「一人十色」の梅沢富美男にしか詠めない句だと夏井先生が絶賛しました!
お題「本棚」で一句 2020年8月13日
当時永世名人
読み終えて 痣の醒めゆくごと 朝焼
お題「動物図鑑」で一句 2022年5月5日
当時永世名人
桜蕊降る ハシビロコウ 瞬く
お題「桜と富士山」で一句 2018年4月12日
当時名人9段、東国原英夫さんと1位、2位を争いました。
空の青 富士の蒼へと 飛花落花
この時は「春光戦」ではなく「俳桜戦」という大会名でした~
お題「7時過ぎの時計」で一句 2020年11月12日
当時永世名人
火恋し 形見の竜頭 巻く深夜
金秋戦で優勝は逃し3位となりましたが、優秀句として句集には掲載されます!
お題「コーヒー」で一句 2019年4月4日
鷹鳩と化す カフォオレの 白き髭
こちらも春光戦にて4位に終わるも、句集には掲載が決定!
お題「紙袋」で一句 2020年6月4日
当時永世名人
桐の花 いつかは来ない 紙袋
お題「美容室」で一句 2022年4月21日
当時永世名人
髭あたる 泡の甘やか 目借り時
重ねてきた年月の分の名句が並びました!
句集は大人気で重版されているようですよ~。
まとめ、と締めの一句
句集を完成したら番組を卒業か?と思われましたが、今後も「お手本」として俳句作りに挑戦し続けることになった梅沢富美男さん。
フルポン村上さん、フジモンさんらは小声で「卒業しない…?」「何の為に?」と愛あるいじりをしますが「私は辞めようと思ったんです!もう皆さんの顔も見たくない!」と梅沢節。
「しかし、世界の子どもたちが辞めないでくれと言っている。それなのに辞められますか?!」とすごみますw
こうして今後は、毎回番組を美しく締めるべく「締めの一句」を披露することとなったそうです。
そうして早速、今回の締めの一句のお題が設けられました。
2023年4月6日のお題はなんと、梅沢富美男さんをさんざん苦しめてきた「シュレッダー」!
ではご披露いただきます!
剪定や 鋏の音の 霏々として
余分な枝を切り落とし整えていく剪定のように、夏井先生に句を添削してもらう様を重ね合わせ詠んだ句。
「霏々」というのは、雪や雨などがしきりに降る様子を言うのだそう。シュレッダーで散った紙吹雪を「霏々」と表現したんですね。
素人のワタクシは良さげと思いましたが……
浜ちゃんに感想を聞かれたフルポン村上さんは「剪定、と来たら鋏はいらないんじゃないか」と。
続いてジュニアさんは「霏々として、は僕が銀杏並木で詠んだ句の時に先生が教えてくれて、いつか霏々を使って詠もうと思っていた。人の残高に手を突っ込んでくるみたいな……」「だから、霏々泥棒」とと独特の感想を述べましたw
夏井先生の評価
ガッガリ……
当たり前のことを気取って言っただけ。
\添削/
言葉摘むに似て 剪定の 鋏の音
残念ながら締めの一句とはならず
とは言え、今後も梅沢さんは番組に欠かせない存在ですので、今後のご活躍も楽しみにしております!
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