こちらの記事は、プレバト俳句の今日の結果や昨日の結果が知りたいぞ!という方の為に、サクッとまとめています。(2023年2月16日より)
自分のメモのように残しているものとなります。詳しく書きたいのですが時間が足りません(>_<)ご覧いただいている方がいらしたらすみません。
物足りなさがあるかと思いますがご了承くださいませ…
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- プレバト俳句 2024年11月の結果
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- プレバト俳句 2024年2月の結果
- プレバト俳句 2024年1月の結果
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- プレバト俳句 2023年11月の結果
- プレバト俳句 2023年10月の結果
- プレバト俳句 2023年9月の結果
- プレバト俳句 2023年8月の結果
- プレバト俳句 2023年7月の結果
- プレバト俳句 2023年6月の結果
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- プレバト俳句 2023年4月の結果
- プレバト俳句 2023年3月の結果
- プレバト俳句 2023年3月まとめ
- プレバト俳句 2023年2月の結果
プレバト俳句 2024年11月の結果
2024年11月14日 お題「うっかりミス」
▼才能ランキング | ||
第1位 矢柴俊博さん 72点 才能アリ | 網棚に 置きし卒論 冬の朝 | 「うっかり」がしっかり書けている |
第2位 IKKOさん 71点 才能アリ | 帯留に 選ぶ翡翠や 返り花 | 1位と比べるとうっかり感が薄い |
第3位 川島如恵留さん 70点 才能アリ | ズレている マークシートや虎落笛 ↓ マークシートずれてる 虎落笛の窓 | 特待生も狙える |
第4位 水田信二さん 60点 凡人 | ごみ捨て場 両手見つめる 冬の朝 ↓ ゴミ袋 手になく冬の ゴミ置き場 | |
第5位 大友花恋さん 37点 才能ナシ | 裸木や 露天にマスクつけ 浸かる ↓ 冬温し マスクのままで 露天風呂 | |
▼昇格試験 | ||
名人8段 森口瑤子さん | おでんは玉子 逞しき口内炎 1ランク昇格 名人9段に! | |
▼自身の句集完成を目指す | ||
フルーツポンチ村上建志さん ボツ! | 雑巾に ガラス破片と 今朝の冬 ↓ 雑巾に ガラスの破片 冬来たる 残り12句 | |
▶梅沢富美男さんのお手本 お見事! がっかり | 今週はお休みでした |
2024年11月7日 お題「大観衆」
アーティストのみなさんによる挑戦でした!
▼才能ランキング | ||
第1位 清春さん 70点 才能アリ | 良夜なり フロアを包むアルペジオ | まず季語が良い 「アルペジオ」で月の光が降り注いでくるよう |
第2位 MINMIさん 60点 凡人 | 万人の 歌声ひとつ 名残の月 ↓ 万人の 歌はひとつに 月のぼる | |
第3位 ゴスペラーズ黒沢さん 35点 才能ナシ | 秋風や 歓び舞台へ 運びゆく ↓ 歓びを舞台へ 金風の歌を | 「風」「へ」で「運ぶ」は不要 「秋風」は寂し気な印象 |
第4位 山口智充さん 30点 才能ナシ | ゆれすすき いつかはフェスと 夢見る日 ↓ いつか我が歌を 大観衆へ秋 | フェスに行きたいの?出たいの? 「いつか」しか残らず…… |
第5位 水森かおりさん 25点 才能ナシ | ペンライト 振れども散らぬ 照紅葉 ↓ ペンライトのごと 夜を照らさるる紅葉 | 「紅葉散らね~」と誰かがペンライトを振っているみたい 直したところで、という句ですとの夏井先生… |
▼昇格試験 | ||
今回は挑戦者なし | ||
▼自身の句集完成を目指す | ||
キスマイ横尾さん 掲載決定! | 星月夜 六万人の大合唱 掲載決定!残り22句 | |
フルーツポンチ村上建志さん ボツ! | 靴音に ライブの余韻 月の坂 ↓ 靴音に余韻 ライブの果てて月 | ライブを観終わった光景 語順に違和感 |
▶梅沢富美男さんのお手本 お見事! がっかり | 今週はお休みでした |
プレバト俳句 2024年10月の結果
プレバト俳句 今日の結果 2024年10月31日 お題「夕飯」
今週より、書き起こしを簡略してまいりますことご了承くださいませ…
▼才能ランキング | ||
第1位 相席スタート 山崎ケイさん 70点 才能アリ | 良夜なり すっぴんママの ワイン会 | |
第2位 三倉茉奈さん 67点 凡人 | 吾子抱え つまむ秋刀魚は 骨多し ↓ 吾子抱きつ 食むや秋刀魚は 小骨ごと | |
第3位 すみれさん 60点 凡人 | 秋の宵 ビブとあなたと 白ワイン ↓ ビブの児と 夫と秋夜の 白ワイン | ビブ=よだれかけ 俳句では夫を 「つま」と読むことも |
第4位 菊地亜美さん 30点 才能ナシ | ランチ寿司 ひとりで頬も 赤く染め ↓ 寿司つまむ 一人の昼や 一献す | |
第5位 松丸友紀さん 15点 才能ナシ | ママ友会 エンドレスなる 夜もみじ | |
▶昇格試験 | 今回は挑戦者なし | |
▼自身の句集完成を目指す | ||
フルーツポンチ村上建志さん 掲載決定! | 秋爽の皿や オリーブオイルの黄 掲載決定!残り12句 | |
千原ジュニアさん | 二軒目へ 行く汝帰る吾 薄月夜 掲載決定!残り11句 | |
▶梅沢富美男さんのお手本 お見事! がっかり | 今週はお休みでした |
プレバト俳句 今日の結果 2024年10月17日 お題「100点満点」
今週より、詳細の記載を省かせていただいています。悪しからずご了承くださいませ…( ;∀;)
プレバト俳句 今日の結果 2024年10月10日 お題「乗り物のドリンク」
プレバト俳句 今日の結果 2024年10月3日 金秋戦決勝
第1週は金秋戦決勝でした!下の9月最終週のリンクからご覧になれます!
プレバト俳句 2024年9月の結果
プレバト俳句 今日の結果 金秋戦予選A・Bブロック・Cブロック結果
9月2週目はタイトル戦!まずは予選会A・Bブロックが行われます!
9月3週目にCブロックと敗者復活が決まり、決勝は10月に入ってからのようです(>_<)
プレバト俳句 今日の結果 2024年9月5日 お題「ケータリング」
プレバト俳句 2024年8月の結果
プレバト俳句 今日の結果 2024年8月29日は特別回 お題「たまご」
今週は、夏井先生が選抜した全国の天才小中学生と対戦!
プレバト俳句 今日の結果 2024年8月22日 お題「幼少期の写真」
プレバト俳句 今日の結果 2024年8月15日は、先週地震速報で中止になった回が放送されます!
プレバトさん、まったく見逃し配信をしてくれないからどうなることかと思いましたが、本日無事放送されました!
プレバト俳句 今日の結果 2024年8月8日は、緊急地震速報で放送中止
仕事中で知らなかったのですが、宮崎県付近のみなさまご無事でしょうか?
番組が途中で終わり、Tverではリアルタイム配信でしか観られないようでまとめられませんでした……。
いつか放送してくれたら嬉しいのですが(´;ω;`)
プレバト俳句 今日の結果 2024年8月1日 お題「秘密基地」
プレバト俳句 2024年7月の結果
プレバト俳句 今日の結果 2024年7月25日 お題「ラーメン」
プレバト俳句 今日の結果 2024年7月18日 お題「夏の満員電車」
以下のリンクからご覧くださいませ
プレバト俳句 今日の結果 2024年7月11日は夏のタイトル戦!
新ルール導入の2024炎帝戦です!
プレバト俳句 今日の結果 2024年7月4日 お題「遅刻して走っているシーン」
今週は俳優さんが挑戦!
プレバト俳句 2024年6月の結果
プレバト俳句 今日の結果 2024年6月27日…は、ありません!
なんと残念ながら、今週も放送はお休みです……。
という事はまもなくタイトル戦かな~?来週は通常回のようです!
プレバト俳句 今日の結果 2024年6月20日 お題「雨の行列」
今週は優秀回!気になる梅沢さんの結果はどうなったのでしょうか…?
プレバト俳句 今日の結果 2024年6月13日…は、ありません!
本日はバレーボールネーションズリーグの放送の為プレバトはお休みです。
次回は6月20日!
プレバト俳句 今日の結果 2024年6月6日 お題「初デート」
本日は水彩画タイトル戦のため、梅沢さん&フジモンさんのおふたりの挑戦です!
プレバト俳句 2024年5月の結果
プレバト俳句 今日の結果 2024年5月30日 お題「洗濯」
このページが重たくなってしまったため、お手数ですが下のリンクからご覧いただければ幸いです🙇
プレバト俳句 今日の結果 2024年5月23日 お題「新茶」
下のリンクから詳細をご覧いただけます🙇
プレバト俳句 今日の結果 2024年5月16日 お題「雨降りのシーン」
下のリンクから詳細をご覧いただけます🙇
プレバト俳句 今日の結果 2024年5月9日 お題「文房具」
プレバト俳句 今日の結果 2024年5月2日 お題「休日の混雑」
プレバト俳句 2024年4月の結果
プレバト俳句 今日の結果 2024年4月25日 お題「ふるさと」
今週は犬山紙子さん、千原ジュニアさん、フジモンさんの一斉査定でした!
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プレバト俳句 今日の結果 2024年4月18日 お題「ぶらんこ」
才能ランキングは、近藤千尋さん、蓮見翔さん、水田信二さん、南果歩さん、キスマイ二階堂さんが挑戦します!昇格試験には森口瑤子さん!
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プレバト俳句 今日の結果 2024年4月11日…は、ありません!
残念ながら本日は放送がありませんでした。
プレバト俳句 今日の結果 2024年4月4日 お題「スニーカー」
先週の春光戦から早一週間。
今週から通常回です!
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プレバト俳句 2024年3月の結果
プレバト俳句 2024年3月28日の結果 今週は春光戦!
今週は春のタイトル戦『春光戦2024』でした!
別記事にまとめています!下のリンクからどうぞ~
NEW!
>>【プレバト俳句】春のタイトル戦2024『春光戦』結果まとめ!
プレバト俳句 2024年3月21日は抜き打ちテストの特別回でした!
本日は抜き打ちテスト!一度見ているはずなのに意外とわからないんです……。みなさんもやってみよう!
プレバト俳句 2024年3月14日の結果…は、ありません
今週は残念ながらお休みでした…。
来週は過去の俳句の才能アリはどっち?という特別回のようです(‘◇’)ゞ
もうすぐ春のタイトル戦?楽しみです!
プレバト俳句 今日の結果 2024年3月7日 お題「北陸新幹線」 名人・特待生一斉査定回
本日は名人・特待生の一斉査定です!
3月16日に福井まで延びる、北陸新幹線がお題です!
◆3月7日の昇格試験
特待生5級 勝村政信さん
終点は 天空の城 春の雷
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!→特待生4級に!
上五中七だけ読めば「終点が天空の城だったね」と現実的な句に読めるが、最後に「春の雷」くると、この季語が不思議な効果をもたらしましたね。
「天空の城」の霧や雲海に浮かんで見えるような独特の光景。その背後に春の雷が鳴る。そうすると何か上の方から架空の乗り物がたどり着き、その着いた先が天空の城だったのではないか、というようなファンタジー感が出てくる。
他局の俳句番組で共演後、プレバト俳句で夏井先生を怒らせ、一時期は「破門」とされた勝村政信さん。徐々にペースを取り戻してこられたようです!
4級昇格おめでとうございます!
特待生4級 的場浩司さん
別れ雪 古城を抱きて そっと消ゆ
☆夏井先生の評価→現状維持
もったいないのは「そっと消ゆ」。「別れ雪」という季語の中に「そっと消える」という情報は入っていると思ったほうが、他の事に音数を使えます。
\添削/
古城抱く雪 あえかなる 別れ雪
自然のものや夢・希望が儚くて美しいということを「あえかなる」と言うそうです!素敵な言葉ですね✨
特待生3級 犬山紙子さん
長野駅 見送る義母の 春ショール
☆夏井先生の評価→現状維持
お義母様が住んでいるのが長野なのか、書きたい気持ち、「見送る」と書きたい気持ちはよくわかります。ただ俳句は17音しかありません。
言葉の優先順位の①番はまず季語。では②番は?この句の場合は「義母」を入れることによって、作者との関係性・心情が全部出ます。
\添削/
義母の立つ ホームや風の 春ショール
「ホーム」とすることで、ちょっと風が動き出すでしょ、という夏井先生の添削!本当に風を感じました!
特待生2級 森迫永依さん
旗源平の 賽奔放に 春満月
旗源平とは、金沢の伝統的な遊びで、サイコロで旗を取り合うゲームだそうです。
☆夏井先生の評価→現状維持
行事の季語や、このような特別な遊びを俳句の17音で描くのは、とっても難しいんです。みなさん読んだときに「旗源平」ってなんだろう?と一回止まってしまうんです。
一番シンプルなやり方としては、前書きとして17音の外に出してしまう方法です。
\添削/
加賀・旗源平
春満月よ 賽の目は奔放に
名人9段 中田喜子さん
旅ひとり 「はくたか」を追ふ 百千鳥
春にいろいろな鳥が動く様子を「百千鳥」というのだそうです!
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!→名人10段へ!
いい句でしたね。「はくたか」という言葉を入れて、お題に真っ向勝負しましたね。
「百千鳥」は、種類や数を特定しないで、鳥たちが動く光と影みたいなニュアンスの季語なんです。
「はくたか」の美しさと、鳥がパッと動き出す様が響きあっています。
この句を見た瞬間に「わぁ!これはもう10段になっていただきたいな」と心から思いました。
「10段にふさわしい、みずみずしい感覚」と夏井先生のお言葉でした!
中田喜子さん、おめでとうございます!なんだか泣きそう!
◆永世名人 自身の句集完成を目指す!
永世名人 フルポン村上さん
校印の 長閑なかすれ 学割証
☆夏井先生の評価→掲載決定!→残り15句!
季語を中七に置けるというのが巧みですね。「長閑」という映像を持たない季語に「かすれ」という映像を持ってくる。ここまで書いてくれると詩になります。
「学割証」というたったこれだけの物で「長閑」を表現できるんですから、やっぱりこれは上手いと褒めましょうね。
う~ん、さすが村上さん!他の方にない発想が凄すぎます!
句集完成が楽しみだな~☆
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
車窓行く 「北陸ロマン」 春の雪
☆夏井先生の評価→がっかり
「行く」って何?「車窓」が「行く」の?「車窓」の向こうを何かが「行く」の?
\添削/
車窓には春雪 「北陸ロマン」 流る
「ちゃんと書いてくれれば毎回こんなにギスギスすることもない」と手厳しいお言葉でした……。
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プレバト俳句 2024年2月の結果
プレバト俳句 今日の結果 2024年2月29日 お題「回転寿司」
今週は幕内の人気力士の方々の挑戦です!
第1位 71点 才能アリ
湘南の海さん
春場所前夜 鯉の握りを 十五皿
縁起の良い鯛を場所前夜に食べるという句ですが、「十五皿」というのは場所が「十五日」間であり「十五勝するぞ」という意味で用いたとのこと。
さらにお題が回転寿司なので「十五貫」ではなく皿にしたという湘南の海さん!
☆夏井先生の評価
上五は字余りになるんですが、この「前夜」が大事なんですね。春場所へのゲン担ぎや意気込みが伝わってきます。「十五」をここに使うあたりもにくいもんじゃないですか。
そして「桜鯛」なんて書かなくても「春場所」を持ってきているのだから季語の力を分かっている。
見事です。
「皿」を入れたことで2位との差をつけたそうです!
1位も2位も素敵な句です!
第2位 70点 才能アリ
御嶽海さん
赤貝や 父のアガリの 緑濃し
☆夏井先生の評価
これは良く考えた句ですね。頭に季語の「赤貝」、これを「や」で「なんと美味しい赤貝だ」と詠嘆します。その後に「父」が出てきますから、きっとお父さんの好物に違いないとみんな想像します。
そして最後「緑濃し」で香りも上がってきます。
「赤貝」「アガリ」の韻、「赤」と「緑」の色彩のさりげない対比。
そうとう俳句をやっているんじゃないかと思うくらいの出来ですよ。
御嶽海さんは前回も高評価!俳句界の新生ですね~☆
第3位 45点 凡人
島津海さん
鯛掲げ 春場所終えし 夢をみる
☆夏井先生の評価
力士らしい発想ですね。季語「春場所」は入っていますが、すべてが夢、という展開になっていくと季語としての力が落ちてしまう事が問題点。
そして「夢」は見るものなので、不要な言葉は切りましょう。
\添削/、
場所終えて 掲ぐる鯛や 春の夢
第4位 40点 凡人
一山本さん
ナマモノが 苦手な僕は 浅利汁
☆夏井先生の評価
俳句は自分のことを書くのが基本なので「僕は」は不要。「ナマモノは苦手」で一回切ればもう意味は通じますね。
そうなってくると春の季語「浅利」にちょっとだけ描写を入れることができます。
\添削/
ナマモノは苦手 浅利汁は熱々
第5位 30点 才能ナシ
若元春さん
桜鯛 皿取り思う 宇良ピンク
謎の句でしたが、夏井先生の添削によって解き明かされます!
☆夏井先生の評価
中七の「皿取り思う」ここの描写に問題がありますね。基本的に思いを書くわけですから「思う」は書く必要はありません。
それから「桜鯛」が季語なのですが、全体が見えて季語なんですね。それが「皿」になっちゃうと季語の力が弱まってしまいます。
\添削/
桜鯛 宇良の回しのような色
◆永世名人 自身の句集完成を目指す!
永世名人 千原ジュニアさん
回転寿司 小さき手小さき春を取る
☆夏井先生の評価→掲載決定!→残り18句!
「回転寿司」という言葉は経済効率がとても良く、場所・人・回ってくるお寿司のことなど全部を表現できます。
ただ、そのまま入れると残りの音数で何ができるか、とても難しくなる。
それをあえて具体的に書かないで「小さき春」という表現する。そうなると「小さき春」ってなんだろう?と読み手が勝手に鯛かな?鰆かな?と想像し始めます。
先生から「さすがだなと思います。」というお言葉をいただいたジュニアさん。順調に句集完成に近づいていますね!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
海の陽の たたえて碧し 海苔の艶
☆夏井先生の評価→がっかり
「海苔の艶」というと海苔のどの場面をえがいているのかちょっとわからないんです。
収穫してる?乾かしている?今食べようとしている?
\添削/
海の陽の香りや 軍艦の海苔の艶
「これくらいやってくださいよ!」と夏井先生の手厳しいお言葉でした(;^_^A
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プレバト俳句 2024年2月22日の結果 お題「カラオケ」
今週は歌い手のみなさまの挑戦です!
とんでもない点数をたたき出した方がいたり、おっちゃん(梅沢さん)の指摘がバツグンの回でした(*^^*)
第1位 72点 才能アリ
GLAY HISASHIさん
親友の しゃがれたエール 忘れ雪
☆夏井先生の評価→直しなし!
とてもいい句でした。真ん中の「しゃがれたエール」というのは歌かどうか確定できませんが、親友の想いは率直に伝わってきますし、子どもや少年ではなく大人になってからの友人、あるいは大人になってもずっと続いている友情という事が分かります。
そして「エール」で切って「忘れ雪」という季語が出てくる。この季語があることによって、友情は忘れないで続いていく、というメッセージを友人から受け取っているというのも伝わってきます。
GLAYで主に作詞をされるHISASHIさん。
夏井先生から「この一句で才能ひとつ見つけたかな」という素晴らしい誉め言葉をいただきました!
第2位 70点 才能アリ
関口メンディーさん
デンモクが ふたりを隔てる 春休み
「デンモク®」は、曲を選ぶタッチパネル式のリモコンのことだそうです!
☆夏井先生の評価
「デンモク」という言葉でカラオケという光景が分かる、言葉の経済効率がとてもいい。
カラオケで歌う、とか曲を選ぶなんて書いたら17音がパンクしてしまいます。
最後の「春休み」を選んだ事もメンディーさんの意図の通りですよ。学生同士なんじゃないかな?と想像ができます。
そして今日はおっちゃん(梅沢富美男さん)冴えてますよ~。中七は極力7音にするというのが俳句の定石のひとつなんですね。
「ふたりを隔てる」というもともとの語順だと、動詞の「隔てる」に意味の軸足が乗っかります。
「隔てるふたり」にすれば、人物の方に軸足がかかる。そうすると最後の「春休み」がハッキリと機能してきます。
\添削/
デンモクが 隔てるふたり 春休み
「でもあなた、ちょっと勉強したらイケますよ」という夏井先生のお言葉でした!
第3位 62点 凡人
小林幸子さん
春の夜のカラオケ 締めは「雪椿」
「雪椿」にカギカッコを付けることで、曲名の表現になりますが、梅沢さんはカッコを外して季語にしては?という指摘。果たして……?
☆夏井先生の評価
カギカッコを付けることで曲名であることを明確にして、季語としての力を弱め、別の季語を置こうと「春の夜」を置いたんですね。その道筋も正しいといえば正しいんです。ただ残念なのは「春の夜」という季語に対して「雪椿」という言葉がとても綺麗なので、「春の夜」が主役にならないんです。
思い切って「雪椿」を季語にしてしまうといいんです。
\添削/
雪椿咲き カラオケの締めはさて
第4位 60点 凡人
田中 あいみさん
カラコロン マイクとお酒 沁みる春
☆夏井先生の評価
「カラコロン」が何かわからなくて、氷が融けた音かな?そうだとするとこの位置にあるのはまずいな、と思っていました。でもお話し聞くと、ドアが開いて、そこから始まるのね。あぁ、それ書いた方がスルッといきますよ。
みんなに分かる「ドアベル」と書くことで、「カランコロン」という音を想像してくれる人はたくさんいると思いますよ。そうなった時に「春」という季語が、この空間の中であまやかに響いてくるというんでしょうかね。
「お酒が沁みる」と言うと、ちょっとベタな言い方になりますが、最後「春」という季語でちゃんと受け止めている。ここまでやれたら充分70点(才能アリ)クラスですよ。
\添削/
ドアベルと マイクとお酒 沁みる春
田中あいみさんは、細川たかしさんのお弟子さんだそうです!
第5位 3点 才能ナシ
レイザーラモンRGさん→破門!!!
朧月 負けたらあかんで 東京に
この句が読みあげられると梅沢さん、小林幸子さん、浜ちゃんらが「……???」という表情。
「歌詞だよね?」とざわつきます。天童よしみさんのコスプレをして登場したレイザーラモンRGさん。どうやら「道頓堀人情」という曲の歌詞を丸パクリしてしまったそうです……!
「同じ気持ちになったんです」と必死に弁明するRGさんですが……
☆夏井先生の評価
これはやっぱり歌詞なんですね?私は一応、偶然ということがあったのかもしれない、もしくは「本歌取り」(元の句の語句や趣向を取り入れて新しい句を詠むこと)の範疇を踏み外してしまったというケースかと思って、ひとまずは文字面で評価しましたが、やっぱりそうなんですね。
作詞家の方に対してとてつもなく失礼。こんなものを許していたら、表現の世界は成立しません。
ててて……添削もなし⁉当初、第3位才能アリ判定だったのですが「弟子じゃないけど破門です」と最下位に順位が入れ替わりました!夏井先生を激おこです(´;ω;`)
◆2月22日の昇格試験
特待生4級 武田鉄矢さん
「なごり雪」 君を見ないで 歌い出し
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!
