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>>【プレバト俳句】今日の結果発表~!
プレバト俳句 2024年8月22日は名人・特待生の一斉査定!
特待生5級 水野真紀さん
クラゲ刺す 男言葉の 課長の娘
夏休みの後半にしか休みの取れない父に連れて行ってもらった海はクラゲだらけだったという思い出を詠んだそうです!
☆夏井先生の評価→現状維持
もっと明確に、映像がくっきりと浮かぶように書けるかどうかが大事なところになります。
一番問題なのは「男言葉の」「課長の」の流れ。男言葉が「課長」に直接かかってくるのか、「課長の娘」にかかるのか、これが明確ではない、というところです。
\添削/
刺されたる クラゲ罵る 課長の娘
現状維持とはなりましたが、夏井先生から「こういう正直なエピソードを詠むのは、俳句にとって大事なスタンスです。この調子でいきましょう」とアドバイスがありました✨
特待生4級 春風亭昇吉さん
父と子の 季節短し 晩夏光
今回の句を詠むにあたってアルバムを見返したという昇吉さん。
子どもが生まれてお風呂に入れたり、運動会を観に行ったり、父と子の時間というのは意外と短いんじゃないのか、という気持ちを詠んだそうです!
感想を聞かれたジュニアさんは「晩夏光があるのに季節は必要なのか」という指摘がありましたが……?
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!特待生3級へ!
ジュニアさんの指摘のとおり、「季節」という言葉を俳句に入れると大体失敗するんです。
しかしこの句の場合、「季節」という言葉がどういう意味をなすのかというと「人生における父と子としての時間を十分に楽しむ。そういう時間は人生の中のひとつの季節として短い」と、こういう事をおっしゃりたいのです。
「季節」=「人生の移り変わり」という意味合いに変わっていく。それは誠に短いものだよ、と詠嘆するわけです。
そして晩夏光という季語も、言いたいことに寄り添っております。
晩夏光というのは、夏の終わりの衰えを感じる光、傾きかけた寂し気な光ですから、親子の人生の時間は本当に、夏が過ぎて行くようにあっという間に終わるんだという意図は表現できています。
春風亭昇吉さんの句は何だかしみじみするんですよね~( ˘ω˘ )
特待生3級 的場浩司さん
波飛沫 母笑みて抱く 裸の子
☆夏井先生の評価→現状維持
明らかに、「母」と「子」ふたつは要らないな、というのが正直な実感なんです。
例えば「母」を抜いて「笑みて抱く裸の子」としても、「父」か「母」に違いないと想像できるのでね。
そういう方向で直す気でいたんですが、的場さんのお話しを聞くと「母」と「子」を両方入れるというところに思い入れが強くあると分かりました。だとしたら、自分のその思いを曲げる必要はありませんね。言葉の方をあなたの想いに寄せた方が良い。
\添削/
母の抱く 裸子は吾ぞ 波飛沫
「あなたの想いがあれば、言葉はいくらでも添わせることができますから、自分の意思を曲げてはいけません」という激励と添削に、的場さん笑顔でした!
特待生3級 武田鉄矢さん
夏シャツの よごれそれぞれ 昭和の子
「夏休みの写真を見返すと我々みんな汚いんですよ。でもその汚さの個性がその子の未来を予見しているような、それぞれに違う場所が汚れているという昭和の子の光景を謳って見たかったんです」と武田さん。
森迫永依さんは「私は平成生まれですが、昭和を生きていなくてもその時代が目に浮かぶような、懐かしく感じられるようなパワーを持った句だと思います」と熱い評価!
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!特待生2級へ!
俳句の中に「それぞれ」というような言葉を入れると、大体焦点が散漫になって失敗するんです。でもなぜ失敗していないかというと、「夏シャツがそれぞれ」と映像をしっかり提示しているんです。
さらに、昭和の子たちの生い立ちや人生をひっくるめて、それぞれ健気に生きてきた。そういう解釈につながるんです。よく上手くここまで着地しましたね。
特待生2級 森迫永依さん
夕芒 祖母の黄ばんだ ひらがな帳
森迫永依さんのお母様は中国出身で、幼いころは日本と中国を行ったり来たりしていたそうです。
おばあ様は中国語しか喋れないのですが、永依さんと意思疎通するため、たくさん平仮名を勉強してくれていた、そんな思い出を詠んだそうです!
☆夏井先生の評価→ワンランク昇格!特待生1級へ!
何がいいか、まずひとつは「黄ばんだ」という描写で表そうとしているところです。こういう事を言いたい、という時に「頑張って勉強した」とか「努力した」と表現してしまいがちなんですね。
でもそういう事を書かず、物を描写して提示するだけで、おばあちゃんが見えてきます。
そして「夕芒」という季語、よく見つけてきましたね。夕暮れの日差しとか色合いとか、夜風に揺れるススキがず~っと広がって、はるばるとした思いが作者の回想に寄り添ってくれる。
「これができるようになったら森迫さんひと山越えたな、と安心をいたしました」と満面の笑みの夏井先生に「今年一番嬉しい」と森迫永依さん。5回連続現状維持を打破しました!
プレバト俳句 2024年8月22日 自身の句集完成を目指す!永世名人・千原ジュニアさん、フルーツポンチ村上建志さんの結果
永世名人 フルーツポンチ村上建志さん
星明りほどの重さの子に 汗疹
ジュニアさんからは「村上の句の中でも1位2位を争うくらい良い」との感想が……!果たして⁉
☆夏井先生の評価→掲載決定!残り13句に!
一読して、グズッとした赤ちゃんが寝てて目を覚ましたのかな?なんて思いましたね。命ってこういう頼りない重さなんだ、と。それを「星明りほどの」なんてなかなか書けないですよ。
そして最後よくこの季語を持ってきた。よく見つけましたね。
「汗疹」という季語はだいたい、困った症状が出た生活の句として読まれがちなんですよね。
でもこういう流れで出てくると、これから生き抜いていく力というか、生きているからこそ汗疹もできるんだ、こういう症状もお世話をし、親として慈しみながら育てていく、親子の愛とリアリティ⁉
文字に起こすのが難しかったのですが、とにかく夏井先生力の入った添削と、村上さんの巧さに「く~っ」となっていることが伝わりますように!
そして「結婚して子どもできてから俳句まで良くなってきましたね!」とのお褒めの言葉でした!
永世名人 千原ジュニアさん
祖父の兄 縛られしこの 柿の木や
「柿の木に縛られて泣く兄をなんとかしたいけど、ほどくのはあかんのやろうな……とか思いながら、ポッキーを食べさせていたw」というエピソードから詠んだ句だそうです!
☆夏井先生の評価→ボツ!残り12句のまま
ストーリーよりも映像を。
エピソードとしては面白いですよね。ポッキーの件も何とか俳句にならないかな?と思うくらい面白いですね。
この句の一番の問題点は「柿の木」。間違えやすいので覚えておいてほしいのですが、「柿の木」という書き方では季語にはならないんです。
「柿」だけならいいのですが、「柿の木」としたいなら、もうひとつ季語を探さないといけません。
\添削/
祖父が兄 縛りし柿の木の 夕焼け
10回連続掲載決定、絶好調の千原ジュニアさん。今回はボツでしたが、炎帝戦の予選の句が掲載決定となったそうです!
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