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参加者
【特別永世名人】梅沢富美男さん
【永世名人】フルーツポンチ村上建志さん
【永世名人】千原ジュニアさん
【永世名人】kiss‐My-Ft2横尾渉さん
【名人10段】中田喜子さん
【名人 9段】kiss‐My-Ft2千賀健永さん
【名人 9段】森口瑤子さん
【特待生2級】森迫永依さん
【特待生3級】犬山紙子さん
【特待生4級】的場浩司さん
プレバト俳句 春光戦2024の結果!お題「桜」
今年の春光戦は新ルールが設けられたそうです!
全員が同じお題で2句詠む
↓
1stステージを通過した上位3名だけが2つ目の句で決勝を戦う
「安定力」と「実力」が試されるルールになったそうです!
プレバト俳句2024年春光戦 1stステージの結果
1stステージ 第1位 決勝進出!
特別永世名人 梅沢富美男さん
苗代の桜や 鬼の住まいする
☆夏井先生の評価
「苗代桜」という特定の桜を知っている人はそれを想うでしょうし、知らない人も苗代の近くにある大きな桜に違いないと読む人もいて、どっちがあっても良いと思います。
カットが切り替わって、いきなり異世界に飛び込むんですね。「桜」と「鬼」を取り合わせるのはかなり難しいことですが、ちゃんと季語を立ててバランスを作るのはさすがだと思います。
今週もコーナーの終始「俺が1位だ!」と強気発言の梅沢さん。壮大なフリかと思ったら見事第1位で1stステージ通過です!
1stステージ 第2位 決勝進出!
永世名人 千原ジュニアさん
刑務所を 囲む桜の 仄白き
☆夏井先生の評価
良いところは、「刑務所の塀があって…」などの言葉を入れないで、「を囲む」で、それが表現できてしまう。しかもその「塀」プラス「内側にある建物も人々」も全て「刑務所」で言えている。
ここに「を囲む」を持ってきた技術的な部分をまず褒めたい。
そして最後の「真っ白」なんて言わず「仄白い」を持ってくる、なおかつ「仄白き」で言いきらず余韻を持たせている。
私は、異様に発光しているような、そんな桜の「白」が思い浮かびました。
夏井先生より「ジュニアさん、上手になりましたねぇ」と唸るようなお褒めの言葉でした!
ジュニアさんの句に対して感想を述べた村上さんの桜に対する「めでたさもあるし怖さもある。この白きで表現しているのが良い」という感覚も素敵でした~
1stステージ 第3位 決勝進出!
キスマイ千賀健永さん
幽谷の ロッジの夜明け 白き飛花
☆夏井先生の評価
「幽谷」という言葉から入り「ロッジ」という建物が出てくる。さらに「夜明け」という時間情報が出てきますが、それぞれがそれぞれの邪魔をしないように、きちんとパーツが納められています。
どうすれば1位を目指せたか、という観点から添削をしてみます。
「白き飛花」とするか「飛花白し」と言い切るか、これだけで空気が変わるんです。
「飛花白し」とすると、飛んでいく花びらの印象が白く残っていく、という感じになります。
\添削!/
幽谷のロッジ 夜明けの飛花白し
久々のホームラン!決勝進出おめでとうございます!
1stステージ 第4位 敗退
キスマイ横尾渉さん
花月夜 冒険譚に 挿す栞
「冒険譚」とは、冒険についての談話や物語のことだそうです。
☆夏井先生の評価
基本形かっちり使ってきましたね。そして「花月夜」と「冒険譚」、これはファンタジーっぽい味わいもあり、作者の意図通りですね。
悩むとすれば「挿す栞」か「栞挿す」にするか、ですが私はこの選択を良しとします。
「栞挿す」にすると「挿す」は不要。でも「冒険譚に挿す」とすると、冒険譚が本ではなくて本当の冒険家もしれない、という読みにもなる。
最後に栞が出てきて「あ、本の話しなんだ」と分かり、ゆっくりと栞を挿す指先の感触まで感じながら「なんと美しい花月夜なんだろう」と見上げているようですね。
\直しなし!/
1stステージ 第5位 敗退
名人8段 森口瑤子さん
束の間を 正気の母と 花の道
お母さまの闘病の実体験を詠んだそうです
☆夏井先生の評価
「束の間を桜の道をお母さんと散歩する」と言うと、めちゃくちゃ普通の句なんですよ。
ところがこの位置に「正気の」と入ってくるだけで、光景・状況がグッと変わってきます。これは褒めたいと思います。
悩ましいのは「道」。これを許容するかどうか。「道」に代わる言葉は無いかと探しましたが、作者が「お母さんと一緒にあるいた”道”が重要」と思い、尊重したいと思います。
\直しなし!/
抜群の安定感の森口瑤子さんが敗退となってしまいましたが、作者の想いを聞いているだけで涙が出そうな素晴らしい句でした😢
1stステージ 第6位 敗退
特待生3級 犬山紙子さん
さくらさくら むすめのたましいのいろ
☆夏井先生の評価
「たましいの色のようだ」という感じ方そのものが詩になっていますよね。素敵な俳句になっていると思います。
どこがもったいないかと言うと「むすめ」というところ。
作者自身の娘のことだとわかっているんですけど、こういう発想の詩の場合はあえて「むすめ」と限定しない方が、共感の幅が広がります。
\添削!/
さくらさくら 子のたましいの さくら色
発想は決勝進出レベルも、小さなミスで取りこぼしてしまいました…!