果敢なチャレンジでしたね。今回みんな曲名をどうしたらいいのか、季語をどうしたらいいのか迷っていらした。それをこの挑戦がひとつの解答を出してくれたと言えますね。
良いところから褒めます。
まず中七下五が良いですね。「君を見ないで歌い出し」というフレーズで、ほのかな恋の物語が
そこにあるに違いない。「君」は詩歌の世界では恋愛の対象ということになります。それがスルッと言えてますよね。
曲名に季語の力を託した句ですが、カギカッコを付けるとどうしても曲名になるので、カッコさえ外してくれたら何の文句もない一句になるんです。
”なごり雪が降っています。君を見ないで僕は歌い出します。その歌はひょっとすると「なごり雪」を歌っているのかもしれない”と想像してくれます。
\添削/
なごり雪 君を見ないで 歌い出す
「もうひとつ「歌い出し」ではなく「歌い出す」と言い切ってくれた方が、ここから後の余韻や余情が深くなりますが、4級でよくここまで挑戦してくださった」と笑顔の夏井先生でした~
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
らうらうと 僧侶の美声 花まつり
「らうらう」はよく声の通ることを表す「ろうろう」と発音します。
☆夏井先生の評価→お見事!
兼題写真の発想から、ここに持ってくるか。発想を飛ばしすぎ?とは思いましたが、美声とありますのでね。
「僧侶」でお経をあげている光景が分かりますし、語順もよく考えられています。
例えば「らうらうと 美声の僧侶」とすると、人物に軸足がいきます。でも「僧侶の美声」とやることで、声の方に軸足がのり、これだけ声が良いならきっとカラオケも……という梅沢さんの言いたいことも許容できるかな。
なおかつ「花まつり」という季語をちゃんと主役にできています。
今年に入ってから毎回「がっかり」判定の梅沢さん。夏井先生から「ようやく2024年が明けましたね」と言われてしまいましたw
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プレバト俳句 今日の結果 2024年2月15日 お題「刑事ドラマ」
今週は「刑事ドラマ」というお題に対して、実際の俳優さんたちが挑戦。
才能アリが3名という優秀な回となりました!早速どうぞ!
第1位 71点 才能アリ
内藤剛志さん
本職に 黙礼される 今年も春
☆夏井先生の評価
退職された方の句かな?と思っておりましたが、「本職」「黙礼される」という二つの語句で警察の空気感を読み手が勝手に想像してしまう。そこがこの句で一番大事な仕掛けにはなっているんですね。
もったいないのは下五が字余りになっているところ。
\添削/
本職や 黙礼さるる 春やまた
内藤さんは学生時代偏差値76という大変優秀な方。
沢口靖子さんとやっているドラマがもう25年になり、本職の方から声をかけられたり黙礼されることがあるという内藤さんにしか詠めない句で見事才能アリ!
第2位 70点 才能アリ
矢柴俊博さん
春の雲 血のり右目に 染みており
血のりを付けて倒れているシーンは緊迫感があるようですが、やられている側は意外とのどやかで「空がきれいだな~」なんて考えていることがあるそうです。
ただ、コマのつながりの為、血のりを拭くことができず、目に垂れてきた時の「来た来た来た~」という感じを詠みたかったそうです!
役者さんの体験あってこその素敵な句ですね~
☆夏井先生の評価
頭で5音の季語、そして中七下五でフレーズという基本をちゃんと勉強なさっています。惜しいのは語順。臨場感の作り方の問題になってきます。
「春の雲」という季語を活かすのであれば、まず「右目」のアップに行った方が良い。
そして「染みてくる」とすることで、さらに血のりに寄ってくるイメージになります。
「血のり」を先に持ってきてしまうと、驚きの効果が薄くなってしまう。また、兼題写真を見ているから刑事ドラマに関する句を詠んだことがわかるが、この字面だけ見たら、ちょっとやんちゃな高校生が殴り合いでもしているのかな?とも取れます。
※下の直しと別に参考として上五字余りで「撮影のどか 右目に~」という直しも加わりました
\添削/
春の雲 右目に染みてくる 血のり
前回は凡人査定を受けてしまった矢柴俊博さん。今回才能アリで大喜びされていました!
前回は「荒星を映すメガネや死体役」という句でございました~
矢柴俊博さんの主な出演作品
警視庁捜査一課/相棒/記憶捜査3/ハコヅメ/鎌倉殿の13人/きのう何食べた?/など
現在は木梨憲武さん主演の「春になったら」に木梨さんの上司役としてご出演!
第3位 70点 才能アリ
紺野まひるさん
春夕焼 台本ト書き 「ここで泣く」
☆夏井先生の評価
基本形をちゃんと勉強しています。中七下五もそつなくまとめています。
\添削/
春夕焼 ト書き犯人 「ここで泣く」
「同点70点で順位の差をつけたのは、お題との関連性。他のドラマでも読める句だから」との事でした!
第4位 40点 凡人
大友花恋さん
初刑事 手錠震わす 余寒かな
☆夏井先生の評価
「初刑事」と始まるので、本当に初めて刑事になった人の句のように読まれるかもしれない。そして「寒いから震える」という因果関係が出てしまうともったいない。季語の力を信じれば「震わす」とかかないでもいいんじゃないかな。
\添削/
余寒なり 手錠をかける 初シーン
刑事役の手錠をかけるシーンで手が震えてしまった。それを「寒いからかな?」とごまかした経験を詠んだ大友さんでしたが、名人・森口瑤子さんから「季語を活かすなら、寒さとかけない方が良いのでは?」と言う指摘通り、夏井先生の添削で良い句になりました!
第5位 38点 才能ナシ
トレンディエンジェル斎藤司さん
冴えかえる 帰宅後妻の 取り調べ
☆夏井先生の評価
兼題写真からこの「取り調べ」という言葉を抽出して、それを別の場面に発想を飛ばしてみるというやり方はあっていいんですよ。
ただ「帰宅後妻の取り調べ」という内容が貧しいな、と。「取り調べ」まで言っちゃうからそこが浅い句になってしまうんですよね。
\添削/
冴えかえる 深夜の帰宅 妻や待つ
お笑い芸人さんでありながら、レ・ミゼラブルなどミュージカルや舞台でも活躍されているトレンディエンジェル斎藤さん。
前回は「小さな手 2階ボタンに届く秋」という素敵な句をお詠みになりました。
◆2月15日の昇格試験
名人7段 森口瑤子さん
ロケバスに 積む犯人の 春日傘
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格! 名人8段に!
たったこれだけの言葉でよく表現したなぁ、と褒めたいと思います。
「ロケバス」と書くだけで俳優さんの句だという事が一発でわかります。そしてこの語順がとても大事です。最後に「春日傘」と書くと、犯人がどういう人物なのか暗示しつつ、実はそれがトリックになるのかもしれないとか、このドラマの中で大事な要素に違いない、と想像させてくれますね。
「最も少ない言葉で最も大きな世界・効果を作る。これができるのが名人です」というお褒めの言葉でした!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
張り込みの あんぱん香る 桜漬け
☆夏井先生の評価→がっかり
以下にも刑事ドラマらしい句ですね。小道具にあんぱんを使うのが悪いという訳じゃないんです。ただやっぱり、みなさん「張り込み・あんぱん・牛乳」のラインを考えて苦労した人が多い中で、お手本と言うには物足りないかなと思います。
\添削/
桜漬けほんのり 張り込みのあんぱん
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プレバト俳句 2024年2月8日の結果 お題「焼肉」
今回はなんと番組史上初の珍事が起こったそうです!
第1位を見ていただくと何事かわかります!早速どうぞ!
第1位 57点 凡人
渡辺満里奈さん
タン塩を 頬張る視線 春愁の吾子
小さな頃は無邪気に焼肉を食べていたが、最近は頬張る可愛さも見せるが思春期で視線を下げて黙々と食べるお子さんの様子を詠んだそうです。
☆夏井先生の評価
音数が溢れているというのはまさに情報が多いんですね。
優先順位を考えるとまずは季語「春愁」は外したくない。では優先順位②は何かと考えると、自分と子どもの人間関係を表現したいに違いないので「吾子」も残しましょう。
優先順位を③までに絞れば、ひとつの句に納められるます。
あとは「タン塩」か「視線」どっちかとなる訳ですが、「春愁の吾子」という語句があれば、この「視線」はある程度想像できます。となれば、これを諦めれば良いという結論に至ります。
\添削/
タン塩を頬張る 春愁の吾子よ
なななんと、今週は才能アリが不在という珍事に!
1月25日の放送では、才能アリが3人も出たりと、お題によって浮き沈みがあるものですね~。
>>2024年1月25日の結果にジャンプ
第2位 55点 凡人
笠原秀幸さん
ハラミ食む 君の笑顔や 春の恋
☆夏井先生の評価
「君」というと詩歌の世界では恋愛の対象を意味しますから、「君が怒っている」時は表情を書く必要があるかもしれません。ですが、ハラミを食べているんだし、笑顔に違いないよと誰でも思う訳です。
しかも「や」は無駄な詠嘆でしたね。(とバッサリ)
そして「君と」とすると、自分もいることが表現できますね。
\添削/
ハラミ食む 君と春待つ 恋ひとつ
第3位 45点 凡人
市川紗椰さん
目を背く 燃えるパプリカ 彼我の春
焼肉についてくる野菜を焦がしがちだが、見て見ぬふりをすることと、彼との距離感をかけて詠んだという市井紗耶香さん。
それに対して「話しを聞けば焼き肉屋とわかるが、聞かなかったらパプリカ畑でも焼けてるのかと思った」という梅沢さんでした😂
☆夏井先生の評価
パプリカ畑とは思わなかったですよ(笑)
そもそも材料が多すぎるんです。俳句は17音しか使えませんから、言葉の優先順位をつけてみるのが良いですね。
まず「春」という大きな季語があります。これが優先順位①として活かす。そして他の野菜もある中で、なぜパプリカにしたのか作者の思い出なのかもしれないのでこれも優先順位②として残します。「彼」も外しにくいなら優先順位③。ここからの添削になります。
「目を背けました」というのは説明分。こういう所から入ると音数足りなくなるので諦めてください。
\添削/
彼と吾と 網にパプリカ 焦がす春
第4位 40点 凡人
和牛 水田さん
先輩を いや肉待ち侘びる 二月の夜
☆夏井先生の評価
問題はこれをパッと読んだときに、焼肉屋の前だとわからないんです。
もしかしたら自分の家に肉を持ってきてくれるとか、そんな風にも読めるでしょ?
\添削/
焼き肉屋の 前に立つ先輩 待つ余寒
前回は「この人はジュニアさんのようになれる」という賛辞をいただきましたが、今回は残念ながら凡人という判定となりました。
開口一番「君だったのか…期待した私がバカだった……。まあそれは良いんだけど直します。」と言って添削に入った夏井先生でした😂
第5位 25点 才能ナシ
棚橋弘至さん
焼肉で 筋肉付けて 春肥大
☆夏井先生の評価
全体が散文なんですね。「焼肉食べて筋肉付けて春には大きくなりました」ということを、ちょんちょんと俳句っぽい音数に切り込んだ感じでしょうかね。
ご本人がおっしゃる「映える」ですか?これを使いましょうかね。
\添削/
筋肉の 映える春なり 肉を食う
◆永世名人 自身の句集完成を目指す!
永世名人 フルーツポンチ村上さん
スッカラの 窪みは浅し 春の宵
スッカラ:焼肉屋で出てくるスプーン
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り16句!
兼題写真からしっかち物を出してくるというのは、俳句を作る上でとても大事なことです。その後中七「窪みは浅し」で、さらに物にグ~っと寄って、スプーンだけにクローズアップする。これぞまさにポンチ君ですね。
「春の宵」という季語も案外良い効果を持ってるんです。
「春宵一刻値千金」という言葉がありますが、春の夜は趣が深く、そのひと時は千金にも代えがたい価値がある、と昔の人も言っていたわけです。
スッカラですくったスープに春の宵の陰影が映るかのような、そういう豊かな時間をこの「窪みの浅いスッカラ」という物によって季語を表現する。これが俳句の目的で、ポンチ君のやろうとしていることは成功しています。
「ポンチ君」は夏井先生がフルーツポンチ村上さんを呼ぶときの愛称です😊
さすがの素敵な句で、夏井先生の添削も力が入っていました~
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
春愁の 一人焼肉 持て余す
☆夏井先生の評価→がっかり
これを一読したときに「ひとりで焼肉を食べて、食べきれず、持て余したことに春の愁いを抱きました」と、ほとんどの人が読み取るだろうと思います。
「春愁」の原因が「一人焼肉持て余す」こと、という因果関係が一句の中に生まれることがとてももったいない。
「春愁」という季語と、中七下五を切り離してくれさえすれば、この句はなかなか良い俳句になるんです。
あと一文字変えるだけで、あなたのやりたいことができるんです。
\添削/
春愁と 一人焼肉 持て余す
どこに問題があったのかをなんと浜ちゃんがビシッと指摘!
「私には原因のわからない春の愁いがありました。そして焼肉に行ったら「春愁」も持て余す、「焼肉」も持て余す。このようにすると、「春愁」という季語がしっかり立つんです。」という難しい添削が入りました…!
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プレバト俳句 2024年2月1日の結果 お題「鍋つゆ売り場」
第1位 70点 才能アリ
高橋真麻さん
片言の 子の猫舌と 鱈の鍋
☆夏井先生の評価
片言の赤ちゃんと「鱈」という言葉のミスマッチな味わいもあって良いですね。
なによりも褒めないといけないのは、上五中七でシンプルな書き方をしているけど、必要なことが全部言えているわけです。片言の子どもがいる、その子は猫舌です、そして鱈が好きなのかななど。
「鱈の鍋」と名詞止めになっていますが、ちょっと動きがあった方がフーフーしている感じも出るかもしれません。
\添削/
片言の 子の猫舌と 鱈鍋と
「鱈の鍋」で終わると、映像が鍋のアップで終わってしまうけど「と」で終わるとその先も想像が膨らむ、という素敵な添削でした!
第2位 60点 凡人
勝俣邦和さん
無事願い かかあと待ってる 三平汁
☆夏井先生の評価
※準備中
\添削/
無事帰港 願うかかあの 三平汁
第3位 55点 凡人
キスマイ宮田さん
牛鍋の 〆のおうどん 捜索隊
☆夏井先生の評価
気持ちはわかるんですよ。最後の「捜索隊」という工夫ですが、それをおもしろいと思ってくれる人もいるかもしれませんが、擬人化が肝心の「牛鍋」という季語より悪目立ちしてしまっている。
\添削/
牛鍋の 〆のうどんを さぐる箸
第4位 25点 才能ナシ
コロコロチキチキペッパーズ ナダルさん
鍋囲う 笑顔思いて 出汁選び
☆夏井先生の評価
今日の句の中で一番、プレバト俳句を見てないなと思います。鍋を囲みます、とか笑顔を思ってます、とか、こういう句は散々痛い目にあっているわけですから、過去の番組を観て学んでないという事がよくわかりました。
もうひとつ、鍋を囲んでるのかと思ったら思っているだけ。「出汁」が出てきて入れるのかなと思ったらまだ選んでる。
時間軸がずらされて、場面がぐちゃぐちゃなんです。
\添削/
鍋の出汁 選ぶ売り場や 冬の夕
第5位 20点 才能ナシ
加藤ローサさん
よーいどん おしくらまんじゅう 鍋の夜
☆夏井先生の評価
ひょっとすると「鍋」が季語だと思っているのではないか。「鍋」だけだと季語にはならないんです。寄せ鍋、牛鍋、おでんなど、何か具の入って初めて季語になるんですね。
かわりに「おしくらまんじゅう」が季語ではあります。ただ、加藤ローサさんが詠みたかった内容は実際におしくらまんじゅうをしているのではなく、おしくらまんじゅうを比喩として使っているので、季語としての鮮度は低くなります。
\添削/
おしくらまんじゅうみたいに 寄せ鍋を囲む
◆2月1日の昇格試験
特待生2級 森迫永依さん
商談の 中華テーブル 窓凍てる
☆夏井先生の評価→現状維持
「凍てる」を、商談がうまくいっていないような緊張感に使おうとした、ということでしたね。それがやっぱりちょっと損しているわけです。
時候の季語を心情として託す使い方はしますが、この場合「窓」という映像がはっきりあるので、それを使いましょうよ。
\添削/
窓凍つや 商談中の 中華卓
残念ながら現状維持の森迫さん。ですが夏井先生から「上を狙うには大事なトレーニング」との期待を込めたお言葉でした!
◆特別永世名人 梅沢富美男さん 2月1日の締めの一句
ちゃぶ台に 干支の過ぎたる 祝箸
☆夏井先生の評価→がっかり
中七下五、良いですね。祝箸の句として、この中七は素晴らしい。ここがすごく良いのに「ちゃぶ台」でぶっ壊しているわけですよ。
中七下五に良いフレーズを思いついたから、あとから「ちゃぶ台」をくっつけたんでしょ?
「ちゃぶ台に祝箸がおいてあります」というのはなんだか平たい光景になってしまう。「に」も完全にダメです。
\添削/
かしましや 干支の過ぎたる 祝箸
中七下五を絶賛されるも「もったいない」と酷評された梅沢さんでした😂
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プレバト俳句 2024年1月の結果
プレバト俳句 2024年1月25日の結果 お題「美容院」
「74点が出た!」という番組の告知で楽しみにしていた今週のプレバト俳句!
どんな才能が飛び出したのでしょうか⁉さっそく結果発表~!
第1位 74点 才能アリ
アインシュタイン 河井ゆずるさん→特待生昇格!
待春の病室 祖母に巻くロッド
☆夏井先生の評価
俳句でできることをちゃんと分かった上でこの句を作っているという事がこちらに伝わってきますね。
春を待つ光が病室に満ちている「待春の病室」で場面が切り替わり、祖母という人物が出てくる。
「祖母に」ここからちゃんと考えているんですよね。
「祖母にロッドを巻く」としても良いのだけど、こうするとこの句の作者が祖母の髪の毛を巻いているように見えてしまう。最後に「ロッド」を持ってきて、物に焦点を絞ると、作者はちょっと横で嬉しそうに見ているのではないか、という様子に違いない。
最後、病気が良くなってほしいという思いが「待春」という映像を持たない季語によって押し出される。
「良くなってね、おばあちゃん」なんて書かなくても伝わる。これが素晴らしいですね。
74点という高得点は河井さんでした!特待生に昇格おめでとうございます!
第2位 55点 凡人
AKB48 柏木由紀さん
ほっとする パーマのヒーター 冬の朝
☆夏井先生の評価
言いたいことはちゃんと伝わりますね。「ほっとする」という言葉を使わずに描写の言葉にしましょう。
\添削/
ほのほのと パーマヒーター 冬の朝
第3位 45点 凡人
研ナオコさん
早いかな 襟足すっきり 春近し
☆夏井先生の評価
「早いかな」は自分の気持ちを説明した言葉なんですね。5音分節約できるので、映像をいれましょう。
\添削/
襟足をすっきり 春近き鏡
柏木由紀さんと研ナオコさんは同じような指摘が入りました。つい気持ちを書いてしまいたい気持ち、わかります!
第4位 38点 才能ナシ
君島十和子さん
先駆けて 切り揃えし 春待ちの朝
☆夏井先生の評価
お題の写真「美容院」を見ているから髪の毛のことだと分かるが、兼題写真が無いときには分かりにくい句になってしまっている。人によっては「盆栽」のことでも詠んだのかな、と。
それから「先駆けて」は「春待ち」という季語の力を信じれば、書かなくても伝わります。
\添削/
髪を切り揃えて 春待ちの朝
第5位 25点 才能ナシ
武尊さん
金に染め 宙舞う一月 勝ち儀式
☆夏井先生の評価
この句も兼題写真を見ていない人には、何を染めて何に勝つのかが伝わってこないんですね。
\添削/
金髪に変え 一月のゴング待つ
武尊さんは過去2回「才能アリ」でしたが、今回は残念な結果となってしまいました…!
◆1月25日の昇格試験
名人7段 森口瑤子さん
就活の黒髪は 艶失せて冬
☆夏井先生の評価 →現状維持
惜しいと思うのは、「は 艶失せて」というところ。「就活の黒髪」「冬」とくれば、冬になっても内定がもらえない、焦りの冬なんだろうということが分かってしまいます。
そうなると「艶失せて」が理屈になってしまう。俳句は理屈とか説明を嫌います。映像を描写するのが俳句です。
\添削/
就活の黒髪 木枯らしに束ぬ
うわ~!この直しはすごい~!
木枯らし、とするだけで、就活が良い方向には進んでいないことが分かりますね\(◎o◎)/
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
髪の毛の 挟まる雑誌 四温かな
☆夏井先生の評価→がっかり
「髪の毛の挟まる」と展開するので、一瞬電車のドアとかに髪の毛が挟まったのかと思ってしまいました。
おっちゃん、成功体験に甘えるタイプだから、以前「コロコロのミシン目ずれている四温」という句、うまくいったじゃないですか。あれめちゃくちゃ褒めたでしょ?だから今回も「四温」て付けときゃいいかな、くらいの感じに思いましたね。
「かな」はきっぱり諦めてもらいます。「かな」に挑むなら真剣に。いい加減にちょん、と付けたものは見破られます。
\添削/
切り髪の 挟まる雑誌 四温晴
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プレバト俳句 2024年1月18日の結果 お題「毛布の猫」
第1位 72点 才能アリ
呂布(りょふ)カルマさん
どこまでが猫で どこから毛布かな
夏井先生の評価
非常に面白い作品ですね。韻文のリズムも有効に使ってらっしゃる。調べもいい。「どこ」が続くのも良い。
もうひとつ褒めないといけないのは、「猫」と「毛布」が出てきますが、「毛布」を冬の季語としてちゃんと主役に立つように「かな」で詠嘆するなんていうところも、なかなかのものだと思いますね。
この形でも充分に良いのですが、あえて、ちょっとだけ違うリズムにする手もあります。
内容にあった面白いリズムにしてみるのも俳句の許容範囲です。
\添削(参考)/
どこまでが猫で どこからが毛布
印象的な眉毛でお馴染み、ラッパーの呂布カルマさん!
「作者がラッパーのあなただと分かって、もっと自由にあなたのリズムでお書きになると他の人とは全く違う新しい俳句が生まれます。期待の星を見つけた」というお言葉でした!
第2位 71点 才能アリ
新木優子さん
冬晴の パリの街並み 猫二匹
夏井先生の評価
もうこれは一読しただけで光景が立ち上がってきますね。
「冬晴れ」のあとに「パリ」という地名が出てきます。「パリの街並み」で、ワイドな映像になります。
俳句において「パリ」というような固有名詞は、とても大きな力を持ちます。例えば「冬晴れの 江戸の街並み」とすると、時代劇の世界にドーンといくでしょ?
固有名詞というのは、季語に匹敵するくらいのイメージを持っている。それをうまく使いこなしています。
「大きな街並みの中にちょっと猫が寄り添うように猫がいる、というほのぼのとしたいい光景だなとも思いましたが、、新木さんの話しを聞いて、人間を二人にしたらもっと奥行きが出る」と、参考として添削が入りました!
