▼まとめ記事
▼前回の記事はコチラ
プレバト俳句 2024年4月25日 一斉査定
本日は名人・特待生の一斉査定です!
特待生3級 犬山紙子さん
生家のこでまり 甘やかな退屈
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!特待生2級に!
実家に戻った安心感があります。
まずは頭に8音で、残りが9音。足して17音になる破調の句ですね。
構成も考えられていて、こでまりのアップ→カットが切り替わって自分の心理の方に入っていく。
久しぶりに帰ってみたら、そこには両親がいて心遣いに甘える、そういう時間である。
ここら辺の映像と心理のバランスもとても良いと思います。
もうひとつの選択肢として、逆のケースも考えられもするんです。
\添削/
こでまりの生家よ 甘やかな退屈
このように添削すると、映像の効果が少し変わりますね。
こでまりの映像から入って、ここは生家であるよ、という詠嘆から甘やか~に繋がる。
どっちが良いという問題ではなく作者が表現したいニュアンスの問題になりますけど、ただ懐かしいだけではない、どこか陰りのある心が表現された。そんな感じになります。
犬山紙子さんは今回、色鉛筆査定で3ランク昇格も果たしました!
めっちゃ素敵でしたので、犬山さんのインスタグラム覗いてみてください✨
>>犬山紙子さんInstagram
プレバト俳句 2024年4月25日 自身の句集完成を目指す! 千原ジュニアさん、フジモンさんの挑戦
永世名人 FUJIWARAフジモンさん
「乗りますか」 ふるさと経由 春の雲
☆夏井先生の評価→ボツ
まずこの俳句は、フジモンさんらしい優しい味わいの句だなという印象はあります。
「ふるさと」に真っ向勝負している点は前向きに評価できます。
何を迷うかというと、「乗りますか」は誰が言ってるの?春の雲のセリフなのかな?それともバスがやってきてドアが開いて、運転手さんが聞いてくれたの?
それから「経由」。ふるさとを経由して、さらにどこかに行くのかな?
もしそれを表現しているのだとしたら、そのファンタジーに徹した方がいいかな、と思いました。
\添削/
ふるさとや 乗ってゆくかと 春の雲
フジモンさんは以前接触事故を起こし、6ヶ月謹慎されていました。事故にあわれた方が問題なくお暮しであることを願います。
あらためてまた素敵な俳句を作ってほしいな、と思います!
永世名人 千原ジュニアさん
故郷の 苜蓿の香は 濃かりけり
苜蓿(もくしゅく):クローバー、シロツメクサの俗称で春の季語
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り15句!
まず「故郷」に真っ直ぐ挑んでいるところを褒めたいです。そして他にも褒めないといけないポイントが2つあります。
1つは「香は」の「は」という助詞です。苜蓿(もくしゅく)の匂いはいっぱいあるんだけれども、「故郷の、この苜蓿の匂いは」というように、取り出して指さすような強調する働きを持っているんですね。
ここで強調しておいて、最後「けり」の使い方もちゃんと勉強なさっていますね。
この「けり」の詠嘆はどんなニュアンスかというと『この状態は元々ずっとあったのに、自分自身が今気が付いてみたら」というように「ハッと気づく」という種類の詠嘆なんです。
どちらの助詞も見事に使いこなしているということに感心いたしました。
「福知山に句碑建ててもらいたい」と、ジュニアさんの故郷に夏井先生からの素敵なリクエストがありました!
ジュニアさん、絶好調です!
コメント