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>>【プレバト俳句】今日の結果発表~!
プレバト俳句 2024年10月9日 才能ランキングの結果
今週は、本を出版した芸能人のみなさんの挑戦でした!
さらに、お題の電車にちなんで、過去の優秀句も紹介されましたよ~。
第1位 ホフディラン小宮山雄飛さん 71点 才能アリ
缶酎ハイ プシュッ 車窓に鰯雲
☆夏井先生の評価
まずは「缶酎ハイ」のアップから始まり、「プシュッ」というオノマトペだけなんです。これもちろん、音なんですが「開けている」とうい動作、映像が見えてくる。そして指先の感覚、触覚もこの「プシュッ」の中に入っているわけです。
カメラワークがとても上手いしリズムも軽やかですね。全体を読んでみると、旅を楽しい気持ち・高揚感、難しい言葉をひとつも使っていないのに全部入っている。
番組冒頭「カレーの本しか出してないのになんで呼ばれたんだろう」とおっしゃっていた小宮山さん。ミュージシャンのみずみずしい感覚で才能アリ第1位。
夏井先生から「これが俳句というものなのです。」とのお褒めの言葉でした!
第2位 山崎怜奈さん 70点 才能アリ
郷の駅 コーヒー香る 星月夜
☆夏井先生の評価
まず「郷の駅」という場所、「コーヒー」という物、それが香っている、最後に星月夜。星が月夜のように明るい、そういう美しい夜ですよ、と。それぞれの情報が邪魔しない形で組み立てられている。そこは良かったですね。語順が逆でも良いですね。こういうやり方もひとつある、と覚えてもらったら良いかな。
\添削/
星月夜 コーヒー香る 郷の駅
慶応大学卒の山崎怜奈さん。第2位お見事です!
第3位 知花くららさん 65点 凡人
千筋なる 月光伸びて 珊瑚礁
☆夏井先生の評価
月の光が珊瑚礁に及んでいく、実に美しい光景を詠んだところは良いと思いますよ。
問題は「千筋なる月光」という段階で、光が伸びているという映像は確保できているので「伸びて」は要りません。俳句は17音しかないので、ここがとても損になる。
「伸びて」の3音は、珊瑚礁の映像に使う方が良いかもしれません。
\添削/
千筋なる月光 珊瑚礁しづか
知花くららさんは短歌をたしなんでいるそうですが「俳句はまったく別物」とおっしゃっていました。
第4位 市川紗椰さん 48点 凡人
単線の カーブに耐える 月見酒
☆夏井先生の評価
「単線のカーブ」に耐えているのは人物で、その人物が月見酒を呑んでいる、と読まれる可能性が高いでしょうね。
季語「月見酒」はどういうニュアンスの季語かというと、月を愛でる心や行為に軸足があるんです。
ですから、「酒」よりも「月を愛でる」そういう人に意味があるので、「耐える」が物の擬人化と読まれにくい。例えば「冷酒」くらいなら、そのコップが耐えてるのかな、と読まれるけど(と、ここで浜ちゃんが「ワンカップで良い」とつぶやき)
\添削/
月の単線 卓に傾く ワンカップ
雑誌の連載を9年、翻訳もやっているという市川紗椰さん。残念ながら4位でした(>_<)
プレバト俳句 2024年10月10日 犬山紙子さんの昇格試験
挑戦から8年、昇格すれば名人の犬山紙子さんの試験です!
特待生1級 犬山紙子さん
車窓のぬるいお茶 行けない二学期
☆夏井先生の評価→現状維持
わたしはどう読んだかというと、最初通勤かな?と思ったんです。「二学期」が出てきたので学校だよね。先生が職場に行けないんじゃないのか?学校行けないのは大人なのか子どもなのか。読みがぶれ始める。逆から行った方がいいんじゃないか?と思ったんです。
\添削/
行けない二学期 車窓のぬるいお茶
または、
行けない二学期 水筒のぬるいお茶
直しの上のパターンだと「家出でもしたのかな?」と思ってしまうので、お題と離れますが「水筒」とすれば完全に子どものことを詠んだと分かるとうい添削でした。
プレバト俳句 2024年10月10日 自身の句集完成を目指す!永世名人・FUJIWARAフジモンさんの結果
タラップを 降りてバスまで 歩く秋
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り21句!
「秋」は長~い時間軸を持っているじゃないですか。これを17音の俳句の中で使いこなすのは難しいんです。それを肩の力を抜いてふわ~っと自分の感じたことをそのまんま言葉に乗せる、と。
「タラップを降りる」とういところまでは割とよくあるフレーズなんですが、ここからです。あの降りてバスに向かう短い時間・短い距離の間に「あぁ、風が秋になっているなぁ」「空が澄んできた、空が高くなってきた」というのを見上げてバスまでたどり着く。
この長い時間軸を短い時間・距離で、しみじみとキャッチしてしまう。「歩く」と何気なく書いているようですけど、距離・動作・人物全部が入っている。
「もうこれは俳人の句ですよね。」と夏井先生!調子を取り戻してきたフジモンさんでした!
プレバト俳句|名句コレクション 「電車優秀句3選」
皆藤愛子さん 2019年に詠んだ一句
右肩に 枯野の冷気 7号車
✸夏井先生の評価
「肩」という部位を具体的に書いて「冷気」で電車のどの席に座って、そして心持ち右の方に意識を傾けながら窓の外を見てらっしゃるんじゃないかと想像できますね。
そして最後「7号車」という数詞が出てきた時に私は、広い枯野をゆっくり1号車がカーブしていく様子を7号車の窓から見ているような、そんな車窓の広がりが見えてきました。
Travis Japan 川島如恵留さん お題「大笑い」で詠んだ一句
初旅のB席 iPadにドリフ
✸夏井先生の評価
この句の場合、どこがポイントとなるかというと「B席」なんです。間に挟まれ遠慮をしている様子がこの言葉で全部でてくるわけです。
この「iPad」と「ドリフ」の取り合わせがなかなか良いんですよ。時代が交錯する、というんでしょうかね。若者がドリフターズをiPadで観て笑っているという掛け合わせが非常に面白い効果を持ってきました。
早見あかりさん
オーディション帰りの車窓 波の花
✸夏井先生の評価
頭から「オーディション帰り」でまず状況がわかります。「の車窓」でちゃんと映像になってくるわけです。「波の花」は、北国の厳寒の頃に、波が泡のようになる様子です。よくできています。
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