\添削/
冬晴の パリの街並み 猫と吾と
第3位 70点 才能アリ
サルゴリラ 児玉智洋さん
老猫の いびきは父似 日向ぼこ
夏井先生の評価
上五+中七でワンフレーズ、最後五音で季語という基本の取り合わせの形を勉強しているな、と見てわかりますね。
そして「老いた」猫、の「老」の一字が、中七のリアリティにくっついてくるんですね。それによって、お父様はある程度の年齢なのではないか、老いた猫と父に対するいたわりの気持ちなんかもほんのりと浮かんできます。
それはすべて「日向ぼこ」という季語の持っている暖かいイメージが、くるっと包んでくれる、と。
「この『くるっと包む』のが、この句の良いところです」と笑顔の夏井先生!
キングオブコント優勝者、お笑いコンビ・サルゴリラの児玉さん。3位と言っても70点の高得点&直しなし!すごい!
第4位 60点 凡人
風間トオルさん
冬日向 窓辺に毛布 猫の夢
「冬日向」と「毛布」は季重なり、そして三段切れなんじゃないかな…とご指摘の千原ジュニアさん。
評価に影響したのでしょうか?
夏井先生の評価
問題点はジュニアさんが語ってくれた通りですね。
今回のお題が「猫と毛布」なので、毛布を主たる季語にすると、ものすごく簡単な話しなんです。
「冬」を消すだけ。
\添削/
日向なる 窓辺に毛布 猫の夢
第5位 45点 才能ナシ
若村麻由美さん
母を待つ 今日も感謝の 冬薔薇
夏井先生の評価
お題からなぜこの句にたどり着いたのか?発想を広げることは悪くはないが、読み手として、どういう連想でこの句になったのかある程度たどれないと、唐突な感じになってしまう。
テーマは横に置いといて、作品として見ると、もったいないのが中七。
「今日も感謝の」というのは、自分の気持ちを説明してしまっている。俳句では説明することを嫌います。
\添削/
通院の 母待つ庭の 冬薔薇
または、
通院の 母待つ庭や 冬薔薇
「の」にするか「や」にするかで、場面の切り替えが変わる、と夏井先生。
一文字変えるだけで印象が変わるのがおもしろいですね!
◆1月18日の昇格試験(今週は永世名人のみ)
永世名人 千原ジュニアさん
☆自身の句集完成を目指す!
吾に見えぬもの 見えておる炬燵猫
ネコちゃんを飼っている方ならあるあるかもしれませんが「何もないところを猫がジッと見ている」光景を詠んだそうです!
☆夏井先生の評価→掲載決定!→残り19句!
季語と真っ向勝負でしたね。一物仕立て(季語の事だけを詠む俳句の型)というのは、なかなか難しい技なんです。それに挑んでくれたのも褒めたいと思います。
語順も良いですね。先に「炬燵猫」が出てくると「吾に見えぬもの~」に謎が無くなってしまう。
「吾に見えぬもの」ってなに?ホラーの話しかな?と思っていると「炬燵猫」が出てくる。
猫って本当にこんな感じじゃないですか。何見てるか分からないけど、ジーっとどこかを見つめている。いかにも猫らしい表現を、この猫の視線だけを描写して、ちゃんと詩にしている。
「これはちゃんと褒めましょう」と拍手付きでお褒めの夏井先生でした!
千原ジュニアさんの加速が止まりません!ジュニアさんとフルポン村上さん、どちらが先に句集を完成させるでしょうか⁉
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
可惜夜の 猫の温みの 布団かな
「可惜夜」は、この上ない貴重な夜、という意味を持つそうです。
梅沢さんは猫ちゃんは飼っていませんが、ユメちゃんというワンちゃんを想って詠んだそうです。
☆夏井先生の評価→がっかり
まず「可惜夜(あたらよ)」、きれいな日本語です。どういう時に使うか。例えば「あなたと過ごした2人の可惜夜」みたいな感じで、とても貴重な、とても素晴らしい夜、ということなのね。
あなたにとって、ユメちゃんのことは貴重かもしれないけれども、俳句で「猫」「温み」「布団」て、めちゃくちゃベタじゃないですか。これがあなたにとって「可惜夜」なの⁉「可惜夜」という言葉に対してとても失礼な使い方だな、と思う訳です。
\添削/
可惜夜の布団 猫の寝息かな
「直してもつまらない句だな」という強烈なダメ出し!
激怒する梅沢さんに「つまらないものはつまらない」と、きっぱりの夏井先生でした(*‘∀‘)
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プレバト俳句 2024年1月11日の結果 冬麗戦!
待ちに待った冬麗戦です!
こちらは別記事で書き起こしてまいります!
【プレバト俳句】冬のタイトル戦2024年「冬麗戦」の結果まとめ!
プレバト俳句 2024年1月4日の結果…は、ありません!
今週も残念ながら放送がありませんでしたが、来週は冬のタイトル戦です!
来週までに、昨年の冬麗戦と、前回の金秋戦を振り返るのもおすすめです!
\【プレバト俳句】冬のタイトル戦2023年「冬麗戦」の結果発表!/
\【プレバト俳句】秋のタイトル戦2023年「金秋戦」開幕!/
プレバト俳句 2023年12月の結果
プレバト俳句 2023年12月28日の結果…は、ありません!
今年も残すところ、あとわずか!
今週の放送はありませんでした😢
来年は冬のタイトル戦でしょうか?楽しみです!
プレバト俳句 2023年12月21日の結果 お題「号外」
本日は元アナウンサーのみなさんが挑戦!
桝田絵理奈さんはプレバト初代アシスタント、森香澄さんは最近人気急上昇中の元テレビ東京のアナウンサー。長野智子さんは
青山さんは元NHKアナウンサー。サンデースポーツ担当で、王さん長嶋さんも取材経験ありとのこと。
松田和佳さんは元静岡朝日テレビのアナウンサー。慶応幼稚舎から大学卒業という経歴。
第1位 松田 和佳さん 70点 才能アリ
かじかむ手 シワの号外 握りしめ
「すごくいい句だけど「握りしめ」があれば「手」はいらないんじゃないか?とジュニアさんから指摘が入りましたが果たして…?
☆夏井先生の評価
直すとしたらやはり「手」が不要。そして「かじかむ」は漢字にした方が字面が良いですね。そして「手」を詠嘆の「や」に変えると、「シワ」も感じに変えた方が縦書きの俳句としてしっくりくるし、どっしり感もでます。
\添削/
悴むや 皺の号外 握りしめ
第2位 長野 智子さん 67点 凡人
新元号 重なるシュプール 光さす
「平成」に元号が変わったことを、苗場スキー場で聞いてこい、というアナウンサー時代の経験から詠んだそうです。
☆夏井先生の評価
これはとても良い感覚でしたね。もったいないのは「光」とあれば「射す」わけですから不要。そしてジュニアさんが指摘してくれたように「シュプール」からですね。
\添削/
シュプールのひかり 新元号発表
第3位 桝田 絵理奈さん 50点 凡人
十の目を 集めし鰤は 丸一本
出演者たちから「謎の句」と言われた桝田絵理奈さん。「近所の釣り好きのおじさんが号外のようにブリを配っていた」という光景を詠んだとのこと…!
「十の目」はブリを囲む桝田絵理奈さんの家族5人の目のことだそうです。
☆夏井先生の評価
これはいろんな謎の入っている凡人の句なんですよ。こんな単純な話しならサッサと言えよ!というくらいに思っています。
\添削/
鰤一本 家族五人の 目を集め
第4位 森 香澄さん 35点 才能ナシ
号外も 炬燵でスマホ 此のごろは
☆夏井先生の評価
「この頃は号外もコタツの中でスマホで見ます」という文章をところどころ抜いて、五七五にして俳句っぽくなったでしょ!という句ですね。
\添削/
号外を スマホで眺めゐる 炬燵
第5位 青山 祐子さん 15点 才能ナシ
冬の虹 トラウマ乗り越え アレ掴む
☆夏井先生の評価
阪神の優勝が薄れていくにしたがって、次第に意味が分からなくなっていく句。少しでも何かわかるようにヒントを散りばめておくと、読み手が調べて「これは阪神優勝の句だ」とたどってくれる可能性はでてきます。
\添削/
優勝掴む 三十八年目の 冬虹
◆12月21日の昇格試験
特待生5級 的場浩司さん
昭和逝く 凍星今日も そこにある
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!特待生4級に!
「逝く」という文字を使っていることは昭和天皇の崩御への弔意でもあるし、昭和という時代への想いでもある。そこに読み手が共感するわけですね。「凍星」という季語も、まさに冷たい1月の頃、その季節を言い当てている。
そして「今日もそこにある」というさりげない口語のフレーズなんですけれども、さりげなさの中に実感がこもっている。今日の「凍星」の光自体も、何十光年、何百光年の光であるよ、という長い時間の無常観のようなものを読み手に見せてくれている。
永世名人 千原ジュニアさん
☆自身の句集完成を目指す!
極月の号外 無傷のチャンピオン
ボクシングの井上尚弥さんを詠んだそうです。自身の句集に絶対掲載してほしい!という意気込みのジュニアさん。結果はいかに⁉
☆夏井先生の評価→掲載決定!残す20句に!
「極月」は12月を表す季語ですね。どんな内容の号外なのか、読み手は知りたいわけです。
この句を読んだ瞬間、これはボクシングだろうなと思いました。なぜそう思わせるかというと「チャンピオン」もそうですが「無傷」も大事なポイントです。しかも号外になるほどの試合であった。
読み終わったら「4団体統一」とか「日本人初」などの見出しが躍っているように思いましたね。お見事です。
千原ジュニアさん、絶好調です!ワタクシもすぐに井上尚弥さんが思い浮かびました!
フルポン村上さんとどちらが早く句集完成となるでしょうか⁈
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プレバト俳句 2023年12月14日の結果 お題「小さい手」
本日は、特待生一斉査定!
実力者たちが昇格を目指します!
子どもを表現する際に出てきやすい「小さい手」は、凡人となりやすいワード。
夏井先生から難しいお題が出されました!
◆2023年12月14日の昇格試験
特待生5級 水野真紀さん
冬うらら 小さな手に 砂の地球
幼稚園にボランティアに行っているという水野さん。
子ども達が作る泥団子をテーマに詠んだそうです。
☆夏井先生の評価→現状維持
フルポン村上さんが、少し不穏な調べとおっしゃったけど、地球温暖化や環境汚染で今、地球が砂のようだという句ではないかと思った。そうなると、この句の良さを生かすのであれば「冬うらら」ではなくもっと暗く大きい季語を持ってきたら、とも思った。
しかしこの句は「冬うらら」の季語が適当で、「砂の地球」そ下五を大きく表現しすぎてしまった。なので必要以上の意味をもってしまった。そんな句ですね。
\添削/
泥だんご光れ 地球の冬うらら
手直しはしたが「小さな手に砂の地球」はとても良いフレーズ。と夏井先生。
特待生3級 犬山紙子さん
冴ゆる夜や コントラバスに 小さな手
季語の「冴ゆる」は、肌を刺すような厳しい寒さのこと。
☆夏井先生の評価→現状維持
評価のポイントは、音が鳴っているのか、鳴っていないのか。「コントラバスに」とあるから、「コントラバスに触れた小さな手」を表現しているのかと思ったが、犬山さんは「鳴っている」ことを表現したかったのですね?だとしたら、(添削に入る)
\添削/
子の指や 冬のコントラバス ぼぼん
永世名人 フルポン村上さん
☆自身の句集完成を目指す!残り17句!
レノン忌や 小さき手にまだ 利き手なし
ジョンレノンの命日12月8日「レノン忌」が季語だそうです。
☆夏井先生の評価→ボツ「すごくいい句だけどボツ」という珍しい評価に…!
太平洋戦争が始まったのも12月8日。世界の戦争と平和を考えるような背景が、この「レノン忌」にはあるわけです。それをこの「や」で詠嘆して、中七下五の素材も良いじゃないですか。
まだ利き手のない、どっちに舵を切るか、この子たちの利き手にかかっているというメッセージ性もありますよね。さすがだな、村上さんと思いましたね~。
ただブラッシュアップで損している。
「小さき手にまだ利き手なし」とすると、「利き手がまだありません」という事柄を述べている。
これは逆でしょう!
\添削/
レノン忌や まだ利き手なき 小さな手
「このような語順にすると、最後に「手」の映像が残る。この手が未来を決める。そんなレノン忌である」というワンランク上の添削でした!
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プレバト俳句 2023年12月7日の結果 お題「お弁当」
今週は、元子役のみなさんが挑戦!なかなかレベルの高い査定となりました!
第1位 村山輝星(きらり)さん 72点 才能アリ
席替えは窓側 蜜柑お裾分け
☆夏井先生の評価
実体験がなにより、という証拠のような一句ですね。
余計な事を書かずに「席替えは窓側」だけで、窓側をゲットできたことも分かるし、その後に「蜜柑」が出てくると、なんで窓際が良いのかな?ああ、ミカンの季節・冬のお日様の季節だから窓際で喜んでるのかな?ということも分かります。
後半もシンプルにまとめましたね。自分のお弁当にだけ入っているミカンをひと房ずつお裾分けしているような光景が見えます。
句またがり、という難しい型にも挑戦して、これは相当よく勉強して練ってきた。お見事です。
auの三太郎シリーズのCMでもお馴染みの村山輝星ちゃんは、同じ回の消しゴムはんこ査定でも第1位!さらに1発特待生でした!
俳句で72点は高得点!しかも字もとってもキレイ!才能が溢れています~♪
第2位 鈴木梨央さん 70点 才能アリ
弁当の 輪ゴムで鉄砲 冬の空
☆夏井先生の評価
読んだ瞬間に描きたいことが伝わってきますね。惜しいのはたった一箇所「で」です。
真ん中の中七は極力7音にした方が良いのが定石です。
\添削/
弁当の 輪ゴム鉄砲 冬うらら
大河ドラマやポカリスエットのCMでも大活躍の鈴木梨央ちゃん。70点という素晴らしい点数となりました。
さらに上を目指すなら、みんなでワイワイしている感じを出すために「冬の空」を「冬うらら」という楽し気な季語に変えても良いのでは?という添削でした!
第3位 尾上右近さん 67点 凡人
顔見せや 贔屓出る前 幕の内
「顔見せ」とは、冬に行われる歌舞伎の興業のことで、冬の季語だそうです。
☆夏井先生の評価
ご贔屓の役者さんが出るまでに、という感じはとても良いですよ。惜しかったのは「出る前」がちょっと説明っぽくなるところ。ここをもっと、お客さんのワクワク感を少し足してあげたら、あっという間に才能アリに行けるんです。
\添削/
顔見世や 贔屓待つ間の 幕ノ内
第4位 住田萌乃さん 65点 凡人
パプリカを 子ども包丁 冬の朝
☆夏井先生の評価
なんでパプリカ?という謎が解けました。野菜果物は収穫時期が季語になっていますが、パプリカは年中収穫できるので、歳時記には季語として載っていないことが多いと思います。
「パプリカ」から始まると、「冬の朝」が急に出てくる感じがしてしまいます。どういうことかというと、「パプリカ」と聞くと、明るい色合いが見えてきて、子ども包丁を使って楽しくお料理している風景かな?と想像した瞬間「冬の朝」が、忙しさを連想させる。
「子ども包丁」より、季語の「冬の朝」を活かしましょう。
\添削/
冬の朝 パプリカを切る おてつだい
住田萌乃ちゃんは、10歳の頃Foorin(フーリン)のメンバーとして『パプリカ』を歌い、紅白にも出場!凡人4位ながら、65点はなかなか良い点数ですよ~♪
第5位 小林星欄(せいらん)さん 20点 才能ナシ
浅漬けと 三歩先では 米硬き
「浅漬け」と「お米」は夫婦くらい相性がいい、という発想から詠んだそうです。
☆夏井先生の評価
なんかやろうとしてコケた、という句ですね。あなたが言いたいと思ったことを表現してみましょう。
\添削/
浅漬けや 弁当の飯 ひえびえと
または、
浅漬けや 冷たきものに 飯と妻
◆2023年12月7日の昇格試験
特待生5級 こがけんさん
白息や 弁当運ぶ 吊足場
吊足場:建設現場などの高い場所で差徴するための足場
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!
どんな人の息か伝わってきます。型をしっかり学んで、それをやってきた手堅い句ですね。
「白息や」で口元のアップから始まり、「弁当運ぶ」は、自分の弁当ではなく、いくつか運んでいるのではないか?という読み取りができます。
さらに「吊り足場」の「吊り」が見事でしたね。高所の作業の現場、足場の悪いところに弁当を運んでいく。お弁当屋さんのバイトの子かな?そんなところまでちゃんと見えてくる。
必要なことだけがきっちり書かれている。いらない言葉が一切ない。見事な一句になります。
こがけんさんは、歌もうまいし、料理もお上手。さらにプレバトでは絵画の査定でも才能を見せ、多才ぶりに驚かされます!すごーい!
永世名人 千原ジュニアさん
☆自身の句集完成を目指す!残り22句
セット裏 鯛焼を選る ホシとデカ
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り21句に!
語順の勝利。本当にこの「セット裏」から始めたのが大事な判断でしたね。「セット裏」にすることで、この後のリアリティが増していきます。
「選る」の部分は「食べる」とか「食う」など、どの動詞にするか迷うところですが、「選る」にしたことが良かったんです。今のたい焼きはカスタード味があったり定番のあんこがあり、それが差し入れられて、どれにしようかな?と選んでいるその賑やかさが大事なポイントなんです。
最後「ホシとデカ」で役者さんの小休憩かな?とどんどん読みが深くなっていきます。
4回連続「掲載決定」!絶好調の千原ジュニアさん。「もう軽やかなもんですね。」と笑顔の夏井先生でした!
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プレバト俳句 2023年11月の結果
プレバト俳句 2023年11月30日の結果 お題「万国旗」
本日は名人・特待生の昇格試験!
特待生3級 森迫永依さん
万国旗 小春の影を 落としけり
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!特待生2級に!
「小春の影」という表現がとても良いと感じました。
「落としけり」がいらないのではないかとの考え方もありますが、平和の象徴のような万国旗が影を落とす光景に心惹かれた、という事はひょっとしたら今の世界情勢のさまざまな出来事が心をよぎったのかな?そうなると「落としけり」は必要な言葉だと考えます。
「けり」を正しく使えていることはすごく褒めたい。
「万国旗の小春の影」というものは、ずっとそこにあったのに、今ハッと気づいた。そのような感動が「けり」なんです。それをちゃんと勉強したうえで使っている。
名人7段 森口瑤子さん
冬虹の かけらとなった 万国旗
☆夏井先生の評価→現状維持
イメージはとても美しいと思います。「冬虹」と「万国旗」の取り合わせは詩としての要素がいっぱいあります。
消化不良となったのは「かけらとなった」という表現。冬虹というのは、今にも消えそうな冬の雨の後に出る虹の事を指します。その虹がさらにかけらになって万国旗になっていった、という色彩のイメージが消化しきれない。読み手としては「なんとなく綺麗」で終わってしまう。
「かけら」が少し硬いので「溶けて」くらいにすると読み手の脳にも伝わりやすくなるかもしれません。
\添削/
冬虹に溶けて 万国旗の残像
添削が入りましたが夏井先生いわく「でもあなたの発想や感覚は素晴らしい。本当に素敵な詩をお持ちの方」と嬉しいお言葉でした!
永世名人 フルポン村上さん
☆自身の句集完成を目指す!残り17句!
万国旗 隠し持つ手の如き鵠
鵠(くぐい):白鳥の事
☆夏井先生の評価→ボツ
作者の意図が読み取りにくいところはあるんですが、何かを表現したいという核があるので、ものすごく興味を持ちました。ただちょっと逃げた?と思ったのは「鵠」です。
「万国旗」という言葉に対するなら「鵠」より「白鳥」と入れたくないですか?だって、「白鳥」の「白」が無かったら「旗」の白さも活きない。ひよりやがったな、と思ったわけです。
\添削/
万国旗抱くか 白鳥の羽撃
「逃げた」「ひよった」と散々な評価でしたが、夏井先生はこの句の解析にものすごく時間をかけたそうです。そのうえで「ですがその時間は私にとって、素敵な楽しい時間でした。だから作者にありがとう、と伝えたいです」って!大賛辞ではないですか⁉
フルポン村上さんの才能、感性を認め、本気で添削していることがわかります!
なんだか感動してしまいました!
森口瑤子さん、森迫永依さん、フルポン村上さんは夏井先生の中でもお気に入りの方々なのではないでしょうか?
今後も楽しみにしましょう~♪
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プレバト俳句 2023年11月23日の結果 お題「コロコロ」
第1位 アインシュタイン河井ゆずるさん 71点 才能アリ
初冬のラグ かの愛犬の 尨毛あり
※むくげ:獣のふさふさと長く垂れた毛のこと
☆夏井先生の評価
伝えたい内容がちゃんと伝わってきます。
そして、上五を字余りにして、中七下五で調べを取り戻す、というところはよく勉強していますね。
梅沢さんの指摘のように、わざわざ上五を字余りにしなくても、とも思いました。例えば「かの」を外せば調べを整えることもできます。でもあえて「かの」を入れたいという事は、愛犬は亡くなってしまったのかな、という読みを引き出すためなのだろうと納得しました。
そして「初冬」を付けることによって、冬になり、ラグを出したら尨毛が端の方に残っていたのを見つけ、亡き愛犬を思い出すという表現のために字余りだけどこの形が自分の心に適っていると思ったに違いない。
河井さんは2回目の才能アリ!夏井先生から「やっぱり本物だったかもしれない」とのお言葉でした!芸人さん強し!
第2位 YOUさん 70点 才能アリ
手入れして 畳むセーター 弛む歌
☆夏井先生の評価
読めば情景がわかりますね。「なんて気持ちのいい手触り」という感触もちゃんと伝わってきます。
YOUさんが意識した韻を踏んだ「畳む」と「弛む」、「セーター」と「歌」ですが、ちょっとだけ直し。「畳む」をひらがなにすれば「畳む」という動作が強く出るより、「たたむ」と軽くしておく。そうすると「弛む」に重心がかかり、そこからまたセーターの感触に戻ってきますし、句の表情もやさしくなるかな。
\添削/
手入れして たたむセーター 弛む歌
第3位 竹財輝之介さん 65点 凡人
コロコロする寒夜 ルンバ充電中
☆夏井先生の評価
「いつもルンバを使うんだけど」という感じがよくわかりますね。
ちょっとだけ問題点は、季語が効いているか。季語が強く主役に立っているかというところ。
寒い夜にたまたまコロコロしていました、という感触に終わってしまうのがもったいない。
\添削/
コロコロする絨毯 ルンバ充電中
直しはありましたが「この人は筋の良い人だな、と思いました」と夏井先生からお褒めの言葉でした!
