プレバト俳句2024年5月30日の結果!
お題は「洗濯」です!
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プレバト俳句 2024年5月30日の才能ランキングの結果
第1位 ダウ90000蓮見さん 71点 才能アリ
部屋からは 洋画の予告 夏の雲
☆夏井先生の評価
「洗濯物」なんて言葉を使わないで、場面を表現しようと、そこがまず(頭)抜けてますよね、発想として。凡人なら「予告が聞こえてくる」なんて書いてしまいがちですが、「からは」だけで表現できる。
そういうことも全部わかっていて詠めています。
ひとつだけアドバイスしたいのは、テーマをちょっとだけ意識すること。
おっちゃん(梅沢さん)が「ベランダ」を使うと季重なりになってしまうというのはその通りなんだけど、例えば「ベランダの夏雲」と季語同士を合体させると、「夏雲」の方が強い季語になるんです。
そして、
\添削/
ベランダの夏雲 部屋からはサザン
または、
ベランダの夏雲 部屋からはニュース
など
蓮見さんは夏井いつき先生に絶賛されたセンスの持ち主。前回「まぐれかどうか、もう一度みたい」ということで今回の挑戦となりました。
「このように、替えるだけで表現したい空気が変わるでしょ?そのメカニズムをあなたが意識したら、おっちゃんを脅かす存在になるかもしれません」と、レベルの高い添削と、大きな期待を込めた夏井先生のお言葉でした!蓮見さんの次の挑戦が楽しみです!
そして「予想以上でした」と特待生への昇格が決まりました~!!おめでとうございます!
第2位 大友花恋さん 70点 才能アリ
上京し 洗うTシャツ 独りぶん
大友さんは実家では5人暮らし。洗濯を1日2回しても追いつかない日もあったのに、上京してからは自分の分しか洗濯しかしない、ひとり分の洗濯はなんか寂しい、という気持ちを詠んだそうです。
☆夏井先生の評価
梅沢さんが指摘した「Tシャツは季語になるか」は、最近の歳時記には載るようになってきたので問題はありません。それよりも別の所に問題があります。
それは「上京し」の「し」、これがゆるいんです。
ここは一旦しっかり切って詠嘆するんです。しみじみと「あぁ、上京してきたよ」と。そこからカットが切り替わって洗濯の映像が出てくる。
\添削/
上京や 洗うTシャツ 独りぶん
大友さんは「この春、新しい洗濯機を買ったんです」という実体験を武器に勝負されました。
夏井先生から添削のあと「上手くなりましたね」という嬉しいお言葉でした!すばらしい!
第3位 川島如恵留さん 69点 凡人
キャンプの夜 乾いたTシャツは 煙の香
☆夏井先生の評価
お話しをしっかり聞かないといけないタイプの句だったんです。お話しを聞いて「そういうことを表現したかった」のならプラス1点にしよう、という意味での69点なんです。
そしてしっかり話しを聞きました。69点です。
\添削/
Tシャツに 昨夜のキャンプの 煙の香
川島如恵留さんは冬のタイトル戦で千原ジュニアさんも上回る6位にランクイン!あと1点で才能アリという惜しい結果となりました。
直しが入りはしましたが「ここまでやれるんなら特待生はもう目の前ですよ」と夏井先生から激励がありました!
第4位 DAIGOさん 50点 凡人
大中小 干したTシャツ 4人分
☆夏井先生の評価
もうこれはね、洗剤のCMの域を超えていない普通の発想ですね。
まず、俳句では特別な意図が無い限り、数詞は漢字で書くのが定石です。そしてあまりにも動きが無いので、動かしましょう。
\添削/
大中小小 Tシャツ風に 四人分
2児の父で「洗濯もめっちゃやってます」というDAIGOさん。
「まあ、こう直してもホント普通なんです」としたうえで、遊び心でリズムを生み出すために「大中小小」と添削されました( ˘ω˘ )
第5位 空気階段 水川かたまりさん 30点 才能ナシ
春昼に 揺れるコートと 短肌着
冬と春の移り変わり、衣替え前に干した大きなコートと赤ちゃん用の肌着が並んでいる様子を詠んだようですが、梅沢さんから「コートは冬の季語だ!」と指摘されてしまいましたが…?
☆夏井先生の評価
この句の問題は春の季語と冬の季語を一緒に出してしまっているというところがひとつですね。
さらに「春昼に揺れる」がとてももったいない。8音も使っているんです。ちょっと工夫するだけで、こんなに音数使わずにこの映像を作ることができるんです。
「春風や」とすれば、季節が移り変わってきたことや、揺れるという説明を入れる必要もない。
ダメ押しでもう一個、赤ちゃんらしいものを干してみるんです。
\添削/
春風や 白きスタイと 短肌着
う~ん、これは素敵な添削となりました!
前回10点で夏井先生に叱られた水川さんは、夏井先生の著書で勉強してリベンジを誓ったものの残念ながら2回連続才能ナシとなってしまいました……。
プレバト俳句 2024年5月30日 皆藤愛子さんの昇格試験
ここしばらく足踏みが続いているだけに今回こそ実力を発揮したい皆藤愛子さん
名人6段 皆藤愛子さん
洗剤の 封切る新緑の 朝
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格! →名人7段へ!
褒めたいは「封切る」ときちんと言ったところですね。指先の力の触覚、封を切った時の嗅覚、そして「新緑」と「洗剤」のなんとすがすがしいことか。ここで取り合わせも成立しますね。
そして新緑の「緑」と、洗濯をした後の「白」が、読者の脳の中で響きあうわけです。
気持ちの良い俳句でした。
皆藤さん、おめでとうございます!
プレバト俳句 2024年5月30日 特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
夜濯や 命すくなき 星赤く
☆夏井先生の評価→がっかり
問題は中七です。命が尽きそうな星は赤く燃える、とおっちゃんは調べて感動したんでしょうね。ですから知らねえ奴らに教えてやるか、という気持ちは重々わかるんですけど、俳句は説明ではなく映像、ということを口酸っぱく言い続けてきているんですよね。だからすっぱり消します。
また送り仮名を省略するタイプの季語もありまして、この場合「夜濯」にしたら表記がすっきりします。
\添削/
夜濯や 赤く老いたる 星ひとつ
スランプの出口が見えない梅沢特別永世名人。“ガッカリ”続きで「俳句が浮かんでこない」と弱り顔でした……。
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