1stステージ 第7位 敗退
名人10段 中田喜子さん
濠の端の 羽音走りて 初桜
☆夏井先生の評価
美しい光景ですね。そして中七で「羽音」という音の情報をいきなり出してくる、と。この辺りもいいですよね。「は(端)の」「はおと」「はしりて」「はつざくら」の韻の踏み方も綺麗です。
でもこれね、小さな損をしてるんです。まず「端の」です。これは「端を」なんです。
経過していく場所とか時間を表すときは「を」なんです。
そして「羽音走りて」は言い切りましょう。
\添削!/
濠の端を 羽音走れり 初桜
ベスト3に入っても良いという発想のくだったそうですが、詰めの甘さで残念ながら敗退となりました……。
名人10段に上り詰めた中田喜子さんのこれからの挑戦を楽しみにしましょう~!
1stステージ 第8位 敗退
永世名人 フルーツポンチ村上建志さん
花曇 昼夜の区別なき 赤子
☆夏井先生の評価
「花曇」と「赤子」の取り合わせはとても良いと思います。何が問題かというと中七の部分。「昼夜の区別なき」というのは客観的に説明をしている言葉になっている。
もう少し具体的に、赤ちゃんがどうなっているのかを表現した方が良い。
\添削!/
花ぐもり 夜を泣き昼を泣く 赤子
実力者の村上さんがまさかの敗退です!
1stステージ 第9位 敗退
特待生2級 森迫永依さん
花月夜 学童終わりの チャンバラ戦
☆夏井先生の評価
光景も賑やかさも分かりますが、一番気になったのは「花月夜」から「学童終わり」に行った部分ですね。
「学童終わり」というと、夕方をイメージする方が多いのではないか。そうすると「花月夜」から時間が逆行するような説明になってしまう。
中七に、時間ではなく場所の情報を入れたら、割と感じよく整うんじゃないかな、と思います。
\添削!/
チャンバラの 続く団地や 花月夜
「このような語順にすると、花月夜の光景が包むように広がってくる」と、季語を活かす夏井先生の添削でした。
秋の王者が敗退の波乱!
\森迫永依さんが大活躍した2023年秋のタイトル戦はコチラ!/
1stステージ 第10位 敗退
特待生4級 的場浩司さん
我が運命 夜櫻に問う 生も死も
☆夏井先生の評価
詠みたい気持ちはよくわかるんですが、全体が観念的で、和製のハムレットみたいになってしまっているのが俳句としては少し損をしている。
「に問う」「生も死も」とあるのですから、自分の「運命」や人生を問うているのはわかります。
俳句は季語を主役にして季語を立て、季語に思いを託すものです。
ですから上五を「夜桜」の描写にするだけなんです。
\添削!/
満開の 夜櫻に問う 生も死も
or
満開の 夜櫻に我が 生を問う
プレバト俳句界で唯一、歳時記に句が掲載された的場浩司さんですが、残念ながら最下位に終わりました。
ですが「あなたの姿勢にいつも感心するんです。自分が表現したいものを絶対にやる、ということを貫きましょう」という夏井先生から熱い激励がとびました!
今後も楽しみです!
プレバト俳句2024年春光戦 「こっちを出しておけば…」は誰?
今回、各々2句作成し発表されましたが、夏井先生から「こっちの句を出しておけば決勝行っていた!」と言われた方が!
Tver(ティーバー)で4月4日(木)18:59までは観ることができるそうです。
#443 後編「春の3時間SP!閉校の中学で黒板アート、俳句春光戦は過酷な新ルール!」
番組最後で夏井先生から呼び出しされています!
Tverは会員登録だけで無料で観られます。
配信終了したら、誰だったのかをこちらの記事で追記予定です。
プレバト俳句2024年春光戦 決勝ステージの結果|優勝者は⁉
まずは3人の句を見てみましょう!
〈1stステージ3位〉
キスマイ千賀健永さん
出郷の 車窓を叩く 飛花落花
〈1stステージ2位〉
千原ジュニアさん
青光りせり 750㏄に花吹雪
〈1stステージ1位〉
梅沢富美男さん
風吹かば 花の色なる 城下町
みなさんの予想はどなたでしょう?
いよいよ2024年の春光戦優勝者が決まります!
春光戦を制したのは・・・!?
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春光戦2024年の優勝は…
名人9段キスマイ千賀健永さんでした!
☆夏井先生の評価
まずはジュニアさん。「青光り」はナナハンの車体でありつつ、花吹雪の光の印象と重なってくる。
梅沢さんは、「吹かば」がいらないですね。例えば「夕風や」にすると、夕暮れの花の色になりますね。
そして千賀さん。ふるさとの事を詠むのは難しいけどポンと出しました。「車窓を叩く」とくれば、見送りの人が別れを惜しんでいると私たちは瞬間的に先走って思う訳です。そう思った途端下五で「飛花落花であるよ」と。
まるで映画のワンシーンのようですね。
「作者の思い通りに言葉を紡いで、読者をその場所に連れていく。」と評価した夏井先生でした!千賀健永さん、6年ぶり久々の優勝!おめでとうございます!
浜田さんから「順位付けると?」と聞かれると「圧倒的にジュニアさんですよ!」と、梅沢さんがバッサリと切られました~
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