第4位 辰巳拓郎さん 40点 凡人
重ね着で コロコロ使う 孫の顔
☆夏井先生の評価
重ね着は誰?重ね着しているのは孫だという事を明確にすることが一点。また「重ね着で」の「で」が散文的(詩的な情景に乏しいこと)なので変えた方が良い。
「顔」と書くより、どんな風に使っているのかという描写をしたほうが得ですね。
\添削/
コロコロを巧みに 重ね着の孫よ
第5位 山ノ内すずさん 35点 才能ナシ
家族集う セーターから取る 犬のぬくもり
☆夏井先生の評価
冷静に読んでみると「セーターから取る犬のぬくもり」ということがよくわからない。
家族で集っている場合ではない。「コロコロ」を入れるしかないですね……。
\添削/
セーターの毛を コロコロで取るしあわせ
又は
コロコロで 犬の毛を取る お正月
など
◆11月23日の昇格試験
名人5段 皆藤愛子さん
着膨れた背中 猫の毛 あちこちに
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格! 名人6段に!
背中に焦点を絞ったことが◎。
例えば仮に「背中」を外してみて「着膨れて 猫の毛あちこちに つけて」という句だったとします。
そうすると自分自身が着膨れて、あちこちに猫の毛が付いている、という句になります。
あえて「背中」をここに持ってきて注目させるという事は、誰かの背中を第三者の目で見ていることを句の始めのほうで明確にさせたわけですね。
そして「背中に」という事は、出かける前にゴロゴロしていて、猫が背中に乗っかっていたんじゃないか、など勝手に可笑し(おかしみ)も感じます。
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
コロコロの ミシン目ずれている 四温
四音:冬、寒い日が3日続いた後に暖かい日が4日ほど続く三寒四温の関連季語
☆夏井先生の評価→お見事!
今日は格の違いを見せつけましたね。
凡人はコロコロを使う動作の方にばっかり目が行ってしまうものなんです。「コロコロする」など。皆藤愛子さんは「使ってない」所に目を付けた。さすが名人。さらにおっちゃんはコロコロという物だけを描写する。使うとか使わないなんて書いてないが「ずれている」という描写だけ切り取って、季語の「四温」と似合っている句を詠んだんですね。
「ほんと初めてお手本が作れた」と、ほめているのかけなしているのか、という夏井先生の評価でしたw
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プレバト俳句 2023年11月16日の結果……は、ありません!
本日は、特番のため、プレバトの放送がありませんでした……( ;∀;)
来週は『コロコロ』がお題で、アインシュタイン河井さん、竹財輝之介さん、辰巳拓郎さん、山之内すずさん、YOUさんが俳句に挑戦するそうです!
来週を楽しみに待ちましょう~♪
プレバト俳句 2023年11月9日の結果 お題「メガネ」
『メガネ』をお題に、メガネがトレードマークのみなさんが俳句に挑戦!
第1位 八嶋智人さん 70点 才能アリ
眼鏡落つ 押しくら饅頭 空を見る
☆夏井先生の評価
調べがたどたどしいと思う方もいるかもしれませんが、句の内容とあっていますから、マイナスにはなっていないですね。
「眼鏡落つ」で一回カットが切れて、下に視線が行きますね。その後に「押しくら饅頭」という季語の現場が出てくるわけです。その中にいるとか書かなくても、落ちたメガネが踏まれてしまうんじゃないかという想像ができる。
この最後「空を見る」の着地点が良いですね。冬の空が広がって、そこに諦めのようなものが出てくる。
「作者が分かってビックリ。すごい進歩じゃなですか!」とお褒めの言葉が飛び出しました!
八嶋智人さんおめでとうございます!
第2位 矢柴俊博さん 67点 凡人
荒星を映す メガネや 死体役
矢柴さんは早稲田大学卒業。俳優としてもバイプレーヤーとして大活躍されていますね!
今年は4回も死体役を演じるというご経験から詠んだ句だそうです!
スタッフさんが気忙しく動く中で、ひとり星空の美しさを感じたり、風の音や地面の冷たさを感じたりという別世界を伝えられたらな、という矢柴さん。
とってもステキな感覚で、凡人査定ではありますが、67点と高得点です!
☆夏井先生の評価
実体験ならではの目の付け所をまず褒めましょう。とても良い素材を捕まえてきたと思います。問題点は「荒星を映す」。「を映す」だと、第三者から見た光景になってしまう。
\添削/
荒星に メガネ冷えゆく 死体役
添削が入りましたが「この句を作った人はすぐ上手になります」と夏井先生が断言!
次回が楽しみです~!
第3位 相席スタート 山崎ケイさん 40点 凡人
ねんねこや 視力は似るなと 同じ顔
☆夏井先生の評価
俳句というよりは、願い事をそのまま書いたのかな、という感じ。もうひとつ「同じ顔」は、書かなくてもよい。一番言いたいのは中七「視力は似るな」ということでしょ?
\添削/
視力よき 子であれ ねんねこの吾子よ
第4位 ずん 飯尾和樹さん 38点 才能ナシ
指ワイパー 払うメガネの 冬景色
☆夏井先生の評価
指で眼鏡を拭くから「ワイパー」なんて、子どもでも恥ずかしくて言えない。なんで普通に書かないのかな?というのが一番の疑問。「ワイパー」というくだらない工夫を消して「拭く」と書くだけ。説明の中で飯尾さん良いこと言いましたね。「メガネきゅきゅっと」拭いた後に、冬景色がバーンと出てくる。そうするとこの季語にも良い展開になりますね。
\添削/
指で拭く メガネきゅきゅっと 冬景色
「つまらないことはやめましょう」と夏井先生今回もバッサリw
第5位 マジカルラブリー 村上さん 35点 才能ナシ
家の妻の 眼鏡も白く あんこう鍋
☆夏井先生の評価
「家の妻の眼鏡も」ってやったら、家以外の場所にも妻が居て、という意味にとれてしまいます。
\添削/
鮟鱇鍋 妻の眼鏡も ほのぼのと
◆11月9日の昇格試験
永世名人 キスマイ横尾渉さん
☆自身の句集完成を目指す!
年の瀬の終電 網棚に眼鏡
☆夏井先生の評価→掲載決定!→残り28句!
年末らしいリアリティがあって良い。終電の網棚にとんでもないものが忘れられている、というあるあるですね。
「年の瀬」という時候の季語、「終電」は場所だけじゃなく時間も表してくれる。さらに映像が「網棚」に絞られていく。さらに寄っていくと忘れ物の「眼鏡」にクローズアップされていく。
俳句は映像ですよ、といつも言っていますが、この句はまさに映像を描きながら「こんなところにメガネ!この人どうやって帰ったんだろう」というおかしみもあります。そしてメガネというものによって年の瀬の慌ただしさも表現できている。
「みなさん、こういう句を参考にしてください」と夏井先生に言わせる名人らしい実力をみせてくれました!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
鼈甲の フレームにある 小春かな
お兄さんがガン闘病をされていて、病室によくお見舞いに行っていたそうです。
べっこうのフレームの眼鏡をしていたお兄さんのお顔や風景を思い出し、滲んだような春の光を詠んだ句だそうです。
☆夏井先生の評価→お見事
「小春」という季語は陰暦の10月のことを指します。雨風が少なくなってきて暖かい日が続く、そんな感じですね。「小春」は映像を持たない季語なので、その季語を映像で表現するために「鼈甲のフレーム」という物を持ってきたわけです。
その眼鏡のフレームの丸みも「小春」をイメージさせるかもしれません。
また「かな」というのは、呼びかけるような詠嘆。「鼈甲のフレームにあるかのような小春だと思いますが、みなさんはどうかな?」というイメージですね。
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プレバト俳句 2023年11月2日の結果 お題「夜更かし」
【俳句】 3年9か月ぶり挑戦の鈴木砂羽と、今回が初挑戦の高橋恭平(なにわ男子)、丸山桂里奈、水田信二(和牛)の4名が挑む。お題は「夜更かし」。前回最下位の鈴木と実力が未知数の高橋・丸山・水田。夏井先生も「久しぶりに問題児いっぱいやなぁ」と困惑した大荒れ回、才能アリ1位を獲得するのは誰?昇格試験に挑むのは、1年半ぶりの俳句挑戦となる名人初段・岩永。永世名人のフルポン村上、特別永世名人・梅沢富美男は?
Yahoo!テレビ欄より
久しぶりに岩永徹也さんが挑戦されるそうですね!結果はいかに?
放送次第結果をまとめていきます~
第1位 丸山桂里奈さん 70点 才能アリ
吾子眠る 秋のドラマを ミュートで観る
☆夏井先生の評価
子育てママ・パパにとって共感できる句ですね。「吾子眠る」から始めることで、立場が親だとわかります。
でも「秋」という季語の位置に問題が。このままだと「”秋の2時間スペシャル”を楽しみにしてます!」という風にも読めてしまいます。
\添削!/
夜泣き果て ミュートで観るドラマ 観る秋夜
まさかの(失礼!)丸山桂里奈さんが第1位!
千原ジュニアさんに憧れて「吾子」を使った句で堂々の才能アリでした!
第2位 鈴木砂羽さん 50点 凡人
秋寒し 家路につく朝 千鳥足
☆夏井先生の評価
伝えたいことは伝えられていますが、季語に問題が。フルポン村上さんが指摘した「朝寒」でも良いのですが、おそらく「家路につく朝」ここは外したくないんじゃないかな。まあ、こうやって朝まで吞んでいる人の気持ちを私もわからなくはない。残したいですよね「朝」は。
「秋寒し」という時候の季語と、朝を一緒にします。
\添削/
秋寒き 朝よ家路へ 千鳥足
「こういう句を作る方と、酒は一緒に呑んでみたい」という夏井先生の生態が分かるお言葉でしたw
第3位 なにわ男子 高橋恭平さん 25点 才能ナシ
秋のあさ ゲームしすぎて 目が明かない
☆夏井先生の評価
俳句というよりは日記ですね。朝を平仮名にしたのは、何の意味もありませんね。(と、バッサリw)
\添削/
秋の朝 眠しゲームをしすぎた眼
「添削したところで」という辛口が飛び出しましたw
第4位 和牛 水田さん 20点 才能ナシ
暗がりで 骨の秋刀魚が 睨んでる
秋刀魚を食べた後ダラダラしていると、秋刀魚が「自分の命を食べておいて、そんな自堕落な生活してるんですか」と言われたような思いを詠んだそうです。
☆夏井先生の評価
才能アリにするか才能ナシにするか悩みました。どういうことかというと「この俳句を作った人は才能ありますか?」と言われたら「ある」と思う。でも「この俳句どうですか?」と言われたら「このまんまではマズイんだよね」という意味なんです。
「暗がりで」の「で」が散文的で良くない。(※散文的:詩的な情景に乏しい)ここら辺は、俳句を勉強していないからしょうがない。
「睨む」という擬人化でごまかさないで「目」と書く。「目が睨む」でもいいけど「睨む」が入るとまだ擬人化。映像をにするんです。「目が白い」と描写するんです。
\添削/
夜の皿や 骨の秋刀魚の 目が白い
擬人化は難しいテクニックで、手練れでないと評価されませんね…。
しかし「千原ジュニアさんのように化ける可能性がある」と力の入った解説でした!
◆2023年11月2日の昇格試験
名人初段 岩永徹也さん
おはようの電話待つ ロンドンの夜長
☆夏井先生の評価 →現状維持
目の付け所とか発想はとても良い。もったいないのは「おはようの電話」は、どういう電話なのかがブレる。自分が相手の国の朝を待っている?これが明確に伝わるようにすれば良いだけなんです。
\添削/
朝を待つ電話よ ロンドンは夜長
「ロンドンは夜長」。では、電話の相手はどこ?と読み手が想像してくれる、という添削でした~。
岩永徹也さんはJAXAも認めるIQ140の天才!
プレバトのアート系査定でも才能を発揮していらっしゃいます。
ストーンアートのたい焼き、ステキでした~。
なんでも最近はイギリスに留学されていたそうで、戻ってきたらビジュアルが変わっていてびっくりしました!
明日はいちごふたかけヒュッゲに過ごせぬ金曜日。20:30からは岩永徹也の思考(tænker)徹学!お楽しみに🤗🤗🤗 pic.twitter.com/XWsLxxpDd0
— 岩永徹也/檀黎斗 (@aurora_tetsuya) August 31, 2023
にゃー pic.twitter.com/MVmjaZQSx3
— 岩永徹也/檀黎斗 (@aurora_tetsuya) October 3, 2023
めちゃくちゃ印象変わりました!個性爆発でイイ感じです!
永世名人 フルーツポンチ村上さん
☆自身の句集完成を目指す!
夜食喰う もうない王朝を覚え
夜食を食べながら勉強している様子を詠んだ句だそうです!
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り17句!
※準備中
「夜食」とあれば「喰う」は要らないんじゃないかというのが定石ですが、この場合は「喰う」でわざと大事なミスリードをしている。「夜食喰う もうない」とくると、夜食をもう食べ終えてしまった、と読まれるが、その次に「王朝」が出てくることで「夜食の事を言っているんではないんだ、受験生の事でも詠んでいるのかな?」とわかる。
「これは素直に面白がってあげないと。」との評価でした!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
夜半の秋 即席めんを 鍋のまま
☆夏井先生の評価→がっかり
「夜食あるある」は共感ですが、散文なんですよ。「秋の夜に即席めんを食べました」の「に」や「ました」を取っただけ、俳句のフリしたやつです。
\添削/
長き夜 鍋のまま喰う 即席麵
「未完成で提出しました?」という評価をくらった梅沢さんwがっかりでしたが面白かったですw
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プレバト俳句 2023年10月の結果
プレバト俳句 2023年10月26日の結果…は、ありません!
本日はドラフト会議のため、放送がありませんでした……。残念!
プレバト俳句 2023年10月19日の結果 お題「スクランブル交差点」
第1位 水野真紀さん 71点 才能アリ
オーディション帰り 渋谷の秋そぞろ
☆夏井先生の評価
のっけに「オーディション」とあれば、これである程度の人物像が出てきます。俳優、歌手、ダンサー、タレントとかね。オーディションが終わった帰り道、結果はどうだったんだろ?という思いが「そぞろ」で表されている。心が落ち着かない、不本意という解釈ができて、確かな一句に仕上がったと思います。
直しなし!
前回初挑戦で才能アリ1位!
浜ちゃんから、特待生昇格を聞かれた夏井先生。
水野さんのしっかりした基礎があることを認め、特待生でもやっていけるんでは?と昇格となりました!
第2位 山下真司さん 70点 才能アリ
秋の夜 ビルの谷間に 光る傘
☆夏井先生の評価
最後「光る傘」に着地しているところが良いですね。「雨」とは書いていないけど、雨が降りだしている様子がちゃんと映像として描けています。
気になるのは「に」。
\添削/
ビル街の谷間 秋夜を光る傘
第3位 竹田真一さん 60点 凡人
三十年余 勤めし渋谷 野分晴
・野分晴:台風一過の晴天のこと
☆夏井先生の評価
「三十年余(みそとせよ)」と上五の5音におさめたのかもしれないけど、どこか実感が薄く感じます。
普通に「三十余年」とした方が実感がわきます。
もうひとつの悩みどころは、最後の季語「野分晴」。この季語の使い方だと、三十数年勤めてきた、自分の人生を託す方に軸足が乗ってしまって、季語の映像の印象が薄くなってしまう。
ダメではないが「天高し」や「秋高し」としても良いのでは?
\添削/
三十余年 勤めし渋谷 秋高し
「あれこれ直しましたが、退職の思い出を書いた句としては普通です。」と、元NHKの人気アナウンサー竹田さんにも容赦のない夏井先生でした~
最下位 ネルソンズ 青山フォール勝ちさん 55点 凡人
天高し ビジョンに写る 同世代
☆夏井先生の評価
まず「天高し」で見上げる視線、そこから「ビジョン」の展開、無理がないですね。惜しいのが「ビジョン」だから「写る」は要らないんじゃないか、と。不要な言葉を外して、例えば「街頭ビジョンに」なんてすると、映像が確保できますね。「ビジョンに」と書いてあれば、そこに同世代が映っていることはわかります。
この人がどんな思いで街頭のビジョンを見上げているかすぐにわかります。
季語の選び方とか目の付け所など、結構将来性のある凡人なんじゃないかな。
\添削/
天高し 街頭ビジョン 同世代
夏井先生に褒められ「ぼく、だからこの季語あえて選んだんですよ~!」と興奮気味に言う青山フォール勝ちさんに「あるのは可能性だけだからね」と突き放す夏井先生が面白かったw
◆2023年10月19日の昇格試験
名人8段 中田喜子さん
青年の 歩幅につられ 秋空へ
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!→名人9段へ!
視点の誘導が良いですね。まずこの青年という人物から始まり、足元の視点、最後「秋空へ」一気に広がる爽快感。「に」の助詞の使い方も上手いです。そして書いてはいないけど「交差点」のイメージも湧いてきます。
ハツラツたる青年の歩幅に引っ張られて、自分もぐんぐん歩き出す様子を素直に描けています。
中田喜子さん、永世名人挑戦の資格が目前です!
永世名人 千原ジュニアさん
☆自身の句集完成を目指す!
秋雨や 渋谷の路地に 鼠と吾
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り22句!
しとしとと降り続く長雨の「秋雨」という季語。そして「渋谷」という華やかな街が出てきます。その華やかさを描くのかと思いきや「路地」という風に焦点が絞られてきます。
その路地に出てくる「鼠」と「自分(吾)」を、「と」という助詞で同じ場所・同じ位置に並べるわけですね。自分も鼠のような存在なのではないか。そんな事は書いていないのに、作者の想いが流れ込んでくるでしょ?
「ジュニアさんは本当に、1個1個丁寧に学んでいきますね」とのお褒めの言葉!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
甘栗の 香を行く渋谷 交差点
☆夏井先生の評価→がっかり
不要な言葉と足りない言葉がある。「行く」って本当に要るのかな?「行く」の2音さえ諦めたら、甘栗の表情がもっと膨らませられる。
\添削/
渋谷はや 甘栗の香の 交差点
又は、
渋谷かの 甘栗の香の 交差点
など
「はや」は、「もう、早くも」、「かの」は「あの有名な」という意味だそうです~
梅沢さん、残念でした~
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プレバト俳句 2023年10月12日の結果 金秋戦決勝!
いよいよ決勝の結果が出ました!
まさかの結果でとても面白かったです!
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順位 | 段位 | |
1位 | 森迫永依さん | 特待生3級 |
2位 | FUJIWARA フジモンさん | 永世名人 |
3位 | 森口瑤子さん | 名人7段 |
4位 | フルーツポンチ 村上健志さん | 永世名人 |
5位 | 春風亭昇吉さん | 特待生4級 |
6位 | キスマイ横尾渉さん | 永世名人 |
7位 | 千原ジュニアさん | 永世名人 |
8位 | 梅沢富美男さん | 特別永世名人 |
9位 | 犬山紙子さん | 特待生3級 |
10位 | 皆藤愛子さん | 名人5段 |
タイトル戦詳細は別記事でまとめております。
訪問してくださった皆さま、お手数ですが以下のリンクからご覧ください!
>>2023年金秋戦決勝はコチラ(予選と決勝をまとめています)
プレバト俳句 2023年10月5日の結果 金秋戦予選!
今週は2023年の金秋戦の予選会!
そして今週は、特別永世名人・梅沢富美男さんと、永世名人・千原ジュニアさんが、予選の未届け人として出演!
みなさんの段位をまとめた記事もありますのでご参考まで……↓
放送終了後にまとめていきますので、少々お待ちくださいませ~
本日、予選の結果をまとめました!(取り急ぎ速報のみ)
以下の記事からどうぞ~
プレバト俳句 2023年9月の結果
プレバト俳句 2023年9月28日の結果……はありません!
本日はアジア大会のため、プレバトはお休みでした!
来週以降を楽しみに待ちましょう~!
プレバト俳句 2023年9月21日の結果 お題「お蕎麦屋さん」
第1位 ゆうちゃみさん 71点 才能アリ
秋風の駅や 立ち食い鴨南蛮
☆夏井先生の評価
「や」の使い方が上手ですね。「秋風や 駅の立ち食い 鴨南蛮」としても意味自体はそんなに変わらないんですが、今回の場合は全然違うんです。
「秋風の駅」という風の吹いている場所、駅の大きさがわかりますよね。それを「や」で詠嘆することによって、秋風が吹き渡っていくものが映像として立ち上がっていくんです。「秋風や」と切るよりね。
そして「立ち食い」と来ると「ああ、駅のあそこね」といった光景にポンっと切り替わり、次は鴨南蛮が手元にある様子、手に持っている様子にグーっとカメラが寄っていくような。とてもカメラワークがうまいでしょ?
「立ち食い」という言葉によって、慌ただしい短い時間、「秋風」という季語があるので、そろそろ温かいものが食べたいという季節の気分。これを語ることで、もう一回「秋風」という季語が立って、主役として認識される。
「これは立派なもんです」と夏井先生に言わしめたゆうちゃみさん!
前回の挑戦に引き続き、才能を開花させています!
第2位 浅野ゆう子さん 67点 凡人
CMのオファー来 老舗の新蕎麦を
☆夏井先生の評価
とても惜しい句でした。老舗という情報ですが、この句にとっての必要度は低いと、浅野さんの話しを聞いて思った。CMの事と、お蕎麦の話しは出てきましたが、老舗の情報が出てこず、音数合わせかな?という印象。
そうなれば「老舗」という音数分、新蕎麦の状態をもっと詳しく詠んであげた方が良い。
\添削/
CMのオファー 新蕎麦のかぐわしき
こうすると「CMの」と「新蕎麦の」の「し」の字も効いてきます。との添削でした!
第3位 酒井美紀さん 66点 凡人
望月や 蕎麦と肴の 箸休め
☆夏井先生の評価
基本の型は勉強しているとは思います。ただ、何を迷うかというと「蕎麦の箸休めとして、何か肴がある」のかとも読める。作者の言いたい「蕎麦と肴の箸休めとして何か別のものがある」としても想像できなくはない。
ですが「望月や」とハッキリ詠嘆しているので、上五が季語かな?とは思うのだけど、まったく主役になっていない。
別の季語をしっかりと立てていくと良い。「新蕎麦」が秋の季語なので……
\添削/
新蕎麦や 出くる月が 箸休め
不二家の社外取締役として話題の酒井美紀さん。残念ながら凡人となりました……!
第4位 キスマイ二階堂さん 65点 凡人
台本見ながら 4人で新蕎麦
☆夏井先生の評価
素材はとても面白い。「台本」という言葉で、演劇、映画、舞台に関わっている人かな?と関わっている人物が想定できるし「4人」の具体的なところも良い。ただ漢数字で「四人」と書きましょう。
\添削/
台本を 置いて四人で食う 新蕎麦
こんな風に出来ていれば2~3点はあがるかな。ということでした!
最下位でも才能ナシがいない優秀回でした!
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◆9月21日の昇格試験
名人段 皆藤愛子さん
七味の蓋 差し直し 初蕎麦待つ
☆夏井先生の評価→現状維持
とてももったいない。目の付け所はとても良い。
「七味の蓋」を「どこで」という情報を先に出しておいた方が、この動作の意味がスッと入ります。
「初蕎麦」はあえて選んだのかな、とは思いますが、「新蕎麦」でも構わないかな。
\添削/
新蕎麦待つ 七味の蓋を 差し直し
うわ~!添削が良い!
「この句は五七五の調べにした方が味わいが増すタイプの句です。本当にもったいなかった!」と夏井先生。
最初に感想を聞かれた梅沢さんは「良い句だと思いますよ。思いますけどどうでしょう?」とモヤっとした感じが、夏井先生によって明確になりました~!
永世名人 フルポン村上さん
☆自身の句集完成を目指す!
蕎麦猪口の 藍に濃淡 水の秋
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り18句に!
まずは「蕎麦猪口」のアップから始めて、「藍」という色にクローズアップする。単に「藍色が美しい」という言い方をしてしまうと普通に終わってしまう。しかし「藍色に濃淡がある」と丁寧に描く。それによって蕎麦猪口にさらにグ~……と寄って見せていく。
そこからカットが変わって「水の秋」という大きな光景がスッと広がる。
「秋の水」とどっちにするかが、この句の成否を分ける選択になるわけです。
「秋の水」にすると「水」に軸足がかかります。そうすると「藍」とか「濃淡」にちょっと近くなる。
近くなることが悪いわけではないが、この句の場合はあえて「蕎麦猪口」を出してきているので、ぞれとも寄り添わさないといけない。
そうなった時に「水の秋」という「秋」に軸足を傾けると、秋の水の美しさを言いつつ「新蕎麦の季節だね」と季節の味わいも補強していく。
このような配慮があって「水の秋」を選んだ。さすがですねぇ。
うう~ん!村上さんの新しい世界がまた広がったような素晴らしい句でした!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
梁太き山家 色濃き走り蕎麦
☆夏井先生の評価→お見事
こういう光景を書いた句はないとは言わないけど、自分が書きたい光景が言葉の過不足なく、ちゃんと書けている。技術がしっかりしています。
「梁太き」の見上げる視線、山の中にある大きな家でカットが変わり「色濃き」が出てきます。この時点ではなんの色かはわからないのだけど、下五で「走り蕎麦」が出てくる。田舎の黒っぽいお蕎麦が見えてきますね。
「走り」は音数合わせではなく「先取り」を意味して、食べ物の「粋」や「勢い」を表現したくて計算できている。
連続シュレッダーを免れた梅沢さん(;^_^A
「自分の思い通りのところに読者を引っ張っていく。その技術は本当に全部身につけている。普通にお見事です」と評した夏井先生。
「普通に」というのは、句が汎用ということではなく、朝飯前のようにできているところを褒めている、という感じです!
梅沢さん、さすがですね!
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プレバト俳句 2023年9月14日の結果 お題「夜食」
第1位 Travis Japan 川島如恵留さん 70点 才能アリ
父特製 夜食うどんの 麺柔し
☆夏井先生の評価
「夜食」というのが秋の季語。お父さんが作ってくれた麺のなんと柔らかいことかという下五の描写を読み手もみんな、肯定的に受け止めると思います。
柔らかいのは消化の良いように、という心遣いかもしれない。きっと受験もうまくいくに違いない、なんて読者が勝手に想像を広げてくれる。大したもんですよ。
Travis Japanの川島さんは青山学院大学卒業。英会話ができ、宅建の資格も持っているインテリアイドルさんです!
「不動産がほしいときは僕に相談してください」とのこと!すごい!
第2位 天才ピアニスト ますみさん 63点 凡人
さあ!夜食 ナースコールに 落とす箸
☆夏井先生の評価
視点はとても良いが「さあ!」とビックリマークまで付けるのは大げさ。
\添削/
ナースコール 夜食の箸を またも置く
上沼恵美子さんのモノマネでお馴染みのお笑いコンビ、天才ピアニストのますみさんは看護師経験があるそうです!
「あなたそれ(看護師の経験)をたくさん詠んだ方がいいわよ」と夏井先生からのアドバイスでした!
第3位 伊原六花さん 60点 凡人
秋の夜や 一つ二つと 増える椀
夜食を食べたいと思っていたら、仲良しの家族がみんな集まってきて、どんどんお椀が増えていくという光景を詠んだそうですが……。
☆夏井先生の評価
食欲が止まらなくて自分でお椀を増やしているのか、それとも自分の好きな食器コレクションが増えてきたのか、などそんな読み方もできてしまう。
\添削/
家族五人 夜食の椀の 増える卓
第4位 菊池桃子さん 20点 才能ナシ
満月に 煎餅重ねて 一対七
☆夏井先生の評価
なんかカワイイ句だなとは思いますが、主役になってほしい満月が、どうやっても煎餅に負けてしまう。という事は、発想そのものをどこかで変えないと難しい。
まずできることは「重ねて」という行動が読み手を迷わすので、やめましょう。
\添削/
満月と煎餅 一対七の〇
「これくらいしかできない」と添削に苦心する夏井先生でした(;^_^A
◆9月14日の昇格試験
特待生4級 犬山紙子さん
Gペンに こびりつく黒 夜食喰う
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!特待生3級に!
Gペンが出てくると、漫画家さんかな?漫画家を目指している人かな?と思いますね。そして「こびりつく」という表現だけで、ひょっとしたらうまくいってないんじゃないか、なかなか進んでいないんじゃないか、という焦燥感のようなものが想像できる。
しかも、ダメ押しのように「黒」という色のイメージが、心情や思いも想像させることができる。
そして「夜食」と書けば「食う」ものだから、普通は省く言葉だけど、動作を改めて見せることで、うまくいっていないからせめて夜食を食べてやる気を起こすような雰囲気も読み取れる。
あえて「喰う」を入れた判断は良かったと思いますよ。
永世名人 FUJIWARAフジモンさん 自身の句集完成を目指す!
ショッカーの かたまって摂る 夜食かな
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り24句に!
いきなりショッカーから始まる、というだけで面白いですね。
語順の巧さ、というところは「ショッカーのかたまって」と、ここまでだと「ショッカーがかたまって戦っている」という光景を思い浮かべますが、「摂る」という言葉が出てきて「ショッカー」との接点がすぐには思いつかない。
そこへ「夜食」という季語がポンと出てくる。この落差にリアリティがあり、非常に面白かったですね。
そして使うのが難しい「かな」は滑稽味を讃えるような詠嘆ですが、うまく使えています。
ふふっと笑ってしまう、フジモンさんらしい素敵な俳句でした~♪
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
仏飯の からすみ茶漬け ほぐす夜半
☆夏井先生の評価→がっかり
俳句としては、ちょっと軽いんですよね。からすみを「ほぐす」なんて書かない方が季語(からすみ)が活きてくるんです。めちゃくちゃもったいない。
\添削/
仏飯を 茶漬け鱲 のせる夜半
「からすみ」を漢字で書くための漢字ドリルをプレゼントします。と夏井先生から痛い添削を受けた梅沢さん。最近調子が崩れて来てしまっています!がんばってください!
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プレバト俳句 2023年9月7日の結果 お題「エレベーター」
第1位 トレンディエンジェル斎藤さん 72点 才能アリ
小さな手 2階ボタンに 届く秋
☆夏井先生の評価
上五の「小さな手」という表現はよくあるんですね。だから最初はベタな感じで終わるのかな、と思ったのですが、中七下五の展開がお上手でした。
普通、俳句で数字は漢数字で書くのが定石なんだけど、この句では「2」という書き方が大事なのではないかと。
「エレベーター」と書かずにエレベーターを思わせ、しかも具体的な映像を描く。ここら辺、手慣れたものですね。
そして「秋」という季語が、ここでゆっくり出てくる。「秋」ということは「春夏は届かなかった」のに、秋になって急に背が伸びたのかもしれない。親が子どもの成長を喜ぶ想いが、露骨じゃない形でゆったり描かれ、季語も主役に立っている。
「なんと温かいほんのりした良い句だ」と思った。と絶賛しつつ、「その主役があなただったことにただ驚いている」と笑いを誘った夏井先生でした!
二児のパパらしい秀作とのすばらしい評価。トレンディエンジェル斎藤さん、おめでとうございます!
第2位 和田アキ子さん 70点 才能アリ
NHKホール 迫り上がる 良夜
☆夏井先生の評価
NHKホールという固有名詞を活かした句ですね。まずはそのまま映像が確保できます。また「迫り上がる」ってなにかな?とは思うが、最初に「NHKホール」があるから、舞台のセリかな?とちゃんと想像できます。そこに臨場感もありますね。
最後の「良夜=十五夜、中秋の名月の夜のこと」とありますが、ホールという建物の中にいるところから、良夜の外に行ってしまうところは評価が分かれるところかもしれません。しかし、この満月がNHKホールを包んでいる、そこに自分は迫り上がっていく。そういった実感や感情をもって季語を置いたのではないかと読み解いていくことも出来る。
さらに満月の良夜がスポットライトのように自分を照らしてくれるかのような、作者の心の模様を映し出す季語でもある。この難しい季語をよく扱ったな、というところを褒めたいと思います。
緊張感と第2位に入ったことで泣き出す和田アキ子さん!
和田アキ子さんはラストツアーがこの秋から始まるそうで、感極まった様子でした。ツアーの成功を祈ります!
第3位 Travis Japan松倉海斗さん 30点 才能ナシ
秋涼し ハンカチ社員 笑み浮かべ
梅沢さんから「秋涼し」も「ハンカチ」も季語「笑み」と言ったら「浮かべる」ものなんだから全然だめ!と手厳しいご指摘!
「ハンカチ社員」は、「ハンカチ王子」のように、いつもハンカチを使っている社員さんという意味だそうです。その名物社員さんがハンカチを使わず過ごせるようになった、という事を詠んだようです。
☆夏井先生の評価
梅沢さんが全部指摘してくれた通り。季重なりより気になるのは下五「笑み浮かべ」ですね。「浮かべ」が不要だと気付くことがまず第一歩。ただ、いま話しを聞いたら「笑み」すらいらないと分かりました。(と、ばっさりカット)
そして「秋涼し」と「ハンカチ」の季重なりを解消するために「秋のハンカチ」としてしまう。そうなったら「社員」とか言ってる場合じゃないんですよ。(と、さらにばっさり!)
\添削/
エレベータに 秋のハンカチ 使わざり
第4位 秋元真夏さん 10点 才能ナシ
若煙草 纏いし君に 気もそぞろ
秋元さんは「煙草の香りをまとった」同僚がエレベーターに乗ってきて、ドキドキしたという光景を詠みたかったようですが……夏井先生~!
☆夏井先生の評価
これはですね、ものすごく面妖な不可解な光景の句です。
まず「若煙草」という季語は、その秋に初めて作られ乾燥させた煙草のことを言います。煙草の葉を吊るして乾燥させることを言うことを前提にして読むと「煙草の葉っぱをまとった君」という謎の光景に。
読んだ瞬間「変人が変人に出会って恋に落ちた」という句だと思った。
まずは「気もそぞろ」なんて、あなたの気持ちを書いている場合でもない。だいたい「纏う」が諸悪の根源です。(ばっさり)それと「君」と書かなくても詠めます(ばっさり)。そして「若煙草」の「若」があるから、煙草の葉を干す作業場の光景になってしまう(ばっさり)。
残すのは「煙草」だけ。
\添削/
嗅ぎ慣れぬ 秋の大人の 煙草の香
◆9月7日の昇格試験
特待生5級 勝村政信さん
この階で 降りればいいのか 鬼灯め
鬼灯は秋の季語。
ちょっと暗いですがホオズキの写真です。
☆夏井先生の評価→現状維持
この句は得も言われぬふしぎな世界を詠もうとしている。そんな魅力はありました。
「この階で降りていいのか?」そして「鬼灯」がポッと灯るようにある。まるで上質なお芝居の1シーンのようして「いいな~」と思ったのは正直なところです。
ただ、言いたい世界が言葉として補強されていない。これは、言い方をちょっと変えるだけですごく良い俳句になります。
\添削/
この階で降りるか 鬼灯を灯して
エレベーターを人生に例え、この階で降りるべきか迷う。鬼灯を提灯のように照らして次の人生に進む。というような句に添削されました。夏井先生は、直しながら「こんな句にできたら2つ3つ上に行けるよ」「今まで破門とかしてきましたが、初めて期待した」と興奮気味でした!
2017年1月26日の放送で「今日を限りに破門」宣言をされた勝村さん。最近は破門も解け、浜ちゃんからも「ようここまで来たよね」とねぎらいを受けるも、今回は現状維持。
がんばれ!勝村さん!
名人4段 皆藤愛子さん
閉ボタン連打 秋夜のエレベータ
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!名人5段に!
まずボタンのアップの映像から始まります。それをなぜか連打している、と。そして「秋の夜」という季節や時間はわかるが具体的な映像はないという季語に切り替わる。その瞬間に「連打」の意味がなんとなく読み手に伝わってくる。
理由もなく寂しい秋。そしてなんだかわからない不安にとらわれ、秋の憂いを抱きがちな季節なんです。
下五の「エレベーター」は、のばす「ー」を無くし「エレベータ」と表記することで、不安とかすかに響きあうんですね。
ここ最近、6回中5回昇格という絶好調の皆藤愛子さん。
「細やかに意識しながら言葉を選んでいる」という嬉しい評価をいただきました!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
白桃や 車いす用 ボタン押す
☆夏井先生の評価→がっかり
やさしい取り合わせですね。本当に優しい句。何がもったいないかと言うと、おっちゃんが思っていることが表現できていないこと。それが詠嘆の「や=!」。詠嘆が悪いわけではないが、この場合、詠嘆した後カットを切り替える働きがある。
映像を切り替えて車いすが出てくるより、一緒に存在する映像にする方が絶対に良い。
\添削/
桃抱いて 車いす用 ボタン押す
絶好調だった梅沢さんは残念ながら「がっかり」でしたが、今回はみなさん、ほっこりするような優しい句が多くて素敵な回でした!
次回のお題は「夜食」とのことでした!
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プレバト俳句 2023年8月の結果
プレバト俳句 2023年8月31日の結果 お題「夏休みの宿題」
第1位 勝俣邦和さん 70点 才能アリ
誘蛾灯 英語のテストは 三十点
「誘蛾灯」が最高、と森口瑤子さんと梅沢さん。この季語だけで、気持ちが全部表されている、と実力者たちからお墨付き。
☆夏井先生の評価
基本形をちゃんと勉強していますね。季語の5音と、季語とは関係の無いフレーズの取りあわせという技。考え方はとてもシンプル。英語テストで30点を取ったその帰り道がどんなに心細いか。そして誘蛾灯に虫が飛び込んで落ちていく。そんな虫の心にこの人はなっているというわけなんですね。
直しなし!
「ここから上手くいくことを期待します!」と力強く評価されました!
勝俣邦和さん、おめでとうございます!
第2位 乃木坂46 弓木奈於さん 45点 凡人
花火背に 夢中で描いた 父と母
☆夏井先生の評価
言いたいことはぼんやりとは分かるが、細部がすっきりしない。
花火を背にしているのは自分?それともお父さんお母さん?そこら辺の位置関係が分かりにくい。
また「夢中で」というところは、作者の気持ちを書いているのだけど、俳句では自分の気持ちより、映像を描写してあげると読み手が勝手に想像してくれる。
そしてここから、どこに誰がいて、どういう風に花火が上がっているのか、その位置関係が分かるように書くと良い。
\添削/
花火観る 父母を描く 花火背に
「このように描写を書けるようになると上が見えてきます」とのアドバイスでした!
第3位 鬼越トマホーク 坂井良多さん 43点 凡人
夏の果 明日は来るなと 神頼み
☆夏井先生の評価
この句は、何に対して「明日は来るな」と言っているのかが書かれていない。これだけ読むと、夏休みの宿題なのか、ノストラダムスの大予言なのかわからないでしょ?だからこれは「キングオブ・ザ・凡人」です。
「明日は来るな」と言ったら「神頼み」なんて書かなくていいという事に気づいてほしいと思うんです。
上五「夏の果」の傍題に「夏果」という言葉があります。そしてプレバト俳句のあるあるで、余った2音に「嗚呼」と入れる。
\添削/
夏果の宿題 明日よ来るな 嗚呼
「まあ、整えたところで凡人です」とばっさり添削されました……!
第4位 尾上右近さん 35点 才能ナシ
すぐ後ろ ママの姿は 入道雲
☆夏井先生の評価
この句の季語は「入道雲」です。この季語を比喩として使うと季語が立たない。「ママは入道雲みたいだね」となると季語の鮮度が落ちてしまう。一番簡単な対処方法は順番を変えること。
「すぐ後ろ」なんて書かず、宿題だと分かるように書きましょう。
こうすると一応「入道雲」が季語として立ちます。
\添削/
入道雲 宿題迫る ママみたい
「とは言え、直したところで凡人です」とこちらもばっさり!でした(/ω\)
◆8月31日の昇格試験
名人6段 森口瑤子さん
箱庭の 四人家族の 無表情
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!→名人7段に!
「箱庭」が夏の季語だということはあまり知られていません。箱庭には、大きさを表現するために人を置くことがあるんですね。「家族」ですから紙粘土で作ったのかな?と想像しました。
箱庭に置くほどの小さなものなので、顔の細部まで表現するのは難しいですね。とてもよく作れた、と思ったものの、よくよく見ると、四人家族の顔がなんともつまらなそうに無表情。
その四人家族が無表情でいる、というのが、日常生活の人間関係を象徴しているような気がしてハッとする。最後の「無表情」が、この句の奥行きや心理の陰影を示唆する、と。
うまいこと持ってきたな、と思いました。
「一筋縄ではいかない箱庭の一句を作ってくださったと思います。」との賛辞でした!
永世名人 キスマイ横尾さん 自身の句集完成を目指す!
日盛りのマック 課題図書の あらすじ
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り29句!
まずこの「日盛り」から始めた判断が良かったですね。暑さを逃れて涼しいところに入っていったような展開や、マクドナルドの店内から見る、外の暑さのギラギラした様子もここまででわかります。
そしてここから後(中七下五)がおもしろいんですよね。課題図書を一生懸命読んでいるのかと思ったら、「の、あらすじ」に着地する。1冊全部読むのではなくて、ネットであらすじを検索したり、友達にあらすじを聞いたり、という展開もあるかもしれない。
無理のない展開で、まさに「ありそう」な、よき青春あるあるを書けている。
「本当に横尾さんは安定している。嬉しい」と夏井先生から絶大な信頼をいただいた横尾さん!永世名人としての初めての句は見事掲載決定です!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
一心に 日焼けの鱗 はぐ子かな
☆夏井先生の評価→がっかり
日焼けの皮じゃ芸がないから「鱗」としたところは工夫があると思いますよ。そこは認めたい。ただ、全体見たときに「一心に」という説明は書かなくていい。また「かな」という詠嘆もあまり効いてないんですね。おっちゃんが詠みたいと思っている「日焼けの皮をはぐことばかりやっていて宿題が進んでない」という事を書きたいんでしょう?ここで書くのよ。
宿題は 遅々と日焼けの 鱗はぐ
梅沢さん「特別永世名人の上五を切るか!?」夏井先生「切ります。いらない物は切る」と淡々と添削し「以上です」とまとめた夏井先生。
おふたりのやり取りはいつも面白いですねw
しばらく絶好調だった梅沢さんは久々のシュレッダーでした(/ω\)
次回に期待です!
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プレバト俳句 2023年8月24日の結果 お題「アウトドアのカレー」
第1位 えなこさん 71点 才能アリ
残暑の夜 誰も洗わぬ カレー鍋
「このカレー鍋を洗ったら楽しいバーベキューが終わってしまう」という気持ちを詠んだとのことです!
☆夏井先生の評価
「誰も洗わぬ」というところのリアリティがとても良いと思いますね。北山さんがおっしゃったように「誰も」と書くことで、ひとりではないし、みんなで一緒に作るところからやったのかもしれない、とかバーベキューのついでにカレーでも作ったのかしら?と読者が想像してくれる。
語順も良かったですね。映像を持たない時候の季語から始まって「夜」という時間、「誰も」という人物、「洗わない」という動作、最後に「カレー鍋」これは当然空っぽになっているに違いない。そういう映像に焦点が絞られていきます。
巧いもんだと思いますよ。
「初めての挑戦で上等以上」という夏井先生の評価でした!
えなこさん、おめでとうございます!
第2位 武田真治さん 70点 才能アリ
青空の 炊事遠足 しゃばカレー
☆夏井先生の評価
「炊事遠足」という、ひとかたまりで情景が全部伝わります。最後の「しゃばカレー」は、子どもたちがきっと「遠足のカレーってしゃばしゃばなんだよね~」なんて言ってるリアリティもある。
ジュニアさんも「しゃばカレー」という言葉はないが、どういうものかよくわかる、と高評価!
第3位 IKKOさん 70点 才能アリ
寸胴に 溶かすカレー粉 秋の蝉
☆夏井先生の評価
「秋の蝉」と「カレー」の取り合わせが良い。大事なところは語順。そして「溶かす」と書かなくても「今、溶かしている」とわかる書き方がある。
「寸胴鍋へ」とすることで解決できる。
\添削!/
秋の蝉 寸胴鍋へ カレールー
同じ得点のIKKOさんとの順位はどのように判断したかというと、武田真治さんの句の方が実感があり、添削の必要がなかったからとの事でした~。
第4位 エルフ荒川さん 10点 才能ナシ
秋涼し 銀に口紅 底フィルム
「アウトドアが楽しくて、大口空けてカレーを食べると、スプーンに思いっきり口紅が付くのだけど、ギャルってすぐ写真撮りたいんですよ」「でも写真を撮るのを忘れるくらい楽しいよね、アゲだよね、という気持ちを書きました」と解説してくれたエルフ荒川さん。
解説を聞いて「カレーはどこ行った……?」と聞く周囲のみなさんに「カレーを書くことを忘れてました!」との衝撃発言で、その場を困惑させたエルフ荒川さんw
梅沢さんは怪訝な顔です(/ω\)
ちなみに「底フィルムは、バッグの底にあるケータイどこ行った?……って」と説明を続けると「そんなもんケータイって書きゃいいだろ!!」と当然のご指摘。
ジュニアさんは「ホンマに底フィルムはマジでわからん。ほんでトータル何が『秋涼し』やねん」とのツッコミをいただきましたw
☆夏井先生の評価
久しぶりにワケのわからないものがきました。今聞いてハッキリと言えることは、これは17音に盛る材料がとてつもなく多すぎる。ですから、世界でたったひとりしかわからない句が出来上がったんです。
こういう時は、短く1カット1カット映像にしていく意識をしないといけないのです。「カレー」は書くしかない。「底フィルム」は論外ですよ~。(と、ばっさりカット)「口紅」は勝手にしてください(カット)「に」もいりません。(カット)
\添削!/
秋涼し カレーのための 銀の匙
直されたあと「あの、なんか、ちょっと俳句って、ホンマに楽しいですね」と思わぬ発言のエルフ荒川さんw
ジュニアさんの「ホンマか?底俳句やで⁉」というツッコミが秀逸でした(*‘∀‘)
◆8月24日の昇格試験
特待生2級 キスマイ北山さん
秋晴れや 焦げ石に 米粒一つ
評価のポイントは「中七下五のフレーズの効果の是非」とのことです……
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格! 特待生1級に!
まあ読めばわかるんですけど、焦げた石があって、そこに米粒がひとつくっついている。ただそれだけの光景なんだけど、ここで火を起こして、米炊いて、蒸らして食べて……という一連の行為が行われたに違いない、と。作者自身はこの光景が目に入った時に、ふと気になって言葉にしてみる。これがまさに俳句だと思います。
俳句というのは、一種どうでもいいような事をすくい取って詩にしてしまう、そういう文芸という一面があるんです。
北山さんがこういう句を引っさげて1級になっているということに私はささやかな感動を覚えます。
久しぶりの登場となったキスマイ北山さんは前回、6回連続現状維持の泥沼から脱出。1年半ぶりに昇格しました!
そして今回の昇格でもうすぐ名人に!
キスマイとしての出演は今後あるのでしょうか?今後もがんばってください!
「ここからこの人の成長を本当にしっかりと見守っていきたいと思う一句でした」と夏井先生大絶賛でした!すばらしいですね~
永世名人 千原ジュニアさん 句集完成まであと24句
山雀の高音 竹皿のカレー
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り23句に!
山雀は人に慣れやすいカワイイ鳥なんです。その山雀が澄んだ声で鳴く。「声」なので姿は見えていないのかもしれません。声だけが聞こえてくる場所である。ここでカットが切れます。
そこへ手元の「竹皿のカレー」へ切り替わるわけですね。その瞬間に、キャンプかしら?林間学校かしら?と思い浮かびましたね。竹皿も自分たちで竹を割って作ったのかもしれない。となると、カレーも自分たちで作ったに違いない。どこにも書いてないけど、読み手の自然な想像として伝わってくる。
そうなってくると「山雀」がまた効いてくる。みんなで一生懸命作ったカレーに、人懐っこい山雀がちょんちょんと近寄ってくる。そういう印象まで手に入りましたね。
最後に夏井先生は「コンパクトで見事。楽しい、なんて書かなくて伝わってくるでしょ?と今日の最下位の人に伝えたい」とエルフ荒川さんに強烈なパンチを繰り出しましたw
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
芋煮ゆる 紙の器の 頼りなく
この句の感想を聞かれたジュニアさん「良いですね~。さすが」と褒めると「人間国宝狙ってますから」とウキウキな梅沢さんに「そうなんや」と吐き捨てるようにため口w
個人的にジュニアさん推しなもので、ジュニアさんの秀逸コメントをつい拾ってしまいます(*‘∀‘)お許しください(*‘∀‘)
☆夏井先生の評価→お見事!
あの兼題写真から紙皿とか紙の器の感触に発想が動いていったんだろうな、という事が手に取るようにわかります。そして「芋煮ゆる」を「カレー煮ゆる」にしてもいいのだけど、カレーにした場合、別に季語を入れる必要が出てくる。(芋煮は季語)
上五に「芋煮」という季語を入れれば、中七下五でゆっくりと、紙の器の感触を描写して、調べも整えることができる。そこまで考えて上五に季語を置こうとした。
これは経験値のなせる技だというしかないですね。率直な書きっぷりですが、読み手にそのまま伝わる。ホント普通にお見事です。
「普通にお見事」というのは、ディスっているのではなく、梅沢さんならこの高度なテクニックを「普通に」使いこなすことができる、という誉め言葉かと思います(‘◇’)ゞ
梅沢さん、最近絶好調です!
今回は段位の無い挑戦者のみなさんも4名中3名が70点越え、名人・特待生も高評価というレベルの高い回となりました!すばらしい句をありがとうございました!
夏井先生の評価、おそくなり申し訳ありません(>_<)
お読みいただきありがとうございます!
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プレバト俳句 2023年8月17日…は、放送がありません!み…見逃したかもしれません泣
残念ながら、今週はお休みでした!
と思っていたら…(>_<)
2023年12月30日追記
この記事をお読みいただいた方からご指摘がありました。
2023年8月17日はどうやら放送があったそうなのです…!
運営者がチェック漏れだったのか、まとめることができませんでした。
いろいろ調べましたら、お題「サービスエリア」での俳句査定があったそうです。
教えてくださった「通りすがり」さん、せっかくサイトにご訪問いただいたのに申し訳ありません。
プレバト俳句 2023年8月10日の結果 お題「吊り橋」
永世名人6人のうち、いまや3人がお笑い芸人さんというプレバト俳句。
本日は、次世代の俳句芸人は誰なのか!?という事で、挑戦者は若手のお笑い芸人さん方の回となりました。
さっそく見てみましょう~!
第1位 ぼる塾 田辺さん 70点 才能アリ
吊り橋や 覚悟を決める 鰯雲
☆夏井先生の評価
一見「吊り橋」に対して「覚悟を決める」というのはベタじゃないかと思う人もいるかもしれません。
ですが、上五の「吊り橋」という季語ではない言葉を「や」で詠嘆している。しかも意識的に「や」で切れを入れていますから、意味も場面も切れる状況になる。
その意味が「覚悟を決める鰯雲」と読んでいくと、ひょっとしてこの覚悟は単に吊り橋を渡る渡らないという「覚悟」ではない。なにか別の決心を強いられて「よし!」と決めてから吊り橋への一歩を踏み出す。そういう意味合いの句なのではないかと丁寧に読んでいくと読み解ける。
「背のびをしていない等身大の句だと思います」という評価をいただきました!
2位の伊藤さんと同じ70点ですが、夏井先生いわく「作品の出来としては同じくらいですが、1位の田辺さんの句の方が、快苦の型に入れる意識がある」という僅差の順位付けとなりました!
第2位 オズワルド伊藤さん 70点 才能アリ
夏空の 青だけ見てと 手を引く君よ
キスマイ横尾さんは下五の音数について「もったいなかった」との指摘。フルポン村上さんは「詩じゃん」「すごい詩やってるじゃん」「なになにそういう感じ?」と、伊藤さんを指さし、好きそうな感じを出しておられました(*‘∀‘)
☆夏井先生の評価
「夏空の青だけ見て」というのはセリフになりますが、これだけでどういう状況で言われているのかが「手を引く君」で、しっかりわかりますね。
問題点はやはり下五の韻律のところ。「君」というのはどうしても入れたいだろうから、せめて「よ」だけ削って6音にしていただき、「君」という名詞で止まる方が、人物に焦点が合っていきます。
第3位 アインシュタイン河井さん 65点 凡人
秋麗や 五十鈴の緒の手 光射す
☆夏井先生の評価
フルポン村上さんが指摘した通り「素材は良いけど、ちょっとずつ惜しい」に同感。また「光」とあれば「射す」ものですから「射す」は余計。
もうひとつ、「緒の手」の「の」。
「緒」に自分が手を出しているのか、それとも「緒」の事を「手」と比喩として補強しているのか。それが分かりやすい。
でもそもそもね、この句なら自分の手まで画角を広げない方が絶対得。
\添削/
秋麗や 光に揺るる 五十鈴の緒
前回「本物が来ましたよ」と夏井先生に絶賛されたアインシュタイン河合さんは残念ながら凡人となりました。
添削は「光によって何かが揺れておりますよ。それは何かというとそれは五十鈴の緒ですよ」という流れに。
この添削をしている途中から、フルポン村上さんはこめかみに手をあて笑顔。「これは……!」とでも言いたげな顔!
河合さんも添削された句が読まれると「うわあ~!それ言いたかったなあ!」と天を仰ぎました!
第4位 さや香 新山さん 55点 凡人
高秋の 吊り橋ややに しがみつき
「やや」は赤ちゃんを表す言葉です。
☆夏井先生の評価
「やや」について悩みました。「子」を意味するのかな?「少しの間」の「やや」か。誤読されることにつながるので、もっと普通に書きましょう。
高秋の 吊り橋赤子 ぎゅっと抱く
◆8月10日の昇格試験
特待生2級 馬場典子さん
かなかなの 遠のいてゆく かずら橋
季語は「かなかな」。ヒグラシを指す夏の季語です。
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格! 特待生1級に!
まずこの季語ですね。「かなかな」そのものがオノマトペになっていて「カナカナカナカナ……」と綺麗に鳴く様が想像できる。この状況を詠むとき「声遠のいて」と書きたくなってしまうものだけど、この季語の力を信じているから「声」などと書かなくて良いことをわかっている。
そこの音数を使って「遠のいてゆく」という、ここの描写が大事。そして最後「かずら橋」で終わるという語順をちゃんとやると、もう一度かなかなの声が活きてくる。
「いや~、久しぶりに良かった」と感嘆する夏井先生でした!
名人10段 キスマイ横尾さん 現在☆☆☆☆
秋光の跳ね橋 ドローン追うチワワ
☆夏井先生の評価→ひとつ前進! ☆☆☆☆☆星5つ獲得 永世名人に昇格しました!
まずこの材料の多さ。17音の俳句に取り入れようと思うと、普通なら失敗する。
この句は実は、いろんな動きを入れているんです。「ドローン」や「チワワ」で秋の空気をかき混ぜて、跳ね橋が上がっていく様。いろんな動くものを配して、何を主役にするかというと「秋光」というこの季語の世界。
意図してやろうとしたら相当難しい。意図してやった、と信じて。
浜ちゃんから「ほんとに意図してやりました?」と聞かれた横尾さんは「ちゃんとやりました✨」と凛々しくお答えになりました(*‘∀‘)
永世名人 フルポン村上さん 句集完成まであと20句
吊り橋に 四つの碇 鰯雲
「碇」とは、橋のワイヤーを止めるアンカーブロックというものの事だそうです。
「その『橋の碇』と『鰯雲』の取り合わせだけなんですけど、なんか良くない?という俳句です」と独特の村上ワールドさく裂ですw
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り19句に!
メインケーブルを止めるアンカーブロックが「4つ」ある、としっかり書いたことでちゃんと映像化されますよね。そして「碇」という言葉を持ってきたことが大事なポイントになります。
「碇」とすることで船を連想させ「鰯雲」と、かすかに触れ合う。この「かすか」な触れ合いのさじ加減が大事なんですが、当然どれが分かって作っている。
「過不足ない、これが俳句」と当然のごとく評価の言葉を贈った夏井先生でした( ˘ω˘ )
さすが村上永世名人!
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プレバト俳句 2023年8月3日の結果 夏のタイトル戦「炎帝戦」開幕!
季節ごとのお楽しみ、タイトル戦が放送されます。
別記事でまとめますので、下のリンクからどうぞ!
>>【プレバト俳句】夏のタイトル戦2023年「炎帝戦」開幕!
プレバト俳句 2023年7月の結果
プレバト俳句 2023年7月27日の結果 今週は抜き打ちテスト!
過去に詠まれた句を比較して、どちらが才能アリかを見極める抜き打ちテストです!
プレバト俳句 2023年7月20日の結果 お題「夕立」
今回は名人クラスの昇格試験のみでした!
挑戦者は昇格、掲載続きの絶好調の3名です!
◆7月20日の昇格試験
名人6段 森口瑤子さん
口々に 夕立のこと 路線バス
☆夏井先生の評価→現状維持
悩ましいところは千原ジュニアさんの指摘のとおりです。
バス停に立っているのか、バスの中に入っているのかを明確にした方が、季語の「夕立」の見え方がはっきりしてくる。
それを入れるためにどうするか。
「口々に」「夕立」と、くれば間違いなく夕立のことを喋っているだろう、と俳句なら伝わる。
そうすると「こと」という無駄な部分をお借りしましょう。そして「夕立」を「ゆうだち」ではなく「ゆだち」と読めば、4音から3音になる。季語の特性も活かしましょう。
\添削/
口々に乗り来 夕立の路線バス
名人8段 キスマイ千賀健永さん
驟雨過ぎ 海の詩集を 買う港
「驟雨」は夕立のことだそうです。
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!名人9段に!
今までの千賀さんは、カッコイイのやるとスベってたでしょ?この句は全然スベらずに綺麗に入ってる。見事だと思いました。
そして「夕立」ではなく「驟雨」を選んだこと。これは映像としたら同じようなことなのだけど「驟雨=しゅうう」という音の響きと「詩集=ししゅう」が、非常にいいい意味での静けさやセンチメンタルな感じにとてもよく合っている。ここの判断がいい。
さらに「買う」の後に「港」を出してくる。これが出てくるとどういう効果があるかというと、まず雨上がりの土やアスファルトの匂いがある。そして「港」が出てくることによって潮風・海の匂いまで、嗅覚の効果も押さえている。
そういうところも分かって作っていると信じます。お見事です。
評価の中で「見事」を二回も言ってくれました!
9段に昇格した千賀さん。10段の横尾さんを捕らえられるか⁉
永世名人 千原ジュニアさん 句集完成まであと25句
750ccの 飛魚の如 大夕立
詠まれた瞬間「出た」と浜ちゃんから飛び出すくらい「ナナハン」の使い手・千原ジュニアさんw
どういう句ですか?と聞かれると「これはもうナナハン出すしかないと思って」とジュニアさん。プレバト俳句ファンならつい笑ってしまいます!
ちなみに過去2回のナナハン作品↓
「750ccの アクセル戻し 紅葉踏む」
「750ccの タンクにしがみつく 寒夜」
ついにナナハン3部作が出来ました( ˘ω˘ )
大雨で「わしゃ、飛魚か!」と心の中でツっこんだという体験をそのまま詠んだそうです。
しかし……
☆夏井先生の評価→→ボツ
まず「ナナハン」を「飛魚」で例えることは躍動感もあるしスピード感もあるしいいと思います。
選択ミスは「の如(ごと)」という比喩表現。代表的な比喩表現はふたつあって「○○のごと」「○○のような」というのは直接な比喩=直喩(ちょくゆ)という。
この直喩(ちょくゆ)は「作者がそう思いました」と、作者の存在が句に残っている。
でもこの句の場合は、作者の存在を残すよりも「750ccは飛魚」と、ここで切った方が俄然生き生きしてきます。「750ccは飛魚」も比喩表現です。
この比喩は「ようだ」「ごとく」を使わない比喩=隠喩(いんゆ)と言います。
隠喩を使うと、作者の姿が無くなって「ナナハンは飛魚なんだ」という映像が強く印象付けられる。
そして「大夕立」の「大」を取り、残りの文字数で、どういう場所を走っているのかということも描けます。
\添削/
750ccは飛魚 夕立の湾岸線
ボツの句でしたが解説がアツかった!
途中まで、ジュニアさん納得いってないのかな?というような「はぁ…?」と夏井先生の解説を聞いておられましたが、下五の解説に入り、「残りの文字でどういう場所を」と夏井先生が言った途端「うわ~、いけた~!」と、何かが降りてきたかのように姿勢を正してご納得の様子。
「はぁ…?」は、納得いっていないのではなくて、いつもの勤勉なジュニアさんが、脳をフル回転させて夏井先生の解説をかみ砕いて吸収しようとしている姿勢でした!
ワタクシも解説を聞きながら「うん?」と思っていたのですが、夏井先生が最後「例えば湾岸線とか」と場所を書き込むと、ジュニアさんが最初に詠んだ句のワンカットの映像からグッと画角が広がって、ひとつの句の中にさまざまな光景が描かれたのを実感しました。
直された句に「めちゃくちゃいい!」とジュニアさん大絶賛!
ボツではありましたが、添削によって輝きが増したという楽しい解説でした~♪
そして番組の最後に夏井先生がジュニアさんにお願いとのこと。
「この句は『直喩』と『隠喩』を説明する時に、ものすごくわかりやすい見事なお手本なんです。私が学校の先生たちに研修会でお話しするんですが、この句を使わせてください!」と力強い申し出がありました!
いつも楽しい俳句の世界をみせてくださりありがとうございます!
7月27日はなんと抜き打ちテストだそうです(>_<)
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プレバト俳句 2023年7月13日の結果 お題「パフェ」
第1位 結城モエさん 72点 才能アリ
結い髪の 従妹はパルフェ 風涼し
☆夏井先生の評価
風の通る窓辺の席やテラス席という場所かな、というところまで浮かんできます。そして「結い髪」「従妹」で関係性も見えてきます。最後の風のなんと涼しいことよ、というカメラワークがこなれていてよく勉強している。
小さなところですが、「従妹は」パフェだが、周りの人は別のものを頼んでいる、と「は」の助詞をとても丁寧に使っている。お上手だと思いますよ。
→直しなし!
結城モエさんは「ドクターX~外科医・大門未知子」に、ドSな秘書役で話題の女優さんです!
慶応大学在学中にはミス慶応のファイナリストにもなったという才色兼備な方(*‘∀‘)
「風涼し」で「結い髪の」
第2位 かたせ梨乃さん 70点 才能アリ
夏帽子 Wi-Fiのある 町屋カフェ
☆夏井先生の評価
「Wi-Fi」という新しい言葉と「町屋カフェ」という対比が良かった。京都かな?と思い浮かべることができた。
しかし、最初読んだときには「夏帽子をかぶって町屋カフェを探している」という光景かと思ったが、かたせさんのお話しを聞くと「カフェの中に入っている」光景を描きたかったのだとすると、1か所変えてみてもいいかも。
\添削/
夏帽子ぬぎ Wi-Fiの町屋カフェ
今回の挑戦者はみんな高学歴の中、堂々の2位才能アリを獲得!
夏井先生の添削で、光景がガラッと変わりましたね!
添削はあったものの「確実に抑えていらっしゃる。楽しみになってきました」と、拍手に笑顔で評価した夏井先生でした(*‘ω‘ *)
第3位 辰巳拓郎さん 68点 凡人
百雨くる パフェのはしご 初デート
☆夏井先生の評価
伝えたいことはしっかり伝わっている。「白雨」「はしご」「初デート」と韻を踏んでいるのも工夫さをしている。
ただね、おじさんたちが「初デート」て言葉よく使うんです。
夏井節さく裂でスタジオに笑いが…w
しかし辰巳拓郎さんは「おじさん目線で若い人を見ている雰囲気でもあった」と反論!
すると夏井先生「おじさん目線がはっきり打ち出されていれば、それはそれで別の味わいは出てきます。でもこの句は中途半端に己の初デートしてる感が残るから曖昧なんです」と追い打ちをかけます(;^_^A
「言葉悪いな!」と浜ちゃんw
「もし『ハ行』の韻を諦めてくださるのであれば、という条件付きで、才能アリにするにはどうしたら良いか添削してみます。」と夏井先生!
\添削/
白雨くる来る 二店目の 恋のパフェ
夏井先生に添削されてしまいましたが、本上まなみさんが「ハ行の言葉はフワフワして収まりが悪いが、初デートという浮足立った気持ちがハ行の音感と合っていて、とても素敵な句だと思いました」とおっしゃった本上さんの感性も、とても素敵でした~(*‘ω‘ *)
第4位 コットン西村さん 37点 才能ナシ
兄とパフェ 桜桃懸けた 匙の殺陣
☆夏井先生の評価
素材は良いのに大げさ。普通に書けばいいのに、何をドタバタしてるんだ。そういうタイプの句です。
\添削/
兄の匙と 戦うパフェの さくらんぼ
慶応出身→Mr.慶応グランプリ獲得→アナウンサー→お笑いコンビと、めまぐるしい経歴のコットン西村さん。
フジモンさんからは「何かやってやろうという気持ちが強すぎてイヤ」とばっさり(;^_^A
フジモンさんの感想に浜ちゃん大喜びしてましたw
それにしても今回、3名が68点越え!優秀回でした!
◆7月13日の昇格試験
特待生5級 本上まなみさん
パフェ二塔 はさむ二人の 夏終わる
冬のタイトル戦で、当時特待生5級ながら2位に食い込むという実力をみせた本上まなみさん。
中学の頃の初デートで、緊張して無言でパフェをはさんでいた思い出を詠んだそうです!
評価のポイントは「パフェ二塔」と比喩した是非とのこと。
立川志らくさんも「二塔」は大きすぎる表現では?との感想でしたが結果はいかに?
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!
「二塔」はいくらなんでも大げさですよね。しかし「たかがパフェを『二つの塔だ』と楽しい比喩表現をした」と別の見方もできる。二塔を挟むことで、どう打ち解けたらいいかわからないという心情も映像と共に表現できている。
最後「終わる」大げさな二つの塔に阻まれて、結局何も進展しなかった若いころのある日の恋であった、と心情を企んで表現している。
「こういう事を企めるのが、この方の詩人の心だとあらためて思いました」と、本上さんを褒めてくださいました!
名人6段 立川志らくさん
桃のパフェに溺れ 死海の謎解き
「みんなの句を大げさだと言いながら自分が一番大げさ」と自虐発言の志らくさん(*‘∀‘)
大きな桃が使われているパフェに一生懸命格闘しながら食べている自分は、死海の謎解きをしている人と同じように見えた、とお得意の「破調」の句を詠んだ志らくさん。
評価のポイントは「前半と後半の対句表現を使った効果の是非」とのこと!
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!
余韻の作り方が面白いよくこんなとりあわっせを思いついたなと、こういうのが志らくさんの表現者たるところだなとあらためて思った
「桃のパフェ」と「死海の謎」が対句表現だが、この句はこれだけじゃないんです。
「解き」「溺れ」と切れの無い形で終わっているというところも対。そうなった時に、この句全体が対句表現にもなっている。
さらに「桃」の甘さに対して「死海」のしょっぱさ、「パフェ」と「謎」という人々を魅了するイメージ、そういう付かず離れずというところ。
このような大げさな企みをしながらも失敗しないのが名人の力なんだと私は思います。
昨年6月から一年以上昇格なし、と苦境が続いた志らくさん。ワンランク昇格おめでとうございます!
句も難しいし、夏井先生の評価も難しかったです( ;∀;)うまく書き起こせずすみません!
永世名人 FUJIWARAフジモンさん 句集完成まであと26句
パフェグラス 底まで至る匙 盛夏
☆夏井先生の評価→掲載決定!
面白い視点だと思います。パフェのグラスの深い底に、あの長い匙を沈めていく、あの感覚は食べた事のある方はみんな共感すると思います。
そして「まで至る」。これはとても大げさな表現なんです。今日は大げさな表現がいっぱい。
この匙をゆっくり沈めながら「この奥には何があるんだろう?」というワクワク感、それを表現する。
「匙」で終わっていたら、大げさですね、で終わってしまうが、ここに「盛夏」という季語をどっしり置き、言葉の質量が釣り合っているから違和感がない。
「その力がないくせに『殺陣』とかなんとかいうからあんなことに」と、最後にコットン西村さんを再度ディスる夏井先生( ˘ω˘ )
今回は「大げさ」な表現がうまく使えているかが評価の分かれ目になった回でした!
来週も楽しみです♪
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プレバト俳句 2023年7月6日の結果 お題「冷やし中華はじめました」
第1位 水野真紀さん 72点 才能アリ
冷やし中華 明日も朝練 あるってよ
夏井先生の評価
これは読んだ瞬間、中高生の部活帰りということがすぐにわかる。練習帰りにちょっと腹ごしらえ、という「部活あるある」のような。
「明日」「朝練」「ある」の韻の踏み方で「あるってよ」の口語が活きてくる。手練れているので、かなり俳句をやっている方なのかと思いました。お見事です。
ご自身が学生時代、バレーボールをやっていたご経験から生まれた句が、直しなしの高得点!
「きれいなおねえさん」の水野真紀さんが第1位でした~!
第2位 弓木奈於さん 50点 凡人
夏風や ふるさと恋し 甘酢の香
夏井先生の評価
自分の伝えたいことはきちんと書けていて、読み手にも光景が伝わります。もったいないのは三段切れになってしまったこと。「夏風や」と詠嘆で切れて「恋し」の終止形でまた途切れる。
俳句は短い文章なので、プツプツと文章が切れることは好ましくない。
\添削/
ふるさとの 夏風恋し 甘酢の香
「凡人査定となりましたが、初めてでここまでできれば、今後充分才能アリの可能性もある」と、夏井先生のやさしいお言葉でした!
第3位 八島智人さん 50点 凡人
玉の汗 錦糸卵を 刻む子や
夏井先生の評価
お子さんが頑張っている様子を表すために「玉の汗」と書きたい気持ちはわかる。「玉の汗」と誇張するよりも、映像をきちんと書いてあげるほうが、よりリアルになる。
\添削/
錦糸玉子 きざむ子の指 汗の額
五七五をそれぞれ映像にすると「玉の汗の映像→錦糸卵の映像→刻む子どもの映像」だと繋がりが薄い感じですね。
夏井先生の添削のようにすると「錦糸卵の映像→刻んでいるのは子どもだな→額に汗をかいている。きっと慣れない作業を一生懸命やっているんだな」と想像がよりふくらんでいきますね!
この句の感想を聞かれた名人・キスマイ横尾さんと千原ジュニアさんは「語順が良くない」と即答。
名人レベルになると、問題点がすぐにわかるんですね~( ˘ω˘ )
第4位 椿鬼奴さん 48点 凡人
冷やし中華 残りし胡瓜 母にらむ
夏井先生の評価
体験を書こうとしているのは良い。惜しいのは「残りし胡瓜」の部分。
お母さんがにらんでいるのは「残っているきゅうり」なのか「残した子」なのかを意図を聞こうと思っていた。
と、夏井先生が問いかけると、鬼奴さんは書きたいことが入りきらなかったとのこと。
すると即答で「入るんだ、これが」と夏井先生!
\添削/
冷やし中華 残せば にらむ母
「私が残せば、にらむ母がそこにいる」という語順のマジックを見たようです!
椿鬼奴さんは、大学で国文学を学び、代官山で育ったというお嬢様という経歴!
最下位ではありましたが、才能ナシではなく凡人査定。今回は優秀回でした(‘◇’)ゞ
◆7月6日の昇格試験
名人7段 中田喜子さん
遠き日の銀座 冷麺待つもよし
☆夏井先生の評価→1ランク昇格!
「待つもよし」の着地点
読者に共感を与える
「遠き日」という表現は失敗することもあるが、この句はとてもうまく使えている。思い出も含んだ時間情報と、銀座という場所。そして着地点がよかった。
イメージとしては、かつて憧れの銀座で冷麵を食べた思い出が心の中にある。そして今、自分はそれを待っている。一緒に食べた人との思いでを胸に抱きながら、来るのを待っている。そんな感じに読むことができます。
遠き日の冷麵は当然ここにはないし、待っている冷麵も手元にはないが、それをふたつ重ね合わせて読み手に共有させる、そういう力があります。
そして「待つ」という短い時間と「遠き日」という長い時間、この時間軸をうまくだぶらせたのも良かったですよ。
銀座でお育ちの中田喜子さん。幼い頃にお母さまと行った町中華で「冷麵(ひやめん)ふたつ」と注文されたお母さまを思い出し詠んだそうです。
「冷麵(れいめん)」ではなく、実際にそのお店のメニューとして「ひやめん」と呼ぶところもリアリティがあっていいですね。
そして夏井先生の評価を聞きながら中田喜子さんは顔をゆがませ涙!
なんと8カ月ぶりの昇格だったそうです!
名人10段 横尾渉さん 現在☆☆☆
炎天の列や 限定二十食
→ひとつ前進!☆☆☆☆
☆夏井先生の評価
「や」の位置が悩みどころに。「炎天や 限定二十食の列」としても意味の上では同じ。しかし俳句は、映像をどうやって鮮やかにつたえるかということが大事。そう考えるとこの「炎天の列や」の判断は良かった。
「や」は、すぐ上の言葉を強調する。「炎天の列を見なさい!」というイメージ。そして「何の列なのか」と、くだくだ説明することなく「限定二十食」と、この単語をぽんっと打ち出すだけで、何のために並んでいるかがすぐにわかる。
しかも「二十」という数詞がちょうどいいですね。食べられそうなギリギリアウトになりそうな、絶妙な数詞を選んでいると思う。
前回4月20日の査定で、永世名人に王手だったものの、添削が入ってしまい☆をひとつ剥奪されてしまいました……。
しかし今回夏井先生より「横尾さん、最近安定してきましたね。ホッとしてます、私。」とのお言葉。
再度、永世名人に王手となりました!
千原ジュニアさん 永世名人 句集完成まであと26句
町中華 日傘を開く 最後尾
→掲載決定!
夏井先生の評価
この句の眼目というのは「最後尾に並ぶと決めて、日傘を開いている人物がいる」そういうところに気づいていることが一番大事なところ。
自分が日傘を開いているというよりは、第三者の視点として「最後尾でちょうど日傘を開いた人がいる」と読んだ方が、季語の鮮度が鮮やかと。そんな風に読ませていただいた。
こういう内容を書こうと思いついた時、語順が迷いどころ。「最後尾 日傘を開く 町中華」でも同じように意味は伝わる。
しかし、映像を鮮やかに伝えようと思えばやはり「町中華」から始めた方が圧倒的にいい。
「場所の町中華」→「季語の日傘」→「開くという動詞」で動きが出てくる。
その最後尾で、日傘を開いて並ぶしかないぞ、という意思が伝わります。
女性の気持ちになって詠んだという千原ジュニアさん。
「カメラワークがとても良かった」という夏井先生の評価でした!
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プレバト俳句 2023年6月の結果
プレバト俳句 2023年6月29日の結果 お題「木漏れ日」
今回は名人、特待生の一括査定。
「木漏れ日」という言葉は英語に翻訳することがむずかしく、日本人ならではの情緒的な表現。
それほどの美しい言葉は、みんなが俳句に取り入れたくなる。だからこそ陳腐な発想になりがちなんだそうです!
凡人発想になりやすいということで、プレバト俳句実力者のみなさん「むずかしかった」と声をそろえました……!
森迫永依さん 特待生3級
居残りの 数学補修 晩夏光
「晩夏光」とは、夏の終わりに差す光を意味する時候の季語。
☆夏井先生の評価→現状維持
昇格試験のポイントは「上五・中七の十二音のフレーズ」、とのことで言葉の重複が残念と現状維持。
永世名人のフルポン村上さんが指摘したように「補修」と「居残り」の意味が重なってしまっている。下五に「机」や「廊下」といった映像を入れてあげると良いのでは?
また今回、凡人になりやすい「木漏れ日」というお題に挑んでほしかったので、枝や幹が見えてキラキラとしている光景を詠んでほしかった。「木漏れ日」というお題に対して「晩夏光」だと、光の種類ががことなるかな。
\添削/
数学の補修 晩夏光の廊下
続いて名人のおふたりは「木漏れ日」に真っ向勝負!
どんな句を詠んだのでしょうか?
森口瑤子さん 名人5段
木漏れ日に晒され 空蝉のしずか
セミの抜け殻「空蝉」は、陰でひっそりしているものだけど、木漏れ日に晒されたことによって一瞬、生きているように見えた。でも近づいてみればやはり、もちろん命はない。
そのように感じたことでかえって空洞が際立った、という気持ちを詠んだそうです。
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!直しなし!
評価のポイントは中七の「晒され」を選んだ是非。
樹木の枝の間から漏れる美しい光の「木漏れ日」に対して、よく「晒され」という言葉を持ってきたな、と思った。
「晒す」という言葉はいくつか意味があるが、どちらかというと「負の印象」を持っている。
しかしそれをあえて持ってくることで、良い意味での違和感が生じる。それが詩的だったりリアリティになっていったと考えられる。
そして「しずか」の後の余韻が、もう一度「木漏れ日」の光を味わいなおさせてくれる。
「大したものだと思います」と力強く評価した夏井先生!
森口瑤子さんがグイグイ段位を上げてきています!
フルポン村上さん 永世名人 句集完成まであと21句
木漏れ日を 動かして鳴る ラムネ玉
ラムネを飲んでいたらビー玉がコロンと鳴る。ガラスなので光や陰は少し動くわけです。
その光や影が木漏れ日だったら、より美しいし、ラムネ飲んでみたくなりませんか?と浜ちゃんに問いかけるフルポン村上さんw
☆夏井先生の評価→掲載決定!
「木漏れ日」と「ラムネ玉」は関係なく存在しているのだが、それをあたかも関係があるように言い切る。これが「詩」を発生させるひとつの技。
もうひとつ褒めたいのは、この句の中には種類の違う光がいろいろ入っている。言葉で違った種類の光を書き表しているんです。
木漏れ日の光、ラムネ玉の光、ラムネの瓶の光……。これができるところを褒めたいんだけど……
夏井先生は「これができるところを褒めたいんだけど、この男の表情何とかして!」と、評価の間ずっとにやにやしている村上さんに対してツッコミをいれましたw
いや~、村上さんの真骨頂がでた!という素晴らしい句でした!
村上さんの句集、早よ!
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2023年6月22日の結果・・・は、ありません!
残念ながら今週はお休み!
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プレバト俳句 2023年6月15日の結果 お題「夏の夕」
一年で一番日の長い夏至の頃「夏の夕」がお題です!
ワンランク上の査定では志らくさんと昇吉さんの小競り合いが見どころです( ˘ω˘ )
第1位 中川翔子さん 70点 才能アリ
暮れなずむ 愛猫色の 夏の空
☆夏井先生の評価
この句は中七の比喩の勝利。「暮れなずむ」というだけで、どんな色かがある程度想像が付く。そしてこの句を書いた人は猫をとても愛している人に違いない。それが一緒に言えちゃうわけですから見事な展開だった。
惜しいところは語順。もう少し工夫すればもう2~3点上がる。
\添削/
暮れなずむ夏や 愛猫色の雲
「空」とすると広すぎてしまうので「猫の形をした雲」というようにしてあげると、よりリアルになります。と、すばらしい添削にしょこたんが「泣きそうになっちゃいます」と感動!
過去3度の才能アリ経験者の中川翔子さん!お題を見て句が思いついた時、過去才能アリを獲った時の感覚があった、とおっしゃっていました!
句が発表された時に徳光さんが思わず「うまいねぇ」と唸り、志らくさんは「愛猫色」がとても良いとの感想。
第2位 レイザーラモンRGさん 60点 凡人
玄関に 恐れ入ります ががんぼです
☆夏井先生の評価
観察はちゃんとできているが、描写ができていない。
\添削/
玄関の 隅にががんぼ 夕間暮れ
「ががんぼ」が夏の季語。
大江豊さんのモノマネをしたまま登場したRGさん。
一見誰かわかりませんでした(;^_^A
第3位 山口もえさん 35点 才能ナシ
夕暮れて 公園ベンチも 涼しげだ
☆夏井先生の評価
読み終えたあと「そうだね」と終わる句。上五と下五を合わせて、一言で表せる「夕涼」という言葉がある。
\添削/
夕涼や 公園ベンチ 一人じめ
第4位 徳光和夫さん 20点 才能ナシ
八十路夏 蛍照らせし 初デート
春風亭昇吉さんから「今のことなのか10代の頃なのか時系列が分かりにくい」との指摘。さらに梅沢さんは「蛍と言ったら照らすはいらない」とのこと。
季語がふたつ入っていることも良くなかったと徳光さんご自身で気づかれました。
\添削/
君とゐて 椿山荘の 初蛍
◆6月15日の昇格試験
春風亭昇吉さん 特待生4級
夕焼けや つくばいのある 美術館
☆夏井先生の評価→現状維持
「~のある」が報告になってしまっている。
\添削/
作品名「つくばい」 夕焼け美術館
立川志らくさん 名人6段
夏至の古色蒼然 行商老婆
田舎から東京に行商に来るおばあさんと「古色蒼然」で昔にタイムスリップしたような雰囲気を詠んだそうです。
☆夏井先生の評価→現状維持
四字熟語に寄りかかりすぎて、肝心の「描写」が手薄に。「夏至」は時候の季語で、映像がしっかりあるわけではない。この「古色蒼然」では季語が見えてこない。老婆のことを言っているのかな?と読み手が勘違いしてしまう。
\添削/
行商の 老婆は夏至の 逆光に
「逆光に」の「に」の後の余白が広がっていくことで、夏至の季語が認識される。と難しい評価を受けた志らくさんは「私が頭に思い描いた光景がこれです」と夏井先生の添削に一言も言葉が出ないようでした(>_<)
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
せせらぎの 1/F 夕蛍
☆夏井先生の評価→がっかり
「1/F」という句は最近多い。作り方が悪い。
\添削/
1/F せせらぎも 蛍も
自然界のゆらぎを表す「f分の1」を俳句に持ってくるなんて!と思いきや、俳句界では取り入れている方が多いんですね!
最近好調だった梅沢さんですが、久しぶりのシュレッダーとなってしまいました…。
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プレバト俳句 2023年6月 8日の結果 お題「水族館」
今回は「作者の話しを聞かなきゃ良かった」と夏井先生に言われてしまうのは誰の句なのか!?
また、梅沢さんが絶好調?夏井先生も驚く季語を使いこなした!?
さっそく結果発表~!
第1位 山西惇さん 72点 才能アリ
熱帯魚 アクリル越しの オーディション
実はこの句が「聞かなきゃ良かった」という句でした(/ω\)
山中さんは水族館でみんなが「どの魚が好き?」「私はっこれが好き」というような光景をそのまま詠んだそうですが、フジモンさんが「熱帯魚を飾っている会議室などで行っているオーディション会場」をイメージした、という事に夏井先生も賛同されました(>_<)
☆夏井先生の評価
ご本人の思った句と違った。俳句は字面がすべてだから結果オーライ。
アクリル板の前で行うオーディション。品定めされている緊迫感などを詠んだのかと。「熱帯魚」に対して面白い取り合わせを詠んだなぁ。そう信じて選んだ。だから何も聞かなかったことにします!
俳優の山西さんは京大卒で2回連続才能アリを獲得!・・・でしたが、複雑な判定となりました(;^_^A
第2位 紺野まひるさん 70点 才能アリ
夏空や 石鯛掲かぐ 父の遺影
☆夏井先生の評価
結構難しいことに挑戦している。「夏空」も「石鯛」も季語だけど、ちゃんと強弱をつけている。
また「父の」と具体的に言わない方が、作品の幅が広がります。
\添削/
石鯛を 掲げる遺影 夏の空
紺野さんは9年ぶりの参戦だったそうです!見事才能アリ!
第3位 A.B.C-Z 橋本さん 47点 凡人
夏日影 水槽の下 搔い潜る
☆夏井先生の評価
「夏日影」だと屋外のイメージ。着地点が分かりにくい。「掻い潜る」と言うなら「下」は不要だと気付けると良い。
\添削/
巨大水槽 潜れば夏のひかり降る
第4位 蛙亭 イワクラさん 45点 凡人
夏の昼 ペンギンの様に 手を引かれ
夏井先生の評価
フジモンさんが指摘した「誰の手を引いているのか」という事や、中七は極力7音に収めたい。
\添削/
手を引かれ ペンギンのごと 吾子の夏
◆6月8日の昇格試験
中田喜子さん 名人7段
鯱戯け 尾ひれかみかみ 南風
☆夏井先生の評価→現状維持
誤読を招く表現。「鯱」は「しゃちほこ」とも読める。
\添削/
南風や シャチの尾ひれを 噛むシャチも
FUJIWARAフジモンさん 永世名人 句集完成まであと27句
ゴンドウ鳴く 水族館を出て 白夜
☆夏井先生の評価→掲載決定!26句に!
俳句では、時間を17音で表現するのは難しいこと。
「ゴンドウ鳴く」と始まると、今まさに鳴いているのかと思いきや「水族館を出て」「白夜の中に私はいます」という、難しいことをさらっとやってのける。なおかつ「白夜」という季語をしっかり主役に立てている。
これは確かな力が無いとできない。お見事でした。
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
夏のほか ペンギンの飛ぶ 大水槽
「夏のほか」というのは「夏の暑さを一瞬忘れる」という事を表す季語。
「ペンギンは鳥なの?魚なの?」と聞く子どもの発言から詠んだ句だそうです。
☆夏井先生の評価→お見事!
俳句を40数年やっているが「夏のほか」という季語を知ったのは1年前。それをおっちゃん(梅沢さん)が知っているのに驚いた。そして、この季語を見事に使いこなしているのはこの句が初めて。
チャレンジを褒めたい一句です。
句集完成を目指していた3月までの不調から一転、快進撃を続けています!
本当に2冊目の句集があっという間に完成してしまうかも!?
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プレバト俳句 2023年6月1日の結果 お題「雨の日のカフェ」
13歳の大人気子役、村山輝星さんは梅沢富美男さんと60歳差!
どんな句を詠むのでしょうか!
第1位 早見あかりさん 72点 才能アリ
パパと子は 留守番 夕虹のテラス
夏井先生の評価
「パパと子は」の助詞「は」が大事。「パパと子は」と言われたら自然に「ママは」と思う。普通は「テラス」に「私がいる」とか「ママがいる」と書きたくなって音数が足りなくなり、訳が分からない句になる。
そんなこと書く必要がない、と作者はわかって、季語と場所だけポンと添える、ここがうまい。
読んだ人が「ママは久しぶりにひとりの時間を楽しんでいるのかな」とか「パパと子どもはふたりでお夕飯は何を食べているのかな」と想像させる、よくできた一句です。
過去2回の才能アリで、特待生候補の早見あかりさん!
第2位 村山輝星さん 70点 才能アリ
夕立や 計算ドリル 3回目
夏井先生の評価
5音の季語+12音のフレーズという俳句の基本型で構成されている。ちゃんと勉強している句ですね。
中七に「計算ドリル」が出てくるので、勉強している子どもかな?という場面が見えてくる。そして雨が止むまでの時間経過「3回目」という数字で表現できている。
\添削/
夕立や 計算ドリル 三回目
13歳のきらりちゃんがなんと2位!
「これだけできれば充分、上等ですよ。」と、添削は数字の「3」を漢数字に直しただけ。すばらしい俳句でした~
第3位 Aマッソ加納愛子さん 60点 凡人
夕立を 妬む期日の 充電席
夏井先生の評価
いきなりインパクトのある入り方、「夕立妬む」が面白い。「期日」が分かりにくい(ジュニアさん指摘)から「締め切り日」を入れるしかない。「夕立=ゆうだち」ではなく、季語として3音で「夕立=ゆだち」という読み方がある。
\添削/
夕立妬む 〆切の日の 充電席
夏井先生からは「将来性のある凡人」と評されました!
型を覚えたら、キスマイ二階堂さんより早くうまくなるとのことでしたw
Aマッソ加納さんは、お笑い界屈指の文才の持ち主。読書家でも有名です!
自身初の小説も執筆され、予約が殺到したんですって!
最下位 伊集院光さん 35点 才能ナシ
止まぬなら ケーキセットじゃ 梅雨の陣
「はしゃがれましたね~」と、感想を聞かれたジュニアさんw
\添削/
梅雨の雨宿り ケーキもたのんじゃえ
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◆2023年6月1日の昇格試験
皆藤愛子さん 名人4段 →現状維持
梅雨寒のカフェ 腿に愛犬の熱
夏井先生の評価
「カフェ」という場所を限定しないのならもう少しゆったりとした句にできるが、本人の想いは「カフェ」が重要だとすると、次のように語順を変えた方が。
「愛犬の熱」が今私の「腿」に残っております。と切れ目をなくすことで余韻ができる。っこの余韻が「梅雨寒」という皮膚感覚に戻ってくる。余韻をふくらますことで季語が生きる。
\添削/
梅雨寒のカフェ 愛犬の熱腿に
5連続昇格中の皆藤愛子さん。今回は現状維持でしたが、今後に期待です!
千原ジュニアさん 永世名人 句集完成まであと27句
→掲載決定!26句に!
珈琲は 冷めて怯者の 梅雨の闇
喫茶店でコーヒーを飲むわけでもなく「やります」とか「行きます」とか決断できず、ずっと黙ったまま。言えば始まるのに言えない臆病者(怯者)の様子を端からみた句。
夏井先生の評価
「珈琲は冷めて」というフレーズはありがちではあるが「怯者」が出てきて迫力もあり引き締まっている。
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
→お見事!
濁りゆく ソーダフロート 減らぬまま
外は雨が降っている。喫茶店でソーダフロートを飲んでいるのに一向に減らない。飲み切ってしまえばお店を出なくてはいけないから。きっと誰かを待っているのかな、と感じた句。
夏井先生の評価
目の前にソーダフロートある、というだけの句。しかし背後のいろんな情景を伝えられてる。「濁りゆく」とすれば時間経過が表現できる。さらに最後「減らぬまま」と切れのない形で時間を膨らます。時間も思いも入ってくる。「ソーダフロート」といえば元気で明るいイメージ。それをこんな憂いを含んで書くことができるのは年の功というものかもしれません。
今回の優秀作品は個人的にどれも好きな作品で、楽しい回でした!
挑戦者の皆さま、いつもありがとうございます!
プレバト俳句 2023年5月の結果
プレバト俳句 2023年5月25日の結果 お題「鯖の弁当」 プレバト俳句の今季最高得点が出ました!
今回なんと、今季最高得点が出たという記念回です!
ここ最近では「72点」でも高得点、という印象でしたが、なんと「75点」が出ました~。
いったい誰が詠んだのでしょうか!
では早速、5月25日の結果発表~!
第1位 武井壮さん 75点 才能アリ
鯖食ふや 係船柱の 錆硬し
「係船柱」とは、船をワイヤーで留めるための杭のようなものです。
仕事で日本海側に行った時、宿の方に鯖の弁当をいただいたことがあり詠んだ句。
海は夏だけど荒々しく、硬い錆が付くくらい荒い海にもまれている係船柱のそばで弁当を食べ、やすらぎを感じたとのこと!
夏井先生の評価
とてもしっかりした句。「係船柱」という言葉だけで、港であることや周りで働いている人が見えてくる。「港」ではなく「係船柱」に注目してさらに「錆」にクローズアップする。このカメラワークも巧い。
そして最後の納めがよく考えてある。
「硬き錆」としても映像自体は変わらない。しかし「硬き錆」だと物の方に軸足がいく。それを「錆硬し」とすると手触りに軸足がいく。このように手触りに軸がいくことで今度は「その手触りを感じているのは鯖を食べている港で働く人たち」に結ばれていく。
「これはとてもうまい句。お見事です。」と夏井先生大絶賛!解説がアツいとこちらも嬉しくなります!
第2位 小藪千豊さん 70点 才能アリ
汗水漬く 大工かきこむ 鯖弁当
夏井先生の評価
「汗」と「鯖」は、どちらも季語だが、「汗」が主役、「鯖」が脇役と、はっきり分けられているところがまず良い点。そして「大工」と書くことで現場の様子まで思い浮かべられる。
表現の上でもったいないのは「かきこむ」。ここを漢字で書いた方が勢いが出るのではないか。逆に「水漬く」をひらがなにしたら「汗」が際立ってくる。
\添削/
汗みずく 大工搔っ込む 鯖弁当
さらに「掻き込む」より「搔っ込む」にしたら、と直しが入ると一同「おぉ~」と声が上がりました!
小藪さんは特待生を目指しているようで、これから台風の目になっていくのか!?
後輩であり名人のフルポン村上さんにいじられるシーンも、これからの名物になっていくのでは?と想像すると、とても楽しみです( ˘ω˘ )
第3位 YOUさん 60点 凡人
焼き鯖の 香り漂う 夕涼み
\添削/
焼き鯖の香や 休日の 夕涼み
第4位 新内眞衣さん 20点 才能ナシ
鯖食いて 青葉感じる 箱の中
\添削/
弁当の 鯖よ青葉よ ふるさとよ
プレバト俳句の最高得点を出したのはなんと武井壮さん!
今回の挑戦はなんと4年ぶり。
4年前は4回連続才能アリを獲得し、特待生候補だったのです!
NHKで俳句の番組に出ているだけあって、さすがの実力でした!今後のタイトル戦にも参戦してほしいです~。
そして特待生昇格かと思いきや、夏井先生が4年前のことをもう忘れてしまったようで、もう一回詠んでみて、とのこと。次回に期待です!
◆5月25日 昇格試験の結果!
森口瑤子さん 名人5段→現状維持
肴手土産に来る 父の日の父
\添削/
父の日の父来 肴を手土産に
フルポン村上さん 永世名人 句集完成まであと22句
→掲載決定!
薄暑のシンク 鯖缶の 蓋の反り
ここ3回連続シュレッダーの村上さん。夏井先生から「ポンチ村上が戻ってきた」との評価!
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
→お見事!
朝まだき 半夏生鯖 匂ふ市
「朝まだき」は、まだ夜が明けきらない頃のこと。「半夏生」「鯖」が季重なりかと思いきや、福井県では「半夏生鯖」がひとつの言葉になっているのだそうです。
※夏至から数えて11日目の「半夏生」に食べる鯖のこと
永世名人のおふたりが快調!
すばらしい回でした!
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プレバト俳句 2023年5月18日の結果 お題「お子様ランチ」
かわいらしい句がたくさん生まれました~
第1位 ビスケットブラザーズきんさん 70点 才能アリ
旗楊枝忍ばす 半ズボンのポッケ
\添削/
旗楊枝こっそり 半ズボンのポッケ
第2位 山本千尋さん 68点 凡人
武術一位 薫風のお子様ランチ
\添削/
武術大会一位
演武服のまま 薫風のエビフライ
今回は、山本さんの詠みたい内容になるよう、夏井先生から特殊な方法で添削。
前書きという手法を用いて音数の調整をしてくれました!
第3位 筧利夫さん 60点 凡人
惜春の メニューに憶う 母の影
\添削/
惜春の お子様ランチ 母の影
または
惜春の お子様ランチ 母よ母よ
第4位 西山茉希さん 37点 才能ナシ 最下位
添えられる 家族の笑顔と さくらんぼ
\添削/
お子様ランチ 笑顔とさくらんぼ 添えて
◆5月18日 昇格試験の結果!
森迫永依さん 特待生4級→ワンランク昇格!
溽暑のファミレス 机上の通知表
査定のポイントは、上五8音、下五9音の破調にしたところ。
千原ジュニアさん 永世名人 句集完成まであと27句
→ボツ!
矯正箸は ちりめんじゃこを つまみけり
\添削/
矯正箸の先に ちりめんじゃこ 笑う
◆特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
→お見事!
日の丸と グリンピースの 残る皿
珍しく夏井先生が褒めるほど、特別永世名人の梅沢さんの指摘がズバズバと冴えわたった回でした!
締めの句も「お見事」を獲得!おめでとうございます!
プレバト俳句 2023年5月11日の結果 お題「浜田雅功」
5月11日の回は、浜ちゃん還暦スペシャルとして「浜田杯」が開催されました!
別記事にまとめましたので、よかったらご覧ください!
プレバト俳句 2023年5月4日の結果 お題「無人駅」
5月最初の放送は主に水彩画のコンクールだった為、俳句のコーナーは永世名人ふたりの査定のみ!
永世名人 フルポン村上さん 句集完成まであと22句
→ボツ!
青き踏む 影の少なき 無人駅
\添削/
青木踏む 影のみ増ゆる 無人駅
特別永世名人 梅沢富美男さんのお手本
→お見事!
まくなぎの ただ中にあり 無人駅
「まくなぎ」とは虫の大群がわんわんとしている様子とのこと
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プレバト俳句 2023年4月の結果
プレバト俳句 2023年4月27日の結果 お題「遊園地」
今週は、14歳の寺田心さんと75歳の安藤和津さんの「61歳差対決」が見どころ!果たして結果はいかに?!
第1位 安藤和津さん 71点 才能アリ
色褪いろあせし 無人の木馬 春しぐれ
雨の日に誰も乗らず、よく見たら塗装がはげた木馬を自分の人生に重ね合わせて詠んだ句だそうです。
子どもが乗ってこそ、その木馬は生き生きとする。自身が感じた「子や孫の世話が大変だ、家族の世話で大変だ」という事はあったが、それを背負ってこその私の人生だという気持ちが込められているそうです。
安藤和津さんは元CNNのキャスター。昨年の夏のタイトル戦では6位と大健闘されました!言わずと知れた、安藤サクラさんのお母様です( ˘ω˘ )
安藤和津さんは実のお母様を12年にもわたり介護されていたそうです。
だからこそのこの句が誕生したのかな、と思うと胸があつくなりますね。
感想を求められた梅沢さんも「何もいう事はありません。素晴らしい句ですよ!」と称賛!
夏井先生の評価
俳句の世界でいう「過不足のない表現」が出来ている。「色褪せし」のあとに「無人」という静けさを入れてから「木馬」という物に着地させている。そうすると、この静けさも木馬を取り囲む空間として浮かび上がってくる。
「しぐれ」は降ったりやんだりする雨のことを表す季語。「春」とつくことで、少し暖かい雨、そして「時雨しぐれ」と漢字でなく平仮名で書くことで、春の雨のやさしさも表現できている。
作者がやりたいことをすべて表現できている句だ、と添削なしの評価となりました!
降ったりやんだりを表す「しぐれ」のように、悪いこともあれば良いこともあるという人生そのものを表しているようで、じっくり噛みしめて読み返したくなる良い句だったと思いました!
>>【プレバト】俳句2022夏のタイトル戦「炎帝戦」 結果まとめ!
第2位 キスマイ宮田俊哉さん 70点 才能アリ
ジャズ流し 桜湯啜すする ラジオブース
特別永世名人の梅沢さんは初見で「流し」と「啜る」の部分を指摘。夏井先生もこの二つの動詞がザワつく、と添削に。
\添削/
桜湯や ラジオブースに 流すジャズ
こんな感じで詠めていたら、今日はこの句が1位だったかも!?との事でした!
第3位 ジャングルポケット斎藤さん 60点 凡人
銀の風船の中にも 遊園地
梅沢さんから「中にも」という使い方に指摘が入りました。夏井先生も「中にも」という詩的な情景に乏しい言葉の使い方に、梅沢さんが気付いたことを褒めつつ添削!
\添削/
風船の メタルに映り込む パレード
下五には「木馬」など具体的なものを入れてみては?との添削でした!字余りになりますが、例えとして夏井先生の出した「パレード」を採用。
今回は凡人査定になりましたが「あなたはできる人だと思う」と、目の付け所を褒められ、今後に期待がかかるジャンポケ斎藤さんでした!
第4位 寺田心さん 50点 凡人
カメラごし 君の横顔 さくらんぼ
\添削/
ファインダーに 君の横顔 風光る
「さくらんぼ」という季語に凡人臭さが出てしまう。と季語を変更。「風光る」にすることでキラキラした情景も描ける。「季語の力」を一緒に勉強していきましょう!と夏井先生の温かい言葉でした!
◆4月27日の昇格試験
永世名人 千原ジュニアさん 句集完成まであと27句
→ボツ!
春嵐 継父と見上ぐ 観覧車
「観覧車=楽しい」だけでなく、ネガティブな感情を持つ者もいるのではないか。新しいお父さんと一緒に乗る観覧車への不安な気持ちを詠んだそうです。
夏井先生の評価
やっていることは良いが「見上ぐ」が、うっかりミス。
継父と見上ぐ 春の嵐の 観覧車
「このように出来ていれば、太字で句集に載せたいくらいだった」という夏井先生!
永世名人 フルポン村上さん 句集を完成まであと22句
→ボツ!
春愁や 廻る木馬の 目の潤み
夏井先生の評価
村上さんらしくない。ちょっと欲張ったり、うまくやりたいというような余計なことを考えている節が最近チラチラ見える。「春愁」という心の動きを表現する時に「廻る」だけでも「潤む」だけでも出来るのに、安全を考えて入れているのではないかと思わせる。
\添削/
春愁の木馬よ 青く潤む目よ
または
春愁の木馬よ 雨に潤む目よ
など。
浜ちゃんやジュニアさんから「置きに行ってる」「守りに入ってる?」と散々な言われよう・・・。
夏井先生にも「目を覚まして!」とのお言葉(>_<)
◆4月27日 特別永世名人 梅沢富美男さんの締めの一句
→お見事!
ポップコーンまじり 遊園地の落花
\直しなし/
「駄作はシュレッダー」という中で、今回は「お見事」の句で番組を締めてくれました!「毎回こういう句を作ってください」と夏井先生(*‘∀‘)
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プレバト俳句 2023年4月20日の結果 お題「水筒」
久々の通常回です!
昨今環境意識が高まり、持つ人が増えた水筒やタンブラーがお題となりました。
早速結果発表~!
第1位 コットン西村さん 70点 才能アリ
駆ける子と 背で鳴る氷 夏囃す
\直しなし!/
前回最下位という結果から、飛躍の才能アリ1位!
その時「俳句を真面目にやんなさい」と言われた西村さん。
今回はなんと「誰かが成長する瞬間を喜びに、この番組をやってる」とのお言葉をいただきました!
一点だけ「夏囃す」は他の言葉でも良かったのでは?というキスマイ横尾さんの指摘に賛同されていました。
だとしても、とても良い句と高評価でした!
第2位 村上弘明さん 67点 凡人
わかめ狩り 水筒転がす 親父の船
\添削!/
水筒を 転がし父の 若芽船
第3位 春香クリスティーンさん 60点 凡人
春暁や 陣痛室で 握る水
\添削/
水筒を 握る陣痛 春の暁
第4位 篠原ゆき子さん 37点 才能ナシ
背後より 歳時記覗く 椿あり
\添削/
歳時記を覗くか 目のような椿
◆4月20日の昇格試験
名人4段 森口瑤子さん →名人5段に昇格!
水筒の底にいる 春愁の澱
名人10段 キスマイ横尾渉さん 現在☆☆☆☆→ひとつ後退・・・☆☆☆
花冷の 砂かぶり席 売り子駆く
\添削/
売り子駆く 花冷えの 砂かぶり席
◆特別永世名人 梅沢富美男さんのお手本
ついに自身の句集を完成させた梅沢さんは、番組を卒業することなく、今回からは「番組の最後を締める一句」を詠んでくれるそうです(*‘∀‘)
水筒の 囀り満たし 一息に
今回の句はなんと・・・「がっかり!」という評価に・・・。
\添削/
水筒はさへづる 囀りの真下
新しいシリーズになり、ますます梅沢さんは番組での存在感を増していきそうですね( ˘ω˘ )
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プレバト俳句 2023年4月14日・・・・は放送がありません!
今週はお休みなんですって(>_<)残念!
プレバト俳句 2023年4月6日の結果・・・と思ったら、梅沢富美男さんの特集回だった!
本日は特別回だったので、別記事でまとめました!
>>【プレバト俳句】祝・句集完成!梅沢富美男さんの傑作集まとめ
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プレバト俳句 2023年3月の結果
プレバト俳句 2023年『春光戦』開幕!
決勝の結果はコチラ
3月は1週目から、春のタイトル戦「春光戦」の予選会がスタート!
2023年2月、春光戦の予選組み合わせ抽選会が行われました。Aブロック、Bブロック、Cブロックにスケジュールで参加可能かどうかで振り分けられ、その後、浜ちゃんによってくじ引き、組み合わせが決定!
予選会で素晴らしい作品が登場!そして、通常回の3月23日の放送回では、ついにおっちゃん(梅沢さん)の作品が・・・!?
『春光戦』決勝は、シード権獲得者4名(梅沢さん、村上さん、フジモンさん、ジュニアさん)と、予選を突破した6名で決勝戦が行われます!
予選参加は15名。
Aブロック、Bブロック、Cブロックに分かれ、各ブロック1位の3名は自動的に決勝進出決定。残り2位以下の12名の中で、上位3名が残りの枠を獲得できます。
以前は2位が補欠、というルールもありましたが、組み合わせによって出来の良い句が落ちてしまうこともあったので良いルール改正になりました!
激戦区で優秀句がそろった場合、同ブロックの第4位までは決勝進出の可能性アリ。
第5位となると進出は厳しくなります(/o\)!
プレバト俳句 2023年3月2日の結果 春光戦予選Aブロック お題『卒業』
春風亭昇吉さん、犬山紙子さん、キスマイからは横尾渉さんと北山宏光さんが参戦!
プレバト俳句 2023年3月16日の結果 春光戦予選Bブロック お題『引っ越し』
皆藤愛子さん、千賀健永さん、中田喜子さん、本上まなみさん、的場浩司さんが参戦です!
プレバト俳句 2023年3月16日の結果 Cブロック お題『入学』
勝村政信さん、こがけんさん、立川志らくさん、森迫永依さん、馬場典子さんが参戦。
敗者復活戦の結果もこちらの記事からご覧になれます!
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プレバト俳句 2023年3月23日の結果 お題「レトルト」※通常回
3月16日に春光戦の予選会は終了しましたが、決勝戦は3月30日とのこと!
今回は通常回の放送となりました(‘◇’)ゞ
通常回の今回は、菊池桃子さん、朝日奈央さん、平野ノラさん、JO1の河野純喜さんが挑戦。
またプレバト俳句有段者は、森口瑤子さん、千原ジュニアさん、梅沢富美男さんの昇格試験。
梅沢さんは自身の句集完成まであと1句としながらも、ここ数か月足踏みが続いています。
番組的には、タイトル戦を前にした通常回で「おめでとう~!」なんてなるかしら?
春光戦で渾身の一句を詠んで句集完成!からの4月から新しい形態で梅沢さんのコーナーができるとか?と推測してしまいます。
夏井先生が「少々困惑しました」と言った今回の査定は、才能ナシがふたり!
早速見てみましょう!
第1位 JO1 河野純喜さん 70点 才能アリ
レンジ置き場は空(から) 早春の 一人暮らし
夏井先生は「韻律が少々ガタついている」のが悩ましい。五七五が調整できるようになると特待生にも手が届くようになる、とのお言葉。
\添削/
早春の独立 レンジ置き場は空(から)
添削はあったものの「自身の体験を、いい分量だけすくい取る才能がある」と、夏井先生のうれしいお言葉!
よくみなさん題材を詰め込みすぎて指摘を受けるシーンをよく拝見します( ˘ω˘ )
第2位 菊池桃子さん 50点 凡人
春の風邪 レトルト粥に 夫の気持ち
夏井先生より、改善の余地があるのは「夫の気持ち」の部分。心情・気持ちを書くのではなく、夫の動作を書くだけで気持ちが見えてくる、との指摘。
\添削/
春の風邪 夫の買いくる レトルト粥
「夫」と書いて「つま」と読むのだそうです!
第3位 平野ノラさん 30点 才能ナシ
春眠や あちちと落とし 目が開く
梅沢のおっちゃんも夏井先生も「よくわからない・・・」との評価
\添削/
春眠の眼や 鍋に沸かす湯よ
ノラさんの言いたいことに寄せるなら、添削はこれが限界とのことでした・・・
第4位 朝日奈央さん 20点 才能ナシ
大試験 レトルトカレーが 救助待ち
千原ジュニアさんは「この句は、上五・中七・下五の入った箱からランダムに引いて作ったん?」と、支離滅裂ぶりを揶揄しました・・・
\添削/
大試験前夜 レトルト湯に溺る
または
大試験近し レトルト湯に溺る
朝日奈央さんの添削をし「私の力ではこれが精一杯です」と夏井先生・・・。
取り急ぎ速報です( ˘ω˘ )
特待生や名人は、昇格試験によって「昇格」「現状維持」「降格」の査定を受けます!
◆3月23日の昇格試験
森口瑤子さん 名人3段→名人4段に昇格!
白粥は三日目 春の風邪 飽きた
直しなし!
永世名人 千原ジュニアさん句集完成まであと27句!!→今回はボツ!
コロナ7日目 レトルト絞る 遅日
「遅日」とは、春の日暮れが日に日に遅くなることだそうです。
この句に対して浜ちゃんが朝日奈央さんに感想を求めると、かなり食い気味に「誰に聞いてんねん!」とジュニアさんの鋭いツッコミが入りましたw
夏井先生の評価
あと少しのリアルが欲しい。
\添削/
コロナ七日目 レトルト絞り切る 遅日
永世名人 梅沢富美男さん 句集が完成しました!
句集完成まであと1句!!→掲載決定!句集完成!!
湯玉ふつふつ 春の厨 砂時計
永世名人昇格から2年10か月!なんとついに梅沢富美男さんの句集が完成します!!
夏井先生の評価
良い句でしたね。湯玉のアップから始まり、ふつふつというオノマトペから「春」という大きな季語が出てくる。台所を表す「厨(くりや)」まで来ると、「ふつふつ」はきっと鍋の中に違いない、と光景が立ち上がってくる。
そして褒めないといけないのが着地。「砂時計」という物に焦点をもってくると、「茹でる」とか「何分」とか、ごちゃごちゃ説明を言いたくなる。でも、おっちゃんは言わなくていいことは分かっているんですね。
「砂時計」というものをそこに置いただけで「春」という季節がキラキラとし始める。春の光が「湯玉」にも「厨」にも、さらに砂時計のガラスや砂粒にもキラキラと及んでいる。
「料理好きのおっちゃんらしい厨と砂時計。良いじゃないですか~。」と夏井先生!
良い句が生まれたときの夏井先生のアツい解説は聞いているこちらも嬉しくなります。
「嬉しいからあのボタン(シュレッダー)押しちゃおうかな」という浜ちゃんw
梅沢さんの句集「一人十色」は4月7日から発売されるそうです( ˘ω˘ )
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プレバト俳句 2023年3月まとめ
3月は、春光戦の予選会に、梅沢富美男さんの句集完成と、盛りだくさんの月でした!
そして「春光戦2023」の結果がでましたよ~。
>>【プレバト俳句】春のタイトル戦2023年「春光戦」結果発表!
なんとCブロックから3名が決勝進出!激戦区だったんですね~( ˘ω˘ )
ところで2023年の春光戦決勝はいつ?
春光戦決勝は3月30日!
今からとっても楽しみです!
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プレバト俳句 2023年2月の結果
プレバト俳句 2023年2月23日の結果 お題『富士山』
お題は『富士山』!
第1位 山本千尋さん 70点 才能アリ
中華街の少女の旋子 風光る
鎌倉殿の13人にも出演した妖艶な俳優さん!
中国武術の競技をしていたそうで「旋子(シュエンズ)」は中国武術の技の名前で、バタフライキックのようなものだそうです!
スタジオで演武を披露してくれましたが、かっこよかった~
夏井先生の添削
技の名は旋子 風光る少女
第2位 寺田心さん 65点 凡人
山笑う 白髪の父と 観覧車
父親との光景をほのぼのと描いていて良いが「白髪の父」という年齢を「山笑う」という明るい季語で補いきれるか、というところが少々減点だったそうです。
作者が心くんだと分かり、もう少し年齢の若い父を表現しよう、ということで添削!
夏井先生の添削
観覧車の春よ 白髪の増えた父
第3位 インディアンズ きむさん 60点 凡人
風光る 車掌誘う 窓の富士
夏井先生の添削
風光る車窓よ 富士のアナウンス
第4位 新浜レオンさん 50点 凡人
春一番 富士のいただき 捕まえて
夏井先生の添削
頂を掴まん 春一番よ吹け
◆2月23日の昇格試験
名人10段 FUJIWARAフジモンさん
永世名人への道★★★★→ひとつ前身!★★★★★ \永世名人へ昇格!/
春の山 ひつじに空の 名を与え
フジモンさんの解説によって結果が変わる、緊迫した査定に!しかし、無事「1つ前進」を獲得し、永世名人へと昇格しました!さすがです~
永世名人 フルーツポンチ村上健志さん
句集完成まであと22句!
富士山の 胴へふらここ 漕ぐ少女
結果は・・・ボツ( ;∀;)
永世名人 梅沢富美男さん
句集完成まであと1句!
沸点の 富士に近づく 暮れの春
梅沢さんも残念ながらボツでした( ;∀;)
プレバト俳句 2023年2月16日の結果 お題『つまずき』
お題は『つまずき』!
第1位 本上まなみさん 72点 才能アリ
あの崖の 上がわらびの 萌える野と
第2位 こがけんさん 71点 才能アリ
鍵失せて ファミレスにいる 春の月
第3位 勝村政信さん 70点 才能アリ
つまずいて 春を見つけた 排水溝
3名が70点越えの優秀回でした~。
本上まなみさんについて夏井先生は「感覚の中に詩がある」と絶賛♪
そして3人が特待生に昇格!
一時は破門になっていた勝村政信さんも実力を発揮してきましたね(^^♪
プレバト俳句に挑戦してはや8年!だそうです!
◆2月16日の昇格試験
特待生5級 森迫永依さん→4級にワンランク昇格!
春風のマーチ 擦り傷にマキロン
夏井先生からは、特待生5級としての添削ならこの語順でも良いが、今後名人を目指すなら・・・と添削!
夏井先生の添削
擦り傷にマキロン 春風のマーチ
「マキロン」のCMなら元の語順でも、ともおっしゃっていました。なるほどね~
名人2段 森口瑤子さん→3段にワンランク昇格!
覚えなき青痣 きっと春のせい
森口瑤子さんらしい素敵な句です✨
名人10段 キスマイ横尾さん
永世名人への道★★★→ひとつ前身!★★★★
靴脱げたランナー 春塵の入賞
横尾さんも星4つに!あと一息で永世名人よ~。夏井先生からは「季語を信頼している」との評価!
顛末をあれこれ書きたくなってしまうところ、必要以上に書かなくていい事を横尾さんはしっかり理解している。「書かない」事で成功した句だ、と。
「ここから後は安心して見ていられる」と夏井先生から絶大な信頼を得た句となりました!
永世名人のお手本 梅沢富美男さん
句集完成まであと1句!!
赤チンの 膝の記憶や 養花天
今回も残念ながら「ボツ」でした・・・。
プレバト俳句初の句集完成が待ち遠しい!
夏井先生の添削
赤チンと イジメの記憶 養花天
森迫永依さんや本上まなみさんは、2023年冬のタイトル戦で名人を破り、1位・2位に輝きました!
>>【プレバト俳句】冬のタイトル戦2023年「冬麗戦」の結果発表!
また、歌うま芸人のこがけんさんは「才能アリ」率100%のインテリ派。慶応卒なんだって~
その他、俳句歴2か月でタイトル戦8位に食い込んだ、フリーアナウンサーの久代萌美さんも挑戦しましたが今回は最下位。
最下位でも「凡人」ということは、今回のレベルがいかに高かったかがうかがえます~
2月16日放送のおまけ
今回の放送では、歴代名人・特待生の中で「昇格までに時間がかかった苦労人」が紹介されました。
梅沢さんが番組を引っ張り、千原ジュニアさんの大躍進もプレバトの素晴らしい歴史です~
個人的には柴田理恵さんにまた参戦してほしいな~。
2月16日の挑戦者の皆さま、すてきな作品をありがとうございました!
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